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2009年日本シリーズ第6戦 北海道日本ハムファイターズ VS 読売巨人【0:2】:金森の気持ち

札幌ドームに徒歩10分の所に住んでいる道産子でありながら,稲葉ジャンプを経験したことがない私だが,今年の日本シリーズは楽しませてもらった。 最終戦となった第6戦も,最後は一打同点というところまで粘りを見せ,「つなぐ打線」の本領を発揮したと言えると思う。2度チャンスが回って来たクリーンアップの3番と4番が,いずれも3振に倒れて得点には至らなかったが,シーズン終盤に下降線を描いていたチーム全体の状況か . . . 本文を読む
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映画カメラマン 宮川一夫(NHK-BS,8/26放送):世界に誇る匠の技

番組の中で語られる「溝口健二は撮影中,殆どキャメラのファインダーを覗いたことがなかった」という言葉は,実に衝撃的だった。カラー以上に色彩を感じさせるような白と黒のグラデーションによる端正な構図を作っていたのが,溝口健二その人ではなく,撮影監督宮川一夫だったという事実は,ある意味「世界のミゾグチ」神話を根底から揺すぶるものかもしれないと,私のようなミゾグチ初心者は興奮したのだが,もしかしたらその道( . . . 本文を読む
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ヴィッセル神戸の本拠地にも行ってみた

私が普段コンサドーレ札幌の試合観戦や散歩に足を運んでいる札幌ドームは,札幌市が2002年W杯の会場として立候補した1992年当時,サッカー専用スタジアムとして構想されていたという記憶がある。それが1996年に設計コンペが実施される時までには,野球も開催可能な多目的スタジアムとする案が固められ,完成後には当初想定されていた西武の準フランチャイズ球場ではなく,日本ハムの完全ホーム・スタジアムとなった。 . . . 本文を読む
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高校球児の聖地に行ってみた

子供の頃から野球をするのも観るのも好きではあったが,周りが巨人のV9に湧く中,好きな選手は平松と松原という,生粋の大洋ホエールズ(現在の横浜ベイスターズ)ファンだった。来る日も来る日も負けてばかりのチームを贔屓にしていたから,という訳でもないのだろうが,何故か昔から「勝とうが負けようが,それでも野球は続いていくのだ」という世界観に支配されていたという気がする。 確かに勝ったら嬉しいけれども,負けた . . . 本文を読む
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マイケル・ジャクソンの悲報から3週間:「Cupid & Psyche 85」へと繋がった道

パソコンのハード・ディスクとiPodに「スリラー」が入ってはいるが,持っているCDは「BAD」だけ。ライヴに行ったこともなければ,ムーンウォークの真似をしたこともない(どうせ出来ないだろうし)という,マイケル・ジャクソン教「非信者」の私だが,マイケル逝去の報にはやはり衝撃を受けた。 初めて「スリラー」のヴィデオを観た時,「狼男アメリカン」を撮ったジョン・ランディスを起用した必然性は何処に?となか . . . 本文を読む
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本「大聖堂 果てしなき世界」ケン・フォレット:闘争,パンデミック,性,献身,その他何でも

巷では村上春樹の新作が凄いことになっているようだ。オリコンで1位を獲得したシングルCDの売り上げが30万枚を越えることが滅多になくなったこの時代にあって,上下で4,000円近いハードカバーがあっという間に50万セットを売り切ってしまったというのは,既に一つの現象と呼んで良いのかもしれない。 だが今年の私の関心は,「世界のハルキ」の新作よりも,一昨年欧米で18年振りに続編が刊行されたというニュースが . . . 本文を読む
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パスカルズ北海道上陸大作戦(ライヴ):14色のクレヨンで描かれた「どですかでん」

数年振りに罹ってしまった新型ならぬ,従来型の風邪で,情けなくもダウンしてしまい,アップが遅くなってしまったが,先週の土曜日に札幌市西区琴似にある「生活支援型文化施設コンカリーニョ」で行われた「パスカルズ北海道上陸大作戦」のレビューを書いておきたい。 農耕民族の血を騒がせるような,陽気で賑やかな楽しさに満ちていながら,どこかもの悲しさも纏った村祭りのようだった。 インストゥルメンタル曲主体のステ . . . 本文を読む
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今年のアカデミー賞:ファイナルアンサーは「スラムドッグ$ミリオネア」

先週の月曜日に突如として巻き起こった「おくりびと」アカデミー賞受賞旋風を眺めていて感じたのは,既に映画が娯楽の王様の座から滑り落ちて久しいこの国においても,映画というメディアが持つ潜在的な「興味喚起力」のようなものは衰えていないんだなぁということだった。 取り上げた題材と独創的な技術が相俟って圧倒的な高評価を受けていたというイスラエルの戦争映画「戦場でワルツを」と,教育問題を扱ってカンヌでパルム . . . 本文を読む
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ハンマースホイ展(国立西洋美術館):「北欧のフェルメール」も堪能する

やはり,「本物」に触れる機会という観点から見ると,「東京一極集中」という現実は,厳然としてある,と言わざるを得ない。 念願だったフェルメールを堪能した直後に,その隣にあるコルビュジエ設計の美術館で,「北欧のフェルメール」とも呼ばれているというデンマークの画家ヴィルヘルム・ハンマースホイの作品に浸る,という贅沢は,世界中何処の街でも出来る芸当ではないはずだ。 「フェルメール展」という厳しい闘い(前 . . . 本文を読む
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フェルメール展(東京都美術館):体幹の強さが求められる場所

これまで私が美術館に対して持っていた「静かで,上品で,知的な方々が集う場所」というイメージは,たった一度の体験によって音を立てて崩れ去った。 肘や肩をぐいぐいと押しつけられ,足を踏まれ,前に動かざるを得ない状況に追い込まれる一方,私のすぐ前で「何があってもこの場所は譲らん!」とばかりに,両足を踏ん張る女性に睨みつけられながら,もの凄い力で観るものを吸引する絵の秘密を探るべく集中力を全開にする,とい . . . 本文を読む
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