港南区福祉保健活動拠点にて、横浜市社会福祉士会連続講座中級編『竦(すく)むような現実にソーシャルワーカーはなにができるのか』を開催しました。
横浜市中区出身で、3児の親。長女が難病結節性硬化症であり、難病・障害をテーマに撮影を続けている写真家で元心理士の和田芽衣さんに飯能からビデオチャットで登場いただき、グループ討議の発表にコメントをいただきました。
お子さんに接する時にアンガーコントロールとしてカメラを手に取っていたことや、患者会へ参加する意味、いかに当事者にわかりやすく情報を発信していくかなど、短い時間に凝縮したお話をいただきました。
当事者による情報の発信について話題が及ぶと、「小さな団体も多く、情報を発信を続けるにはどうしたらいいか、財源をどうしたらいいかはどの団体も悩んでいる。当事者が発信したいことを、ソーシャルワーカーがサポートしていただけると、息の長い活動ができるのではないか」とコメントをいただきました。
港南区福祉保健活動拠点にて、「社会福祉×別領域の化学反応講座」を開催しました。
コーディネーターを務めていただいている、西川先生のコメントがありますので、先生のフェイスブックから転載させていただきます(先生の承諾済)。
難病と診断された乳児を抱え、母を亡くし、職を離れて様々な剥奪の中、まさに立ち竦む様な状況の中で、娘の明日を、娘のこれからを、娘が住み続けるこの街を、この世界をより良くしようとする、一人の女性の物語を、彼女の撮り続けている写真を拝見後、話を聞いた。それこそ竦み、固まり聞いた。自分の街より、娘がこれからも住むであろう街と捉えると、更に力を込めて更なる改善を願う気持ちは、腑に落ちる。さあ、私達は何が出来る、どこを変える?講座は次回に続く。
ソーシャルワーク講座初級編「貯える編」を実施しました。
第1回、第2回よりも受講者数は9名になりましたが、「異文化」ということでテーマに強い関心を持って望まれた方が多く、別領域からの気づきを得られたように思いました。
変わる社会に代わる私~蓄える編~
人口現象か・空き家の増加・社会的孤立・生活困窮などの問題が、地域の治安・就労・所得・教育などにも影響を与えている。このような状況下で、既存の福祉サービスや援助の方法だけでは既に問題の把握さえも困難になっている。ソーシャルワーカーも新しい援助システム・連携を創造するために新たな力を蓄える必要がある。社会の課題に対し別領域ではその問題をどう捉え、どのようなアプローチがなされているのか。ソーシャルワーカーが新たな知識を蓄えることを目的に、別領域とされる研究者・実践家を討議の場に招き交わることで新しい援助の手法・連携を共に考えたい。
領域を超えて・組織を超えて・立場を超えて
コーディネーター 創価大学 西川ハンナ
ソーシャルワークと異文化
近年、グローバル化により外国籍、他民族など、私たちは異なる文化的背景をもつ人々を対象にソーシャルワークを展開します。しかし、貧困問題、経済的格差などにより、内なる「異文化」的な背景を感じる機会も増えています。連続講座の最終回は、「他者との異なり」について共に考えていきます。
第一部 異文化的な背景を持つ人に対して我々はどう向き合うのか。
社会福祉学 文教大学 森 恭子
第二部 内外の異文化について
- ろう文化と日本社会
文教大学 大学院 笹井 雄司
- エスニック・コミュニティと日本社会
在日ミャンマー女性
開催日時
平成30年5月27日(日)13:30~16:30
会場
横浜市港南区福祉保健活動拠点(※リンク先は別ウィンドウが開きます)
会場住所:横浜市港南区港南4丁目2番8号3階 港南区福祉保健活動拠点内
交通アクセス:市営地下鉄 港南中央駅 徒歩5分、バス 港南区総合庁舎前下車 徒歩5分
対象者
どなたでもご参加いただけます。40名
参加費
500円
申し込み方法
お申し込みは、神奈川県社会福祉士会ホームページ等から受け付けます。(※詳細はリンク先{別ウィンドウが開きます}をご覧ください)
文教大学 大学院 笹井 雄司
在日ミャンマー女性
第2回「ソーシャルワークと経済〜経済学者がなぜ学生と共に『子ども食堂』を作り運営するのか」が、横浜市西区福祉保健活動拠点で開催されました。
第1部では創価大学経済学碓井先生。経済学の先生がなぜ子ども食堂やホームレスの夜回り、夜間中学、こども図書館の運営に関わっているのか。統計的に子どもやひとり親家庭の貧困率が先進国一高い日本において、発信できない人たちに対し、ディスポニーブル(必要とされた時に寄り添うことができる状態)であろうとする姿勢についてお話いただきました。
第2部では碓井ゼミの学生から「はちおうじ子ども食堂」の取り組みについての発表がありました。「楽しそうだから」、「居心地がいいから」をきっかけにした子ども食堂から、自分たちでニーズを捉え、子どもの居場所作りに発展させ、運営にあたっている様子をお話しいただきました。
つづいて、コーディネーターの西川ハンナ先生のゼミ学生から、地域住民へのインタビューをもとに、これからのコミュニティのありかたについての考察の発表がありました。質疑応答の中では、SNSを使った地元のコミュニティや、信頼関係の作り方など、学生ならではハイブリッドなコミュニティの形成について、熱い討議がありました。
経済学が役に立たない分野でないと、経済学を振りかざし振舞っててしまいがちです。経済学が通用しない分野に入っていくことで、無力感を感じ、そこから学びを構築していくという、学生を本気にさせる秘密が最後に披露されました。
大きな画面で講座で講師が説明している様子の写真を見る
大きな画面で講座で学生が説明している様子の写真を見る
大きな画面で会場全体の様子の写真を見る