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PCとネットワークに関するニュースコラム.

Mac mini はサーバマシン?

2005-02-25 11:00:00 | mac
 DOS/Vパソコン歴の長いユーザーにはおなじみの,西川和久氏によるMac mini試用レポートが発表された.Mac miniのハード内容については,既に分解レポートも出ているが,今回のレポートは,インストール済みのソフトを中心に,使用感が紹介されている.

 このレポートを読んで初めて,「Mac miniを安価な省スペース静音UNIXサーバ」として購入する者が,かなりいるということを知った.これは私にとって意外な使用方法だった.Macと言うと私の場合すぐに,教授の部屋・インテリア・印刷・服飾デザインをイメージしてしまうため,「安定的なOSであるUNIXを採用した安価なサーバマシン」というイメージがこのMac miniに対しても,全くわかなかったのだ.

 実際Mac miniには,すでにWebサーバのApacheやスクリプトエンジンのPerlPHPはインストールされており,すぐにWebサーバとして使用することができそうだ.しかも通常のUNIXサーバのように,SMBでWindows側からMac miniの共有フォルダにアクセスできるため,「Windowsネットワーク(LAN)内のファイルサーバ」としてももちろん使用可能だ.

 その上Mac miniには,「OSXvnc」と呼ばれるデスクトップサーバソフトがインストールされているため,WindowsのPCをクライアントとして,Mac miniのデスクトップをリモートコントロールすることが可能.このVNCを用いれば,いわゆるヘッドレスのサーバ運用ができそうだ.ちなみにMac miniをクライアントとして,WindowsXP Professionalの提供するデスクトップサーバ機能「リモートデスクトップ」に接続して,Windowsマシンをリモートコントロールする「Remote Desktop Connection」というクライアントソフトもインストールされている.

 このように見ていくと,意外にもこのMac miniは,Windowsの(ネットワーク)環境になじむマシンだとわかる.「キーボードやモニタとして,Windowsマシンのものが使えるよ!」と宣伝していることからも明らかなように,今までのMacファンだけでなく,Windowsマシンユーザーもこの製品の購買ターゲットとなっている.西川氏の談によると,「PC一筋だった元麻布さんまでMac miniを買」ったとのことだ.確かにこのマシンは,いろいろな意味でWindowsユーザーに訴求力があるような気がする.実際,普段はMac関係のニュースには見向きもしない私がこうして記事として取り上げているぐらいだ.サーバマシンとしての体力(特に持久力)は別として,我が家のWindowsネットワークの一員に,「かわいい異端児」として参加させてあげたいと思うのは,私だけではないだろう.

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