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名古屋で設計活動などをしています。 様々な思いつきや考えを書きとめたいと思います。

水陸両用の家

2010年07月09日 | 建築

「水陸両用の家」って、ご存知ですか?

僕は、学生時代の20年以上前から気になっていました。

また、これに近いようなものも、学生時代、僕の設計テーマの一つでもありました。

建築の実務についてから少し忘れかけていたのですが…。

二年ほど前の朝日新聞(2008.10.19)で「水陸両用の家」のことが書かれた記事をみました。

それによると、気候変動による海面上昇への土木工事とは別の新たな対策として、オランダで最近「水陸両用の家」が建てられていると書かれていました。

「その建物は地面に置いてある状態で、水が押し寄せると浮いて、固定された2本の支柱につながれて流されず。ガス管や水道管などは、柔軟性をもたせており、4メートルの水位上昇にも対応できる設計だ」ということでした。

これは、僕が学生時代に設計課題で提案した近しいものが、実際に作られていることに久しぶりに興奮しました。すぐにでもオランダへ行きたい!できればこの仕事にも参加し、住んでみたい!とも思いました。

が、そんなすぐには行ける予算も無いため、ネットで少しばかり、オランダの家(建築)事情なんかを調べたりしていました。

そうして、色々と「水陸両用ハウス」について調べてみると、ここ数年海面上昇について危機感を持ったオランダで、「水陸両用ハウス」というものが新たに提案された、ということが少しわかりました。また、以前からオランダにあった「フローティングハウス(水に浮かぶデッキ上に家を乗せたもの)」が再び注目されているということもわかりました。街全体を浮かべるという案もあるようです。まるで「未来少年コナン」です…。

また、昨年、妻がバングラディシュのインターン先で水理学を専門としているオランダ人の大学教授と出会い、妻がそういった話しをしたところ、その方から、一緒に仕事をしているというオランダの会社の「フローティングハウス」情報 http://www.wonenopwater.nu/ を頂きました。

また、オランダに住む知人に「フローティングハウス」は、冬寒い、という貴重な情報もメールで頂きました。

という事で、今後各地で海面上昇に対応できる住宅が必要になるのではないでしょうか?

もちろん日本でも…。いつぞやの新聞に日本では、高床式住宅を推奨!と言う記事も見ましたが…。

どなたか「水陸両用住宅」を僕に依頼される方はいませんか?(笑)

↓写真は、お恥ずかしながら、学生時代に設計課題で提案した、「水陸両用住宅」の模型、2案です。実際に建設するならもう少し現実的に検討しないといけませんが…。

お粗末さまm(_ _)mでした。

上:「Photo_2中州に浮かぶ住宅 01」     下: 「川岸に浮かぶレストラン 01」S_2


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんはー。 (hana_bun)
2010-07-09 19:25:06
こんばんはー。
今度、模型見せてくださいねー。
すごいです!

設計士さんだったんだー(笑
ぜひ、夢を実現してください!!!
がんばれ~

o(^-^)o ワクワクッ
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水陸両用の家、おもしろいですね! (もりのアーティチョーク)
2010-07-09 20:24:10
水陸両用の家、おもしろいですね!
河口で育ったので、子どもの頃から川や水が近くにある暮らしにワクワクしていました。

ちょっと違うかもしれませんが、
ベトナムの水上生活、いつも感心してしまいます。
(チチカカ湖の暮らしも素敵ですね)

http://slice-of-viewpoints.blog.so-net.ne.jp/2008-02-11

「住まい」もおもしろいのですけど、その暮らしが気になる。
なにが必要で、なにがいらないのか。
自分が住むなら、何をもっていこうかな。
そんなこと考えるのも楽しいです。
水陸両用の家で、どんな暮らしができるかなあ・・・・せっかくなので、水浴とか洗い物とかしたいですね。
魚や海草を養殖して(または定置網を仕掛けて)、自家製海の幸もいいなあ。

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hana_bunさま (一柳)
2010-07-10 11:25:30
hana_bunさま

だから、僕は建築士ですって…(汗)。
現場でペンキばかり塗っているからと言って、ペンキ屋さんではありませんよ~!(笑)
模型の現物はあったかな~…。しかし、過去の下手なものを見せるのはお恥ずかしい限りです…(汗)。
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もりのアーティチョーク さま (一柳)
2010-07-10 12:00:56
もりのアーティチョーク さま

お褒め頂ありがとうございます。
ちなみに模型写真の建築地は木曽川です。

僕も河口で大きな中州のまちで育ったので強く水や水のあるところに惹かれます。遊びの中にいつも水があったような…。僕の大きなテーマのひとつとして「水」があるのでしょうね。

ベトナムの水上生活(WEB)興味深いですよね。僕も各地のほとんどの水上生活には惹かれます。各地を廻りたいです。

「住まい」これを語りだすと長くなりますが…。僕は、住まいや建築を作るという仕事を通して、暮らしや社会が少しでも豊になることが出来たらな、と考えています。もちろん建物(ハード)だけでは、豊にならないので、暮らしつくり(ハードとソフトつくり)をすることが建築行為だと思っています…。

もりのアーティチョークさんが提案している、「水陸両用の家」も楽しそうです。京都府伊根町の「舟屋」が思い浮かびますね。それをもう少し現代的にアレンジしましょうか?僕の自邸にしたいくらいですね(笑)。

では、その「水陸両用の家」を作る前に、「フローティングハウス」の応用?として、稲刈りをしたあとで、わら塚ならぬ「浮わら塚」を作って池に浮かべますか?おしゃれにいうと「フローティング・ストローベイルハウス」はいかがです?(笑)

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