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世界の覚書

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スタッドレスを履きつぶしますか

2007年05月28日 | 経済・エネルギー・交通
産経:スタッドレスタイヤ実験、雪道以外ではなかなか止まれず
北海道警が27日実施した、スタッドレスタイヤを雪道や凍結路面以外で使用した場合の制動距離を、通常タイヤ装着車と実車で比較する実験で、スタッドレスタイヤを装着した車の方が制動距離が伸びるという結果が出た。道警は「北海道などの北国では年間を通じてスタッドレスタイヤを使うドライバーが少なくない(中略)

実験はスタッドレスタイヤ(溝の深さ6ミリ)と通常タイヤ(同5.5ミリ)をそれぞれ装着した同型車2台を使用。時速40キロ、60キロ、80キロの各速度から停止するまでの距離を乾いた路面とぬれた路面で測定した。その結果、各速度ともスタッドレスタイヤ装着車の制動距離は乾いた路面、ぬれた路面の両方で通常タイヤ装着車より10メートル前後長くなった。

道警によると、昨年の北海道での自動車交通事故の死者数は277人。このうちスタッドレスタイヤ装着車が関係した事故の死者は133人で、4月から11月までが56人と4割を超えている。
事故死者数の数字にあまり意味があるとは思えないが、統計の内容がよく分からない。北海道ではスタッドレス履きつぶしが多いらしいから(そう記事に書いてある)、自ずと事故に占める割合も大きくなるんかもしれない。冬季以外にスタッドレスを履いている人の方が事故率・死亡率が高いのだろうか? それはスタッドレスのせいなのか、履き替えないという「ずぼら」が運転の性格に影響しているせいなのか? 履き替えない期間が長いと、どんなタイヤでも同じだが、ゴム自体が劣化する。5年なんて話もあるが、これは嘘だ。性能を気にするなら、3年で履き替えるのがよい。我慢しても4年が限度である。

スタッドレスの性能が問題になるのは、事故寸前の限界領域の話である。それも乾燥路面では、差はまだ少ない。濡れた路面では若干差があるが(スタッドレスタイヤの注意点)、車種やタイヤの銘柄による差だって大きいのだ。スタッドレスを履いている時は、丁寧な運転を心がけるのは、積雪期も夏季も同じことではないのか。

荷重も問題だ。車が重いと、制動距離は当然長くなる。

そもそも、予測運転、予防運転を心がけるのは、タイヤや車種に関わらずだ。タイヤがあれだと、カーブで怖いという人もあるが、それはカーブの通過速度が速すぎるのだ。高級タイヤを履いていても、カーブではスピードを控えめにするものだ。

NASVAのテストでは、カローラの制動距離(ウェット)は44.4mだが、プリウスは54.8mである。エスティマは45.5mで、ノアは54.1mである(ソース)。この試験は100kmから停止までだ(最新の試験結果)。プリウスはカローラより22%悪化する。約10mの違いだ。この程度を気にするなら、プリウスやノアには(日本全国で)乗るなという事になる。

同じサマータイヤでも、銘柄によって10%は簡単に違う。ハイドロプレーニング耐性も相当に銘柄で違う。ドライとウェットの性能も色々である。もちろん、スタッドレスは低い方の水準をさらに下回るだろうけど。

スタッドレスを年中履き続けて何が問題か。後で、雪道での性能が落ちやすいという事はあるが、おとなしい運転を心がけている人なら、何の問題もない。状況の厳しい時は、なんて言ったって、例えば雨や霧の高速道路ではスピード控えめ、適正車間をとる、という運転をすべきなのだ。

TOYO TIRES
雨の日の交差点などを夏タイヤと同じような感覚で走ると、スタッドレスの場合、大回りしたり、リアが滑ったりします。また、雨の高速道路で強目のブレーキを踏んだ時に、夏タイヤと制動距離の違いに怖い思いをするかもしれません。
つまり、心がけの悪い人が、怖い思いをするかもしれません、という話なのだ。

一般に、特性や状態や道路状況を分かってスタッドレスを年中履いている人に、やめろという話にはならない。

問題は、交通政策上のことである。これには、事故のちゃんとした分析が必要になる。

「スタッドレス履きつぶし」といっても程度問題である。残ミゾの深さなんて関係ない。ゴムが劣化すれば、残ミゾに関わらず、交換しなければいけない。とすると、車への関心度に依存することになる。例えば、タイヤを5年変えないのは、ちょっとした自殺行為かもね。

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