パナソニック汐留ミュージアムでは「マティスとルオー展」が3/26まで開催中、先週行って観た、ゴッホとゴーギャンが親友だったようにマティスとルオーも大の親友であった、それぞれ画風は異なっていたが互いに尊敬の念を抱き続け手紙の交換をして半世紀も続いたという、今回の展覧会ではそれら手紙が肉筆のものを見ることができる、マティスもルオーも手紙の書体は几帳面に紙一杯に書かれたものだ、
マティスによる女の顔のみのスケッチを画集にしたものが興味深い、多種の表情が実によく描かれている、それを基にして描いたような「ラ・フランス」の女の姿が美しい、マティスの赤色が映える、この「ラ・フランス」は今回の目玉の一つだ、このマティスに対応するようにルオーの「赤と金色の小姓」(1943)が光っている
マティスとルオーが同様な構図の作品がある、マティスの「窓辺の女」(1920)とルオーの「窓辺の静物」(1930)である、共に窓からはヨットが浮かぶ海が見えている、
ルオー晩年の傑作「マドレーヌ」(1956)が好い、一説にはマグダラのマリアを描いたものといわれている、そうかも知れない、キリストを好んで多く描いたルオーならば、そう思ってみればルオー流のマグダラのマリアらしい深みが漂ってくる、
マティスにはマグダラのマリアのようなのはないが「読書する女性」(1922)が好い
上「読書する女性」
下「マドレーヌ」