四季折々 やぶさか真佐の吉野だより

世界遺産の地 吉野から怒れるおばちゃんの四季折々をお届けします。

新潟・福島避難指示と勧告で42万人

2011年07月31日 07時42分12秒 | Weblog

 昨日の昼過ぎのニュースで、「新潟・福島避難指示と勧告で42万人」というのを聞いて、桁を間違えているのでは?と思った。しかし、続く映像に納得。6つの河川が氾濫し、堤防決壊、橋陥没、道路寸断、集落孤立・・・。悲惨な豪雨の模様が映し出されていた。降り始めからの雨量1000ミリを超えているところもある。温暖化の影響か日本の亜熱帯化が進んでいる。深層崩壊が心配。

 今朝のニュースで福島震度5強の余震。皆さんの恐怖を思うと胸が張りさけそうになる。世界第3位の経済大国日本のこの悲惨な実態。自然災害に無防備の国政のお粗末さは、どうしたものか。

 昨夜、「福祉でまちづくりセミナー」を聞きに行ってきた。42万人避難と言うことになれば「福祉の町づくり」で何が必要なのか、何から手を付ければいいのかヒントがほしかったが、方向性が違っていた。未曾有の事例に対応するのに「どういう町づくりができていれば生活弱者が安心して災害と向き合えるのか」「ノーマライゼーション」の社会をめざしているが、大災害で置き去りになっているのが高齢者であり、障害者であり、経済的困窮者である。若い人たちの重荷にならないよう「お墓に避難します」と遺書を残したお年寄りの苦悩や人間性に学ぶべきではないだろうか。

「ノーマライゼーション」を一番肌身で感じているのは住民である。一番遠いところにいるのがお役所。両足が不自由な方の生活相談の時、「書類をそろえにあちらへ行け、こちらへ行け」と言われ、長距離運転の不可能な身寄りのない高齢者になんと冷たい政治だろうかと怒り心頭。

 上から目線やコンサル頼みでなく、町民の力で地域福祉計画を作ることってできないのだろうか。自治体学校で、全管理職が地域に出かけ、市民目線で市民要求をつかんできて町づくり計画を作成しているところがいくつもあったけれど、吉野では無理なのだろうか。旧6町村という地区割りでワークショップをする。旧小学校区ならわかるけれど、40年以上も前の地区割り(区長会の地区割り?)というのも地域課題を見付けるのには、難しいだろうな。

 大災害で全町避難という事態も想定がいるように思う。昨日も避難開始して濁流にのまれたご家族の報道があった。早めの避難と一次、二次避難場所に頼らないスーパー避難というシステムも考えておかないとばらばらになった町民を把握することが困難になる。避難所提供の広域協定も早急に考えるべきだ。吉野川の北部と南部に救援物資を分けて備蓄しておくことも必要。町づくりで緊急にやるべきことがいっぱいある。


津風呂ダム町内視察

2011年07月25日 20時50分06秒 | Weblog

 津風呂ダムを皮切りに町内7カ所の視察。暑かった。

 津風呂ダムは、訊ねたいことがいっぱい。着工から50年経過で、町民の多くの皆さんが不安を持っておられる。私も質問を整理して臨んだのだが・・・。

①コンクリ劣化による崩壊に関して

(答弁)東日本の大震災でも、コンクリダムの崩壊はなかった。コンクリ寿命100年と言うことで全崩壊は考えられない。

・ダム軸変異   ・漏水量調査  ・揚圧力?調査という3点の調査で日常的に観測している。

・コンクリ強度に対しては、いずれコア抜き取りでの調査も考えている。

②レベル2地震動(平成17年国交省河川局=当該地点で考えられる最大級の強さを持つ地震動を設定)に対してどういう想定をしているか?

(答弁)東日本の大震災もあり、シミュレーションできていない。

③土砂崩れの流入による川津波に対するシミュレーションは?

(答弁)していないが今後する必要がある。

④流入水か゛ダムを超えた場合の流域の被害予想

(答弁)オーバーフローや放流に対しては、きめ細かい周知をしている。(台風6号で津風呂湖温泉床下浸水の恐れに対応)電話やファックスでの役場への報告、音声告知。具体的な被害想定はしていない。

 話を聞いていて、今後の取り組みを早急に強めてほしいと思った。被害想定と安全対策が示されることで初めて住民が安心できるのだと思う。今後の経緯に注目したい。


自治体学校第2日

2011年07月25日 00時06分26秒 | Weblog

 奈良県立大学で午前9時から午後4時半までびっしり学習。テーマは「地域経済の再生、循環をどう作るか」

 町づくりの基本は、内発的発展をめざすことが常識。地域でお金が回る仕組みが模索されている。愛知東邦大学の森先生(写真)のお話はよくわかった。最初は風邪薬でもうろうとしていたけれど、中小企業の活性化が地域の元気につながることや、「地域振興条例」などを作る取り組みの中で、地域の課題や住民ニーズがしっかり見えると言うことなど、多くの基本を学び尚した。

 元気な取り組みをしている市町村の中で自治体職員の果たす役割が大きい。市長と3役を除く全管理職が地域の中小企業に聞き取りに入った事例や、職員組合が「住民が元気でこそ、自治体職員の存在価値がある」と、大規模な住民アンケートを集める中で地域の課題を明らかにし、共に町づくりしようという取り組みなど。

「調査無くして政策無し」の言葉がずしんと響く。自治体の元気に住民、議会、行政の3者は欠かせない。同時に自治体が自治体らしくあるために住民は何をなすべきか考えさせられた。すばらしい学校で学んだ2日間。明日は、津風呂ダムなどの現地視察で、第3日は参加できないが、目から鱗の連続だった。


震度3

2011年07月24日 23時48分24秒 | Weblog

 さっき、地震が。震源地は三重県南部 。 最大震度宇陀市震度4。吉野町もずいぶん揺れた。怖い。テレビの速報で範囲の広さにびっくり。滋賀県や兵庫県、、徳島県まで揺れたとのこと。東南海、南海地震の前触れか?

 震度4でこんなに怖いのなら、震度7はどんなだろう。東日本の人たちの恐怖が想像される。ご近所さんたちと1次避難所を確認してあるけれど、実際はどうだろう。いざというときのために繰り返し訓練がいると思う。用心に勝る防災はない。


自治体学校in奈良

2011年07月23日 22時49分58秒 | Weblog

 第53回自治体学校が、奈良で始まりました。今日は、記念講演とリレートーク。絶不調だけれど、昨日の点滴が効いているみたいで朝から、フル回転。今は、風邪薬の眠気で意識朦朧。

 リレートークで福島や岩手の自治体労働者の話に胸がつまる。被災数日後、被災地を訪ねたら、幹部職員がネクタイに背広。「この非常時になぜ、この格好?」と尋ねたら、被災時のまま他の衣類も家もすべて流されこれしかない。とのこと。顔や足下はホームレスさながらで、不眠不休で働いていたとのこと。多くの自治体職員がこんな状況だった。

 今、長期の人的支援がほしいとのこと。保健師さんや土木関係の職員さんなら3ヶ月。事務職なら1年という。自治体職員の不休の働きで復旧の道が見え始めている。災害時に自治体職員の働きは底知れないものがある。自治体職員を減らすなんてもってのほか。

 大阪にも人的要請が来ているが、中核都市でも非正規雇用が多くて人材派遣ができないというのだ。吉野町内でも、機械的に「職員へらせ」という声もあるが、もっと、町の将来のために力を付けてもらう方が先決。ぜひ、災害に強い職員さんたちに育ってもらいたいものだと感じた。明日も一日で厳しい。遅刻しないようにもう、休みます。


台風接近。

2011年07月19日 11時08分08秒 | Weblog

 台風接近。 一日でこんなに増水。先ほど、大迫ダム最大放流量1800トンと放送あり。町内放送が始まって以来の放流量ではないのだろうか。妹背橋では、水位上昇予定6mとか。不安がいっぱい。

 体調不良で家でじっとしているといろいろな放送をリアルタイムで聞くことができる。「吉野小学校は、警報発令で全校下校」

 全校下校については、かつて、働くご両親からいつも「何とかならないか」と、おしかりを受けていた。一人ずつ、帰宅先を確認して下校となるのだが・・。申し訳ないと思いつつ、伊勢湾台風の時、旧吉野中、現在の小学校の2階近くまでの浸水したことや美吉野橋を除いてすべての町内の橋が落ちたことなど被害状況を想像すると、ご家族のもとに返すのが一番安全だと思う。

 伊勢湾台風は、100年に一度といわれているが、最近のゲリラ豪雨はとっくに超えている。今回も降り始めからの雨量は、200mmを超えているだろう。怖がりすぎといわれようと、用心を重ねて何事もなければラッキーといえるような対策が必要だと思う。


吉野中学校吹奏楽部定期演奏会

2011年07月18日 16時09分11秒 | Weblog

 第21回定期演奏会に行ってきた。1年生部員が増えたとのことで、とても雰囲気がいい。吾が孫は、パーカッション。リズム音痴の私は、ドキドキ。かなり難しい曲も少人数編成で先輩の力を借りながらこなしていた。感激。夫と「吾が孫とは思われへん」と、じじばか・ばばはかになりきっていた。楽しい曲あり、リズムの激しい曲ありであっという間の1時間30分。

 1年生たちが、短期間によく覚えたものだと関心。私はシルバーコーラスで1年前から取り組んで、覚えきるのは1ヶ月前。若い時の暗記力ってすごい。まだ、ハーモニーにはなっていないけれど一生懸命さが伝わってきてジーンとなる。小学生の頃、ダンスやお茶や着付けをしていた元気な子どもたちの顔が見える。ぜひ、楽しんで成長してほしいと願う。

 蛇足。公民館が寒かった。夏風邪で絶不調の私は、長袖の上に長袖を着ていても寒い。始まりは、「差別をなくす町民習会」での冷凍状態。もう、1週間になる。老婆心ながら尋ねると26.5度に設定とのこと。特別低いわけではないけれど私自身、今年は28度設定でこの温度差に耐えられない。年かなあ。

 ともあれ、和やかな雰囲気の先生と子どもたち、思春期の難しい時期だけれど一番感受性が豊かで人間的にも成長する時期。楽しい人間関係と思いで作りを願わずにはいられない。


汚染牛拡大

2011年07月18日 13時19分25秒 | Weblog

  ひさしぷりの雨にゴーヤが喜んでいる。でも、大型台風の前触れ。

 昨日、宮本たけし衆院議員の話を聞きに100年会館に行ってきた。東日本の被災地に何度も足を運び、切実な子どもの様子や学校現場の実態を把握し、国会で質問してきた。先日は、いつもならいっぱいヤジがとぶのに、さすがに静かに聞いてくれたというのだ。

 原発の今回の過酷事故は、他の災害とは比較にならない。時間的にも・・。セシウム半減期が30年とも40年とも言われているけれど、放射性物質の完全消去には1000年かかるという。まだ、世界は原子力を使いこなす技術を持っていないのだ。「原発ゼロ」のために力を発揮しようという話にその通りだとつくづく思った。

 汚染牛の拡大も奈良県を含む日本全土に広がっている。原因は、わら。100kmも離れた農家が売ったわらが高濃度セシウムを含んでいた。農家の方が「申し訳ない」と謝っていた。「役場からもどこからも情報が無かった」とも。あやまる必要はない。ホットスポットや雨、風向きで大量の放射能がばらまかれていた時、政府は、「人体に被害はない」と言い続けていたのだ。無能無策に国民は、もっと怒らなければ・・。いつの間にかおとなしく飼い慣らされたわたしたちは、ニセ情報をまんまと信じるようになってしまっている。

水素爆発直後 「メルトダウンが起きているのですね」と食い下がる女性記者に「そういうことはないと考えています」と答えた政府高官。アメリカは、メルトダウンを指摘し、9万人の在日アメリカ人救出作戦を実行した。この差は、何なのか。崩壊した安全神話にすがりつく哀れな原発推進者。今、怒りがこみ上げてくる。自分でもずれているなあと思うけれど、マスコミはもっともっとずれた情報しか流さないから仕方ない。


なくそう原発緊急集会

2011年07月11日 21時10分24秒 | Weblog

 本日、臨時議会。早く終わったので、『なくそう原発 7.11中南和緊急集会』に参加してきました。大声でシュプレヒコールしたり、署名をお願いしたり大忙し。アピールにも書いてあったけれど、今回の事故で原発と国民生活が両立できないことや原子力エネルギー依存が間違っていることは明々白々。原発ゼロで自然エネルギーだけで、十分やっていける。

 今日のテレビでもやっていたけれど、「埋蔵電力」=自家発電や自然エネルギーが現在稼働中の原発すべての2倍以上も眠っている。これを使えば、明日、原発すべてを止めても電力が有り余るという。ところが、使えない理由が大口利用者であるかとか、電線使用料が高額であるとか・・・。以前、バイオマス発電をしている大規模製材所の視察に行った時、「自家廃材を燃やして電力を作っているけれど、架線利用料が高くて送電できず、蒸気を捨てている」という話を聞いた。実際大量の蒸気が捨てられていて、もったいないと思った。「架線(電力会社の電線)利用料が安くなれば、近くの学校等に送電できる。次世代エネルギーとして有望なのだけれど・・・」というので、実際に調べてみたら、関電もすごく高かった記憶がある。発電事業と送電(電線利用)を分けるべきだと思う。

 南相馬の肉牛の内部被爆。畜産業者の悲鳴を政府はどんなハートで聞いているのだろう。忍耐強く思いやりにあふれる東北の人たちを犠牲にしている今の原発行政に、待ったをかける国民の声を大きくしたいとつくづく思う。


`やらせ`メール

2011年07月10日 21時03分31秒 | Weblog

 笠井議員の国会質問、ムービー発見。http://www.jcp.or.jp/movie/11mov/20110707/index.html

 マスコミは、`やらせ`メールをスクープしたのは新聞赤旗の記者だと言うことを黙殺。共産党と言うことでいつも差別され,無視される。日常生活でも差別をひしひしと感じることがある。他の政党の人たちは、どうなのだろう。党費を払っていても「無所属」という。なんだか割り切れない。それぞれが立場を明らかにして正々堂々と渡りあえば、もっと世の中や政治がわかりやすくなると思うのだけれど・・。

 `やらせ`メールを事前に武藤佐賀県議(共産)が把握して番組放送前に佐賀県幹部に伝えたが県は無視したという。(毎日新聞)

`やらせ`メール発覚で運転再開に同意していた玄海町長が同意を取り下げるなど、「何が何でも再開」という政府の判断が大きく動いています。南相馬の和牛からも暫定規制値を6倍も上回るセシウムが検出されたとのこと。畜産業者の悲鳴が聞こえます。こんなにつらいことを繰り返してはいけない。もっと人間は賢くならなくっちゃ。