この間は、【子どもの虐待防止最前線』(信田さよ子編著、大月書店、2001年)を読みました。
この本は具体的な話が多いのでとても読みやすく、スラスラ読めました。
私はカタカナとかまどろっこしい文書が苦手なので、こういった本はありがたいです。笑
この本は、臨床心理士の信田さんをはじめ、保健婦、弁護士、児童福祉司、電話での相談員の方々がそれぞれ虐待について子どものこと、親のこと、そしてそれぞれの取り組みや問題点を述べています。
この本を読んで率直に思ったのが、連携の難しさや法が絡んでくるという面を考えずに私は虐待を捉えていたと思いました。
あまり虐待への知識がなかったので最近少しずつ本を読むようになり、虐待の連鎖の関係や子どもの保護、母親のケアのようなことばかり考えていたのですが、今回この本を読んで、虐待を防ぐあるいは悪化させないように取り組んでいる方たちは1人ではないことでそれぞれがどこまで情報を共有できるかや、役割がはっきりしていないことが問題であることを学びました。
また、虐待をした親は法で罰せられるわけですが、果たして法で懲罰を与えるだけで良いのか?できれば治療をすることで、虐待を防ぐことができるのなら法で罰するより治療ということにした方がいいのではないか?などと、これ以外も色々ありますが、たくさんの問題が出てくるようです。この懲罰と治療というだけでも様々な議論ができそうですね。
新しい見方ができて、なるほどなぁと思いました。
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