沢登りカヌーイスト

カヌー+沢登り=原始の渓へのフリー切符

縫道石山 南東稜

2012年09月18日 | 本チャン系
2012年9月16日

下北半島 縫道石山 南東稜 オールフリー(トラッド)

 キノポンとウチのダブルペアーで旅に出る。2Lのキノポンカ―は、4人でも良く走る。徹夜で交代しながら岩手県で夜が明ける。青森県の大間、本州最北端のキャンプ場で泊まり、翌日、のクライミングに備える。と、言っても、観光地でマグロを食べ、酒を飲むくらいなのだが。

 朝、TRFの曲と共に、本州最北端の海岸線を南下する。10歳差くらいだと、曲目もまだ分かる。登山道の入り口には、熊注意の迫力ある絵が描いてあった。北のクマは、デカくて怖いらしい。登山道を少し歩き、道から外れて森の中をキノポンガイドの後について行く。ここは、キノポン2回目だ。よくこんな遠いところまで2回も来たもんだ。南東稜のスタートは森の中で、アンカーもランニングも、支点類はあまり無い。下部の5級のピッチは、露出感もあり、どこでもカムが効き楽しい。中間のリッジを過ぎ、下降した後のバンドを右に行き、核心ピッチの下に出る。核心ピッチは、6級くらいで残置を使わないと、出だしが少しランナウトして嫌な感じだ。フェース的な出だしの核心を左上すると、少し傾斜が落ち、支点がとれるクラックも多くなり、再び楽しいクライミングとなる。最後は、岩壁の傾斜が落ち、大岩の上を歩いて行くと、縫道石山の頂上に着いた。このルートは、全体的に硬く、節理も多いので、無理なくナチュプロだけでトラッドクライミングが出来る。
 
 帰りも、観光しながら南下していく。正にクライミングツアーだが、十和田湖の下あたりで車が動かなくなってしまった。仕事の関係で、私とキノポンワイフは高速バスで帰り、後の2人が残った。新妻が他の男と泊るとは、何と不埒な事かと思うのが、世間一般だろう。まして、下界なら尚更だが、山ヤでは、それが常識なのだ。それは信頼というものでもない。何の問題も無いのは、山ヤは下界でも野宿だし、ネブクロだし、という事だからだろう。

コメント
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