「桜紅葉を見んとて・・」芭蕉は、野ざらし紀行に記録を残しています。その桜紅葉、今年は大きな台風が吉野に来なかったこともあって葉がたくさん残っており、これからが楽しみです。真っ赤に色づく桜の葉。これから全山染まっていくことでしょう。
「美しい村連合」に認定された吉野山。吉野建てという歴史的な建築が国栖の甍群とともに高く評価されたそうです。吉野山は馬の背と言われ、少ない宅地の有効活用のために道路から下へ崖に沿って建物をのばしていったもので、知恵と工夫がつまっています。高齢者の皆さんには階段がつらいのですが・・。現在、何軒くらい残っているのだろう。正確な把握と存続のためにできる事を考えないといけない時期ですね。
今週号の奈良民報、上野邦一先生のシリーズ「受け継ぎたい歴史的町並み」に歴史的環境について書かれていました。吉野山直近のゴルフ場計画に対し、六田の住民の皆さんが十数年の裁判闘争をして下さったものです。世界遺産のバッファゾーンを守るというのは大変なことです。今年、この跡地を吉野町が買い取りました。そのほんの一部にメガソーラーの計画が進んでいます。これも早く稼働してほしい。期待しています。
残りの広大な山地は手つかず。「桜のオーナー制度を」「メモリアル公園に」「万葉植物園も」次次、夢が広がっています。歴史的環境を守りながら町づくりを。皆さんの優れたお知恵をぜひ、お寄せ下さい。