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映画「ハイドリヒを撃て『ナチの野獣』暗殺作戦」:終戦記念日にやっていた戦争物は今いずこ

ここ数年の間に立て続けに公開された「アドルフ・アイヒマン」関連の作品は,そのどれもが正しい歴史認識を常に確認し続けることで,二度と同じ過ちは犯さない,という意志が強く感じられる佳品ばかりだった。 そのアイヒマンの上司だったラインハルト・ハイドリヒの暗殺事件を描いたショーン・エリスの「ハイドリヒを撃て」もまた,そういった作品列に連なる真摯な作品と言える。映画の後半,ハイドリヒ襲撃犯の一団が立て籠もっ . . . 本文を読む
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2017年J1リーグ第24節 札幌 VS 仙台【1:0】

J1に上がって喜んでいたら,早もう第24節。ということは,残り試合はあともう10試合となり,これからは一試合,一試合,降格圏に「落ちた」「落ちない」で大騒ぎするフェーズに入ってきてしまったということだ。 下位グループにいるチームのサポーターにとっては,ここからが踏ん張りどころであると同時に,優勝争いをしているチームよりも勝ち点1点の重みが切迫感を増す,文字通りの「生死を賭けた」戦いを味わえる季節の . . . 本文を読む
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映画「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」:単なる暴露ものに留まらない味わい

観ている間中ずっと主演のマイケル・キートンが,フジの報道番組「ユアタイム」に出演しているモーリー・ロバートソンに見えて仕方なかった。片や「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」で見事なカムバックを遂げた俳優,片や秋の番組再編で打ち切りが囁かれる低視聴率番組で「ニュース・コンシェルジュ」なる耳慣れない役割を務めているキャスターということで,接点は殆どないのだが,見た目,というか外観が醸 . . . 本文を読む
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映画「ザ・マミー 呪われた砂漠の王女」:トム・クルーズの正念場

フライヤーには「トム・クルーズ主演映画史上NO.1」とある。ということは,あの「トップガン」や「ミッション:インポッシブル」シリーズや「マグノリア」をも上回ったということか。まあ「マグノリア」を下回るのは至難の業にせよ,とにかく凄いことだ。1931年制作の「魔人ドラキュラ」を嚆矢とする一連のモンスター映画で一世を風靡したユニバーサル映画を,現代に甦らせるプロジェクト「ダーク・ユニバース」の第一弾の . . . 本文を読む
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映画「しあわせな人生の選択」:難しい邦題の選択だが,原題「トルーマン」に一票かな

青春ど真ん中,恋や針路や友情に思い悩むハイティーンを主人公に据え,勢いのある男女の俳優を順列組み合わせでカップリングした「青春映画」が花ざかりのこの国で,この地味な「終活映画」がどの程度受け容れられたかどうかは知らない。毎週発表される週末の興行収入ベストテンに,熟年男性二人の友情がテーマのスペイン映画なぞ,間違っても入ることはないのだから。しかしたとえどんなに設えが地味であったとしても,セスク・ゲ . . . 本文を読む
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映画「ありがとう,トニ・エルドマン」:腹がよじれた後に訪れるけったいな感動

是枝裕和の「歩いても 歩いても」の終盤近く,元開業医だった父親(原田芳雄)が,急病人を救うべく駆け付けた救急隊員に専門的な話をしようとして無視されるシーンがある。たとえ引退しても,いつまでも「医師」として振る舞うことを止められない老人が,既に「その時は終わった」ことを思い知らされる,哀切極まりない場面だったのだが,もし本作の主人公である父親のマインドが彼に少しでもあったのなら,間違いなく急いで白衣 . . . 本文を読む
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2017年J1リーグ第21節 札幌 VS 横浜F【0:2】

今シーズンはまだ得点を挙げられていなくとも,やはり「齋藤学」は「齋藤学」だった。ちょうどそのプレーはすぐ近くで見ていたのだが,右サイドのセンターライン付近でボールが齋藤に渡った瞬間,マークを外された都倉の手が齋藤にかかってしまったのは,致し方のないプレーだったように見えた。それだけ齋藤の瞬発力は鋭く,何より「ここだ勝負所だ」と見極める判断能力の正確さと勇気は,札幌の選手にはないものだった。強いて言 . . . 本文を読む
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映画「セールスマン」:アカデミー賞受賞で話題をさらった「悪の枢軸」産の良心作

15年前にジョージ・W・ブッシュ大統領が「悪の枢軸」と名指した国のひとつであるイランに対して,トランプ大統領が今年1月に発した事実上の「入国禁止」大統領令は,イラン国内の文化人に対しても大きな波紋を巻き起こした。今年のアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた「セールスマン」の監督であるアスガー・ファルハディは,その措置に対する抗議の意を表明して授賞式への出席を拒否した。結果的に,今年の外国語映画 . . . 本文を読む
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