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携帯電話の旧資産買取は賭けか、広告媒体の入手か

2006年03月07日 | 経済・エネルギー・交通
ソフトバンクがVodafone日本法人を1兆円台の後半くらい(~2兆円くらい)で買収するという。細かい話はともかく、ソフトバンク、ヤフーJapanとは何かというと、これはGoogleでも同じだが、要するに広告板だ。有料の部分は、ヤフーBBを含めて、色々あろうけど、あまり会費でどうこういうものではなく、Gyaoのように動画も無料で儲ける時代だ。

携帯電話というが、これはどちらかと言うと、クリック&モルタルでは、モルタルに近いビジネスだ。固定電話が移動体に変わっただけといっても過言ではない。今のITは、ポータルともいうが、広告板に近いということは、雑誌や新聞に近い。無料雑誌が成り立つ理由は広告だし、それを言うなら民放が無料なのも、みんな広告業の賜物だ。

ソフトバンクが携帯ビジネスを始めても、要は広告媒体として見ることでしか、成長はありえない。そうでなければ、従来型の携帯電話方式のような重厚長大投資産業に埋没しかねない。

電話といえば、Skypeだ。GoogleTalkでも同じことだが、IP携帯が実現するなら、もはやPDCだ、CDMAだなんて言っている場合ではない。今の携帯会社は、そういう旧来の技術に縛られている、いってみれば潜在的な不良資産に等しい。もちろん、今は不良資産には見えていない。IP携帯なんて実用的に出来るわけがないと、高をくくっている。

携帯プラットフォームのヌーベルバーグが、WiMAXなのか、iBurstなのか、あるいはG3の改良版なのか、分からないが、既存資産からの乗り換えは、産みの苦しみとなる。その時代をどう乗り切るのか、携帯会社の一世一代の多きな賭けだ。

携帯新規参入組は、既存の資産を持たないフリーな立場から、新世代の技術を最初から取り入れるはずだった。ソフトバンクが旧来の資産を2兆円で買い取るというのは、一種の自殺行為にも見える。

しかし、携帯を広告プラットフォームとしてみれば、ソフトバンクの行動は理解可能なものになる。それが成功するかどうかは別にして。

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