Takepuのブログ

中国旅行記とか、日ごろ思ったことなどを書きたいと思います

茉莉花ってどういうこと

2011-03-03 16:59:58 | 時事

3日付毎日新聞3面にこんな記事があった。
かなり突出した考えだが、なるほどと思うところもある。すごいなあ。つまりは、中国ジャスミン革命は当局側が煽って民主活動家をあぶり出して確保する手段だった、ということか。
この「木語」の文脈では、中国当局の思惑は、西側の扇動で発生させようとした「ジャスミン革命」ゆえ、西側文化の象徴であるマクドナルドやケンタッキーフライドチキンの前で起こそうとした、と読める。こんなこと書いちゃって大丈夫かなあ。

そこまでうがった見方かどうかは別として、少なくともこの集会を呼びかけた人々は、中国を本気で民主化させようとは思っていないはずだ。それは以前書いた。
胡錦濤が社会管理強化を訴える演説を行ったまさにその翌日に、制圧されることを覚悟で、なんの青写真もアピールも戦略もなく集会を開いても効果はない。ただ、社会に不満を持つやじ馬たちを集めるだけだ。僕は、海外で操っている民主活動家が、当局側の制圧能力や覚悟がどのくらいか、試したのでは、と見たが。

日本では携帯電話利用の入試問題投稿事件が、予備校生逮捕という事態を招いたが、中国でデモの連絡を携帯電話を使って行えば、同様にすぐに捕捉される。危険を侵してまで、万を持して民主化運動を進めようという雰囲気は伝わらない。

いずれにしても報道の自由を確保するために1時間以上、外交部定例会見で喧嘩することはともかく、命を張ってまで、あるいは常駐記者の資格を失ってまで取材するほどの事案ではないということだ。

もし当局側が煽ったものと考えるなら、中国共産党内の派閥争いの末に導かれたものとの考えも出来るだろう。すなわち、尖閣諸島沖で中国人船長が逮捕された際の中国側の抗議デモの時に書いたが、胡錦濤総書記や温家宝首相までもが日本側に強く抗議したのは、共産党中央指導部内で派閥抗争があり、軍などの強硬派を取り込むため、日本に対して弱腰だと見られないようにあえて強く当たった、というのと構造が似ているのではないか。

温家宝首相は、政治改革を進める方針を示したが、その後の中共中央の方針は、真逆の方針を示し、人民日報では間接的に温首相を批判するような論調が出たのも事実。民主化に温情的な温首相や胡総書記にダメージを与えるため、民主化デモを煽ってそれを鎮圧させるような筋書きを考えたことも、うがった見方としては出来る。

ただ、5日から始まる全人代を前に、混乱は避けたいはず。ちょっと飛ばし気味の感じはする。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。