やはりというか

民主党の小沢代表が代表の職を辞すとの報道がなされました。

私は、先日の福田－小沢会談で、福田首相が連立を打診し、それを小沢氏が即答せずに党に持ち帰った時点で、小沢氏は受けるつもりがあったと思っていました。

そして、党の幹部会でも了承されると踏んでいたのではないかとも。
ところが党の幹部会では全員一致で反対されてしまったので、小沢氏のもくろみは見事に崩れてしまいました。

こうなった以上、小沢氏としては党の代表を降りるしか手はないだろうと思っていましたが、予想通りでした。

民主党はどうやら、先の参議院選で勝てたのが小沢氏の力によるものだということが判っていないようで、民主党自体の政策が国民に受け入れられた結果だと、やはり勘違いをしているようです。

小泉改革によって置いていかれたような状況にあった農村部をじっくりと廻り、支持を取り付けるといった、旧来の自民党型の選挙をやったのが小沢氏で、その結果が先の参議院選であったということが、民主党の幹部諸君には理解できないのでしょう。

こうなれば、小沢氏の伝家の宝刀、つまりは民主党の分裂が起こるのはもう時間の問題のような気がします。

本当は、自民・民主の連立政権が一旦できて、その中で合従連衡が起こり、政界再編がなされるのが一番良いと思っていたのですが、自民党よりも先に民主党が割れてしまいそうです。

これはすでに死に体といっていい自民党にとっては単なる延命処置にしかなりません。

小沢民主が割れて、ついでに現在非主流派に置かれている麻生氏や両中川氏などが一緒になって自民党を割ってくれれば言うことはないのですが、現状ではなかなか難しいでしょう。

しかしながら、政界再編のうねりは確実に動き出したように思います。

この国の十年後を決めるような重要な動きですから、目を離さないでしっかり見て行きたいと思っています。