チコの花咲く丘-ポエムの庭-

ポエム、日記・・・チコの心を綴ります。小説連載は別館「ノベルの小屋」。「でじたる書房」より電子書籍多数販売中です。

創傷

2004-06-27 17:30:00 | チコの詩
いつもいつもそうやって 
自分を傷つけて
何て言って欲しいの、あなたは

ほら、また血が出てるよ
自分で自分を追い詰めるほど
あなたは寂しいのね

でもね、自分を傷つける人は
他人も傷つけてしまうんだよ

2004-06-25 09:01:00 | チコの詩
命 
それは、そこにあること
愛 
それは、命あること

みんな、恐いのよ
自分と向かい合うことが
自分に耳を塞いでしまう

だから、求めてしまう
自分の外にある愛を
偽りの幸せに溺れる
そして、寂しさを知っていく

革命

2004-06-23 10:04:00 | チコの詩
ふざけんじゃねえよ
何も分かってないのは
あんた達だよ

同じになんてなれるわけ、ないよ
僕達はロボットじゃない
一つ一つ
かたちを違えた
命ある人間なんだ

魂に心をまとい
今、リヴァイアサンに挑む
僕らの自由と尊厳をかけて

夏至

2004-06-21 09:32:00 | チコの詩
目が覚めたら
カーテンの隙間から
差し込む陽がとても眩しくて

朝露に濡れて
トマトもキュウリも
誇らしく実ってる

朝顔のつるも
また長くなったよ

まだセミは鳴かないけれど
今日は、夏に至る日

門出

2004-06-19 22:52:00 | チコの詩
大人への進化
それは、子供時代の終焉

いくつもの小さな死を重ねて
今、最後の壁を乗り越えていく

花びらではなく
鮮血に祝福された幼い魂の旅立ち

理不尽さに喘ぎながら
絶望への階段を登っていく