最近、自分で使うギターにはほとんどの物にフェルナンデス製のサスティナーという物を導入しています。
これはどんな物かといいますと、フロントピックアップにつけるピックアップでそいつのスイッチを入れると、音が鳴りやまない、電池がきれるまで脅威のロングサスティーンが使えるとい品物。
有名な愛用者には、X-JAPANのhideさん、BOOWYの布袋さん(多分日本の2トップ)を筆頭に、海外にも輸出され、一番の代表格はSteve Vai、VETVET REVOLVERのSlash、DAVE KUSHNERなど多くの人が使っています。
しかし、一言でサスティナーと言ってもいろんな種類があったり、いろんなトラブルがあります。
今日はその辺をくわしーく解説していこうかな!と。
まず、サスティナーはFERNANDESとESPの2社で販売していました。
ちなみに似たような物でE-BOWという物もあります(これはギターに埋め込まず、手にもって使う物です)E-BOWは1万くらいで購入できますが、手にもっていなきゃいけないのが難点。PORNO GRAFFITYの進藤ハルイチさんが使ってるのを見たとこありますね(RED HOT CHILLI PEPPERS、レッチリのジョン・フルシャンテ)も使っていたとか。
サスティナーが欲しいけど、つけられない・・・という方には良いのかも!
話が飛びましたがFERNANDESとESP、結論から言うとESPは現在取扱を辞めています。
理由は1弦にはサスティナーが効かない仕様なのですが「故障では?」とのクレーム?が多かったからのようです。
なので現在はFERNANDESのみで扱っている商品ですね。
そしてそのサスティナーには大きく2種類あります。
一つはサスティナーライト、もうひとつがフルモードサスティナー。
まずサスティナーライトから説明しましょう。
これは基本的なサスティナー構造、「音を電池がきれるまで伸ばす」という機能のみです。
自分のメインについているのですが
VolとToneの間のスイッチ一つのみになっていて、Toneが実はToneではなく、サスティナーボリュームになっています。
ピックアップはハムバッカータイプとシングルタイプがあります。
続いてはフルモードサスティナー。
これはまずピッアップの形がシングルのタイプです。下はダミーになっています。Steve Vaiやhideさんなどはこのような形にしてますよね。
で、こちらがハムバッカータイプ。
FERNANDESのRAVELLEやAGPなどにこのタイプが多いですね。
フルモードについてですが、こちらはスイッチが2つ付いています。
一つは先ほどのon,offスイッチ、そしてもう一つはサスティナーのモード切り替えになっています。
ライトの場合、サスティナーは実音(そのままの音)をひたすら伸ばすのですが、フルモードはそれに加えハウリング状態、ハウリングと実音のミックスの3種類が可能です!!
ただミックスがあるのはシングルサイズのフルモードのみのようです。ハムバッカーは実音とハウリングのみのようですね。
このモードを上手く切り替えている曲はSteve VaiのBuilding the Churchという曲ですね。
1回目は実音、2回目はハウリングと曲の展開に合わせてモードを切り替え音を変えています。
これは映像でこの曲の最後に、アームをチョップしている時によくわかりますね(映像DVDを買いましょう(笑))CDだと分かりづらいので。
では、スイッチに続きポッドの方ですが、これが2タイプありまして、hideさんのMG-145S(130S)などシングルサイズのピックアップの場合、コントロールはサスティナーボリュームなのですが、RAVELLEなどハムバッカータイプでは通常のTONEになっています。
又、自分のギターにサスティナーをつけたい!となった場合、FERNANDESへ出せばサスティナーキットが販売、取り付けできるのですが、これはシングルサイズの物(ハムの場合はダミー)になるようです。しかし、特殊な塗装などあると取り付けを断られるようです(経験談)
なので自分は自分で中古のキットを購入し、取り付けました(1枚目の写真の物です)
ちなみに、シングルとハムではシングルよりハムバッカーの方がサスティナーの効きが良い気がします。やっぱりサイズが大きいからでしょうか。
そして、これは現在生産していなく 、入手が困難なのですが、18Vサスティナーといのがあります。
本来サスティナーは9V電池1本で動くのですが、この対応は電池を2つ使用します。効き具合は9Vに比べよくなるのですが、ピックアップとしての機能がないです=フロントは使えなくなります。ちなみにサスティナーのピックアップは基本フロントに付けるものです。フロント以外だと上手く機能しないんだと思います。
次はサスティナーによくあるトラブルを紹介。
まず一つ目、サスティナーが効かない。このトラブルはだいたいが2つの原因解決します。
その2つの一つが、電池の問題。
使用する電池の残量が弱かったり、アルカリでなくマンガンなどパワーの弱いものを使用すると、サスティナー自体の機能が弱くなり、サスティナーが弱くなります=サスティナーが効かなくなります。
試しによく楽器屋さんで売ってる100円の電池と500円くらいで売ってる電池を両方試してみるとよくわかりますよ。ちなみにこの電池症状は通常のコンパクトエフェクターでも同じですよ(詳しくは過去のブログをみてみてください)
ちなみに僕はDuracellというメーカーの電池を使っています。PANASONICなどコンビニで売っている電池と比べても大きな違いがでるほどパワーが違いますね。よく効きます!
1つ目の2つ目が、ピックアップと弦が離れている。
ピックアップと弦が離れていると、サスティナーの信号が届かないらしく、これまた効かなかったり、弱くなります。これは弦高を下げたり、ピックアップを高くしてあげればOKです。
それでも効かないって場合はサスティナーキット自体にトラブルがあるかもなので、お店に持って行ってみましょう。
次はサスティナーをつけたらノイズが入る。これは配線トラブルがほとんど原因になりますので、楽器屋さんに持って行ってみてもらいましょう。
ただ一つ面白いのが、ギターを弾いている時、もう一人の人が弾いてる人やギターに触るとノイズが入るんですよね(笑)これは構造の問題のようなので、サスティナー中の人にさわるのはやめましょう(笑)
3つ目は音漏れ。サスティナーを聞かせている状態でボリュームをoffにしても音が微量に入る場合がありますが、これはほとんどの個体で起こります。これも設計の関係なのでしょう。
もしサスティナーしながら完全に音を消したい場合はボリュームペダルなど外で管理すると良いでしょう。
ちなみに、Velvet RevolverのDAVE KUSHNERはよくサスティナーを効かせた状態でボリュームを落とし、効かせながらボリュームをいれていく奏法を使うのですが、楽器本体でやっています。Fall to Peacesという曲でよくわかります。
Steve VaiはWhispering a prayerという曲で同じような奏法をやる時は足のボリュームペダルでやっていますね。
では最後は上級者レベル。
サスティナーキットには標準で専用のリアやセンターピックアップがついています。
しかしその音が気に入らない・・・という人も多いと思います。
そうするとどうするか、やっぱり交換したいですよね。
しかし、サスティナーはかなり変わった構造をしていて、交換が難しいです。
ですが、交換は不可ではありません!実際に数本交換作業などしています。
なので楽器屋さんに相談してみると良いですよ!
しかし交換には条件があります。それはピックアップとの相性です。
ピックアップ自体がパワーのある物でないと上手く作動がしないようです。
過去の経験からOKだったものですが、DimarzioはFred、Evolution、Breed、Tone Zone、Norton、Seymoure Duncanは元々付属でついている商品の型番を参考にすると良いでしょう。多分PAF系統やシングル計はNG多いと思います。
EMGは相性が良いらしいですね。
以上、Liena流、サスティナーレビューでした!!奏法に関してはいろいろ編み出してみてください(レッスンご希望もお気軽にどうぞ)ブログでは書きづらいので。
わからない事あれば、いつでも聞いてみてください。
2013/02/19 追記
現在検索でサスティナーと検索すると本家FERNANDESの次にこの記事がでるんですね・・・ありがとうございます。
そこで、もし使ってる方で「こんなピックアップと相性がよかった!悪かった!」やトラブルなどあればコメント欄などで共有していただけると助かります!!よろしくお願いします!
2014/08/04 追記
Schrcterより、シェくター版サスティナー、Sustainiac登場!
レビューはこちら
http://blog.goo.ne.jp/who-is-liena/e/a22b206b144bf747169d49141f894670
今日の一枚
Steve Vai「Where the Wild Things Are」
そのサスティナーのプレイが満載のDVDです。サスティナーを極めたい方はぜひ!