私達、2型糖尿病患者は、基本的に病人です。そのために薬剤に頼っています。
世の中では、薬剤開発が進んでいますが、その薬剤開発も、資本主義の欲望が原動力です。世界的な需要が多い、2型糖尿病患者の需要が大きくて、、薬剤開発メーカーは非常に利益があがります。ですから開発費も潤沢で、投資家も多いはずです。2型糖尿病は新しい医薬品開発をして当たればその利潤は莫大なものになります。利益と開発が結びついています。2型糖尿病の研究が盛んで、我々は流行病の患者かもしれません。エイズの特効薬が開発されましたが、南アフリカの貧しい人には行き渡らずに世界的な問題となりましたが、医療は損得勘定で成立しています。
日本でも、高額医療費は自己負担の大きなものがあります。支払いの能力により、人間の寿命の違いが出てきてます。資本主義の理念で、敗者は相手にされなくなりました。そうしたことが、先進国でも蔓延っています。敗者は消えろ、という考え方です。
一方、40代にさしかかると、血液検査の一度くらいは行っています。必ず言われるのが、『高脂血症』との宣告、ちょっと太り気味人、太っていない人でも内臓脂肪が多かったりして、悪玉コレステロール値が高いとして、食事制限と、運動を進められて、高脂血症を抑える薬の処方をうけます。そして定期的に診察を受けるようになります。
この時に、処方される薬に メバロチン[プラバスタチンナトリウム]、リポバス[シンバスタチン]、ローコール[フルバスタチン]、リピトール[アトルバスタチン]、リバロ[ピタバスタチン]、クレストール[ロスバスタチン]など[内はジェネリック医薬品] こうした医薬品を長く飲み続けていませんか。こうした薬を『スタチン系薬』といいますが、年間の売上額が5000億円だそうです。
悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が高いと脳の血管や心臓の血管に溜まって、動脈硬化を起こし、心筋梗塞や、脳梗塞などの危機を言われます。しかし、スタチン系の薬を否定する医師がおられます。コレステロールは人間には必要不可欠な物質です。少々高い数値でも問題はなく、この巨額な薬剤費は、製薬会社のお抱えの権威のある医師のピラミッド型の権力構図で間違いを直せないでいるのではないか、と言われています。
現在、新しい医薬品の開発に限界が起きて、過去の医薬品を再調査して、他の効き目がないか調べられています。例えばここで述べた、スタチン系の薬が脳梗塞をおこした人の再発予防に効く。糖尿病薬のメトホルミンが癌に効く、とかしらべられています。心臓薬が骨癌を除去したとか医療の現場で効果が出ているものもあるそうです。
私は、心臓の冠動脈にステントを一カ所留置した経験から、或いは、理化学研究所の人の話などの結果、所謂、脂で血管が詰まるのではなく、免疫異常で、誤作動をおこした浸食免疫細胞が、健康(血管壁には、血管で運ばれるカルシュームなどが、血管に付着してしまう年齢になると石灰化として血管に溜まります)な血管に免疫システムが誤作動をおこします。免疫システムの中の、『T細胞』というのがあります。この、T細胞は、脊椎で創られて、一端、喉のところの『胸腺』という部分に入ります。
この『胸腺』で、過去の異物などの情報をインプットされて、その情報のレセプターができあがります。しかし、何百万という異物情報を一つの『T細胞』にインプットはできないようで、ランダムに選ばれてインプットされます。その上、少しでも誤作動をしてしまう『T細胞』では生体を維持できないことになります。そこで、この『胸腺』では、『細胞の選別』も行い、僅かなミスも許さずに、なんと『胸腺内部』で、その『T細胞』の95%が処理破棄されて、残りの5パーセントを血液中に放出しているそうです。こうしたことを続ける『胸腺』という臓器は、20歳過ぎると、縮小して機能を失い、痕跡だけが存在する状態になります。
人間の寿命が、30歳後半から40歳くらいの過去の時期に、14歳くらいで子産み、40歳までに一生を終えるころには、そんな長い期間を免疫が働く必要がなかった、と推測されています。しかし、長生きができるようになった人類、農耕の始まりで、飢えることがなくなったので、人口は増えて、長生きになり、今日に至っています。ですが、免疫の司令塔である『T細胞』が新しく創られない状態のまま長生きをしています。何らかの理由で、免疫システムの元気な人は、癌にもならずに、糖尿病にもならず、元気すごしている人種がいるそうです。
この免疫の司令塔の『T細胞』が誤作動を起こすと、樹状細胞がとらえてきた物質がT細胞に取り付いて、T細胞が判断して、異物となると、このT細胞がサイトカインの一種を血液中に放出するそうで、そのサイトカインの合図で、侵食細胞が攻撃を始めて異物を除去します。誤作動で起こした侵食細胞は、正常な細胞を攻撃します。この攻撃が心臓の冠動脈で起これば、健康な血管壁を傷つけます。傷がつくと、出血を止めようと血小板があつまります。しかし、侵食細胞はなおも攻撃を続けてしまい、血小板も集まり、その部分の血管にの内側が盛り上がり血液の通り道がせまくなります。心不全から、血液の流れが止めれば心筋梗塞となります。血液の流れが無くなれば、酸素が送られない細胞が壊死します。早い時間的治療が必要になります。
この『T細胞』を iPs細胞で創れないか研究がされているそうです。
ここまでは、追記になります。
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この注射は、一日一回 注射器のメモリで、0.9 と量的にはかなり多く注射することになります。
前にも記述があるが、食べ物が胃から十二指腸と小腸に達すると、インクレチンというホルモンが出てきて、膵臓のβ細胞に刺激を与えて、インスリンを出させるGLP-1という物質とGIPという脂肪細胞へのブドウ糖吸収を促す作用があるということです。
このビクトーザのGLP-1は、胃液の分泌も抑えるなどで、胃の内容物の消化を遅らせる働きがあるそうで、食欲を抑える働きがあるとされています。また、便秘になります。糖尿病性の痒みのある人は、痒みが微妙に続きます。低血糖になりにくくしてあります。しかも、分解酵素のDDP-4に対して、脂肪酸などの利用で回避されています。
体験的に、胃に重さを感じて、胃液の逆流を感じたこともあります。
このインクレチンというホルモンが、インスリンを出して消化管から吸収されたブドウ糖を細胞へ吸収するように作用して、人間の生きるためのエネルギーとして使われます。
1型も2型も糖尿病になると、この血液中のブドウ糖がエネルギーとして使うホルモンが働かないので、自らの身体の脂肪を使って、エネルギーにします。脂肪が無くなると、筋肉もエネルギーに変えて生き続けようとする仕組みがあります。そのために、いくら食べても、ドンドン痩せてゆきます。異常な痩せ方になります。
こうした時に、血液検査をすると、ケトン体、と言う物質が検出されます。
ケトン体とは、アセト酢酸、3-ヒドロキシ酪酸(β-ヒドロキシ酪酸)、アセトンの総称のこと。
そもそも体のエネルギーは糖ですが、糖が不足したときに肝臓では脂肪酸の代謝(分子をあれやこれやして使いやすい状態に変えること)が進み、アセチルCoAという物質が生成されます。このアセチルCoAがエネルギーとして使用されるのですが、実はこのままでは血液中を流れることができないため、一度水溶性のアセト酢酸やβ-ヒドロキシ酪酸、つまりケトン体に姿を変えて、血液によって体の隅々まで運ばれるようになります。(アセト酢酸は呼気中に入ると、アセトンとして揮発して体外に排出されます。)
エネルギーである糖が不足している脳などの臓器に運ばれたケトン体は再度アセチルCoAに戻り、エネルギーとして利用されます。これが脂肪が燃焼される仕組みです。
低血糖で、気を失い昏倒するのは、脳のエネルギーはブドウ糖が主役であるので、血液中のブドウ糖の量が一定以下になると、脳が働かなくなり、昏倒します。そのまま誰にも気付かれない状態ですと、『死』にいたります。そのために、最近のインスリン注射以外での糖尿病薬は、低血糖になりにくい作用がほどこしてあります。
糖尿病以外で入院した場合も、医療現場の看護師不足や、血糖管理が病院側で頻繁に検査できない状態なので、この低血糖に対処するために、血糖値200異常にならないと、インスリンの注射をしてもらえません。長くても1ヶ月の入院期間ですので、退院後に自己コントロールをするか、医師により、患者の自己管理能力に応じて選択できる薬の種類があります。
高齢者で、自己インスリンが出ている場合は、ジャヌピアとか、私が今、利用しているビクトーザ注謝などを使うようです。低血糖が起こりにくいからでしょう。
インクレチンホルモンに関する糖尿病薬が、上述したジャヌピアとビクトーザです。ジャヌピアは、このインクレチンが、分泌されると、約5分くらいでDPP-4という酵素で加水分解されます。インクレチンが効き過ぎると低血糖になってしまうので、こうした機能が人間に備わっています。しかし、何らかの働きで、インスリンの効き目が悪くなった身体では、血液中のブドウ糖が取り込めない状態になります。糖尿病の発症になります。そこで、インスリンの効果が出やすい薬や、インスリンが長く出るような働きの薬を使用して血液中のブドウ糖の量をコントロールすることになります。
高血糖の血液が流れ続けると、あらゆる病気の原因になります。