虹のじ ゅもん

当ブログを訪れた人には「夢が叶う」という呪いがかかる。

猫をかわいがったら呪いはさらに強力になるであろう。

「民子」 浅田次郎 作

2014-03-29 | つぶやき
 浅田次郎氏の作品はすべて名作だけど、どうしても一作選ぶとしたら、なんとしても「民子」だ。

 民子は主人公がまだ売れない作家だった頃に共に暮らした愛猫。

 ある日、行方知れずになってしまうのだが、大長編の最終章を書いている時に
 『廊下をよろぼい歩き』帰ってきて、その作品を読み、
 「とてもすばらしいわ、おめでとう」と称賛してくれる。

 そして再び、闇に姿を消す。


 『美しく気高い民子は死に至る姿を私に見られまいと、姿を消したのだろう。
  すぎていった女達をすべて忘れても、民子一人が忘れられない』

 かつて、CMで流れていたのだが、その役者がまるで本人のようだった。
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