DISCASで借りているＤＶＤで香港映画『スー・チー in ヴィジブル・シークレット』を観ました。
主演は「スー・チー」「イースン・チャン」、共演に『インファナル・アフェア』シリーズの「アンソニー・ウォン」。
『ジュネ（スー・チー）』には不思議な能力が備わっていた。左目で霊視できるチカラだった。しかし彼女はそのチカラを疎ましく思っていたのだ。何故そんなチカラがあるのか彼女には分からなかった。
美容師の『ピーター（イースン・チャン）』はそんな彼女とクラブで知り合う。恋人と喧嘩をした『ジュネ』は『ピーター』と一夜を共にし、翌朝姿を消した。
彼女を忘れられない『ピーター』を親友の『サイモン（サム・リー）』は合コンに誘った。嫌々付いていった『ピーター』だったが、女性メンバーの中に『ジュネ』の姿を見つけた・・・
「やられました。」
原題は『幽霊人間』。香港発B級ホラー映画になると思いますが、日本ホラーや韓国ホラーのような暗さや怖さはありません。
香港映画らしく全編胡散臭さが漂いますが、ラストの大どんでん返しでは全身に悪寒が走りました。伏線の張り方が見事だったので、最後までしっかりと騙されておりました。
分かりやすい伏線の影で、あれだけはっきりと仕掛けられた伏線に気づきませんでした。香港映画では珍しく全体を鳥瞰して練り上げられた脚本の成果だと思います。
冒頭いきなりショッキングなシーンで始まりますが、すでに伏線がしっかりと張られています。未見の方は細かいところもお見逃し無くご覧頂きたいと思います。
キーワードは『憑依』です。『クララ・ウェイ』の二人の霊に体の取り合いをされるところの演技は圧巻です。
「スー・チー」はいろいろな表情を見せてくれています。ものすごいメイクがあったりもしてますが、やっぱりスッピンが一番ですね。
あのメイクには物語展開上の秘密があります。『シュカム』が何故子供たちに会いに行ったのか、考えてみてください。
『インファナル・アフェア』で渋い演技を見せてくれている「アンソニー・ウォン」がチンピラ風の借金取りを演じています。重要な役どころではありますが、顔があまり出てきません。（見た方は意味が分かると思います。）
１回しか見ていませんが、もう一度ゆっくり見直したいと思っています。
評価 星 よっつ （満点は５点）
・スー・チー ｉｎ ヴィジブル・シークレット オリジナル・ノーカット・バージョン＠映画生活
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