ねぶた家の人々 (ねぶたけのひとびと)

2011年1月5日オープン!青森市文化観光交流施設ねぶたの家ワ・ラッセ公式BLOGです。

休館のお知らせと元気が出る中型ねぶた制作

2022年01月22日 15時12分13秒 | 日記

こんにちは

ササキングです

 

先日の青森市長の会見、ワ・ラッセホームページでお伝えしてます通り、

青森県内の新型コロナ感染者増加に伴い、

1月24日(月)~2月28日(月)まで臨時休館となりました。

※感染状況によっては休館が延長になる可能性もあり

※休館中でもスタッフがいますので、電話等でのお問い合わせは可能(9:00~17:00)

 

昨年9月の休館に続き「またかよぉぉーーー!!」って感じですが

こればかりは仕方ありません

一刻も早く落ち着くことを願いつつ、営業再開に向けた準備をしていきたいと思います

休館準備のため、1月23日(日)までは通常通りの営業となります

 

そんな休館前のワ・ラッセですが、

本日もねぶた下絵コンクール最優秀賞作品の中型ねぶた制作のため、

制作者の林良紀さんが来館されています

 

土台が出来上がって現在骨組み作業中でーす

きれいな腕のフォルム

猪の骨組みを制作中でした

 

休館という残念なお知らせから始まりましたが、

こうしてねぶたが出来ていく過程を見ていると元気が出てきますね

休館中も制作予定ですので引き続きご紹介していきたいなと思います

 

ササキングのレポートでした

 


第11回ねぶた下絵コンクール最優秀賞作品のねぶた制作が始まりました♪

2022年01月14日 16時08分51秒 | 日記

こんにちは

ササキングです

 

本日からねぶたミュージアム内で

第11回全国小・中学生ねぶた下絵コンクール

中学生部門最優秀賞の中型ねぶた制作が始まりました

中学生部門最優秀賞

「躍動 猪狩りの勇姿」

青森市立造道中学校3年 須藤佑太郎さんの作品

 

制作場所はねぶたミュージアム一角の倉庫です

営業中(9:00~18:00の間)に制作していたら、制作の様子をのぞくこともできます

制作監修は先日ねぶた面づくり教室でもお世話になりました

ねぶた師内山龍星さん、弟子の林良紀さんが担当します!!

林良紀さんは初の中型ねぶた制作となります

昨年のねぶた下絵コンクールではミニねぶた制作を担当していただきましたが、

ミニねぶたという狭い規格の中に、下絵通りの細かな表現がなされていました

昨年のミニねぶた制作の様子 → 2021年2月27日ブログ

昨年のねぶた完成除幕式の様子 → 2021年3月31日ブログ

マジですごい!!

今日はまだ初日でしたので資材や道具の搬入といった感じでした

今後土台を制作し、骨組み作業が始まるかと思います

 

そして先日、小学生部門最優秀賞の

「さしこむ光 ~みちびきの神 猿田彦命~」の

ミニねぶた制作のため打ち合わせが

ワ・ラッセでおこなわれました

最優秀賞を受賞した青森市立筒井小学校4年の工藤和花さんと、

監修のねぶた師竹浪比呂央さん、弟子の田中悠志さんが

作品の絵を基に、細かな点まで打ち合わせしていました

打ち合わせのポイントにも挙がっていた「後光」や「アジサイ」の部分が

どう表現されるか、楽しみですね~

こちらの制作は竹浪比呂央ねぶた研究所で2月から開始されるとのことです

途中経過の写真を送ってくださるとのことでしたので、

ワ・ラッセのブログまたはSNS(Facebook・Twitter)でご紹介できればと思います

ワ・ラッセFacebook

ワ・ラッセTwitter

 

いよいよ始まるねぶた下絵コンクール最優秀賞作品のねぶた制作

今後も制作の様子をお伝えしていきたいと思いますので、どうぞお楽しみに

 

ササキングのレポートでした

 


ねぶた師によるねぶた面づくり教室開催しました

2022年01月12日 17時48分48秒 | 日記

みなさまこんばんば(^^ゞ

北国あおもりの長い冬をどのようにおすごしでしょうか?

かなり久々に登場しましたショーイチです

今一番見たい番組は志村けんとドリフ大爆笑物語ですがそれはさておき

ねぶたの家ワ・ラッセではお正月イベントの締め括りとしてねぶた師によるねぶた面づくり教室が

講師に内山龍星先生をお迎えして1月9日・10日の2日間で行われました。

  

内山先生のお弟子さんや千葉作龍先生のお弟子さん、立田龍宝先生のお弟子さんの皆様も

面づくり教室のお手伝いで参加してくれました。

ありがたや~ ありがたや~ 大変ありがたや~

今年のねぶた面づくりの題材はご立派な鐘馗様

新型コロナウィルスの早期収束をねがうにはうってつけの題材となりました。

さぁ早速面づくり教室開始となり針金の組立から

  

ご参加の皆様内山先生にご指導して貰いながら針金を組み立てていますね(^^ゞ

ショーイチが現場でみた感じですと鐘馗様の髭の部分の組立に皆様苦戦していましたが、お弟子さんの皆様が

積極的に指導しており生徒の皆様も順調に組み立てていきます。

針金の組立完成するとこうなります。

次の行程は紙貼りですがこれもまた難しい作業

特に紙がシワにならないように貼るのが大変そうでしたね(特に鼻の部分が難しかったと生徒の皆様の声)

  

紙貼り完成はこんな感じです。

紙貼りが終わったねぶた面はあたかも夜空に舞い降りたの雪のよう

白ねぶたがみれるのはこの作業の合間のわずかな時間となっております。

次の作業は書き割り

このように鉛筆で下書きした面に墨を書いていきます。

  

生徒の皆様大変上手に書き割りしております。

これは失敗出来ない作業なので集中しておこなっておりました。

次はロウ書きの作業です。

 

こちらは180度に熱したロウで模様をつけていきます。

そして作業は大詰めの色塗りに入ります。

  

さぁ完成までもう少し・・・・最後はドライヤーで乾かして

完成して電気をつけてみると

  

はい無事鐘馗様の完成となります👏👏👏 👏👏👏 

最後は講師の内山龍星先生とそのお弟子さんの立田龍宝先生と記念撮影

 

無事にねぶた面づくり教室終了いたしました。

ご参加された生徒の皆様は2日間に渡ってありがとうございました。

内山先生から制作したねぶた面は

「今年の夏休みの自由研究で使ってね」と(*´▽`*)

内山龍星先生と手伝いに来て頂きました、千葉作龍先生、立田龍宝先生、そのお弟子の皆様も

大変ありがとうございました。

以上現場からショーイチがお伝えいたしました。

 

 


好きこそ物の上手なれ ~千葉作龍さんのやさしいねぶた学~

2022年01月10日 20時59分00秒 | 日記

こんにちは

ササキングです

 

1月3日(月)に今年度最後となる

やさしいねぶた学が開催されました

トリは第五代ねぶた名人千葉作龍さんが講師でした

千葉作龍さんには現在ワ・ラッセに展示されている

「安倍晴明・泰山府君を鎮める」(サンロード青森)についてや

昭和の頃のねぶたについてお話をしていただきましたよ~

 

【題材を選んだ理由】

「年から年中(ねぶたのこと)を考えてしまう。アンテナが常に出ている状態です。

今回の題材は2年前(コロナ前)から考えていた題材で、その頃は洪水や山火事など

世界的に災害が拡がっていました。」

「この異常気象を鎮めたい」という想いから、このテーマを考えていたそうです。

残念ながらコロナの影響で2020年に制作されることはなかったのですが、

2021年にようやく制作され、今に至りました。

また、2021年は東日本大震災から10年目という年でしたので、

まさに今作られるべきして出来たねぶたなんだと思ったそうです。

 

【題材の説明について】

陰陽師・安倍晴明は現代で言うところの科学者であり、哲学者であり、天文学者のような人です。

数々の逸話や迷信が伝えられています。

千葉作龍さんはそういった夢(ロマン)があるお話が好きとのことです。

基本的には縁起が悪いもの・怖いものをねぶたで作らないそうです。

過去にそういったねぶたを作った際に、自身に悪いことが起こったらしいですよ~

(何があったんだろうか・・・)

 

対する泰山府君は中国にある泰山の主・神様です。

安倍晴明は泰山府君を自然界の神だと思っていました。

泰山府君の周りにある表現は下記のような意味があるそうです

火 → 山火事

鯰 → 地震

水 → 洪水

送りの風神・雷神 → 台風

泰山府君が起こすこれらの災害を鎮める安倍晴明・・・という構図なんですね

 

そしてこの特徴的な五芒星

陰陽五行説を表すマークであり・・・

このように五つの元素からなる自然界のバランスが

星型で表されています

この五芒星は魔除けの意味もありますので、「災害を鎮める」という

このねぶたのテーマに合っているマークなのであります。

 

そしてそして、

泰山府君の横にある虎

「寅年でちょうどいいね」というお話もありつつ、

虎のねぶたについても昔のねぶたと合わせて語ってくれました

 

千葉作龍さんの著書「名人が語る・ねぶたに賭けた半世紀」の中に

「龍は比較的に簡単だが、馬や虎が難しい」とあります。

昔から龍のねぶたは多かったが虎のねぶたは少なかったそうです

龍に関してはギザギザを付ければだいたいそう見えると言ってましたが、

龍に似た蛇を作るのは難しいと言っていました。

(シンプルなものほど表現が難しいそうです)

そういった観点から、虎はねぶた制作者にとってあまり作りたがらない

ねぶただったそうです。ちょっと間違えれば猫になっちゃうそうです。

「誰に聞いても虎は難しい。ごまかしがきかないねぶた。」

それほどに難しいねぶたなんだなということがわかりました。

 

そんな虎のねぶたで千葉作龍さんが「傑作だ!」とお話していたのが

1963年(昭和38年)に二代名人北川啓三さんが制作した「加藤清正」(魚河岸)です

写真がワ・ラッセアーカイブに残っていました

「加藤清正の虎退治」と言えば有名な題材の一つでありますが、

こちらのねぶたは虎の舌を掴んでいる特徴的なねぶたとなっており、

唯一で素晴らしいとお話していました

 

このお話の流れで、その後は昭和30年~40年代の

当時の街の様子、ねぶた小屋、ねぶた制作の雰囲気などを語っていただきました

講演の中で「好きこそ物の上手なれ」(好きだからこそ上達する)という言葉がありましたが、

千葉作龍さんのねぶた愛がとても伝わるお話でしたし、

若手だったころに経験したことや多くのねぶた制作者との出会いが

ねぶた技術を向上させ、そして数々の名作ねぶたを生み出した所以なんだということがわかりました

 

あまりにも濃い内容でブログではまとめきれませんでした すみません!

こちらの続きは後日青森ケーブルテレビさんの放送、またはワ・ラッセYouTubeチャンネルにて

講演の動画をUPしたいと思いますので、準備が整うまでお待ちいただければと思います

現在、ねぶた師北村蓮明さん、北村麻子さんの講演をYouTubeで公開中です

・2021年11月7日 北村蓮明さん講演(YouTube)

・2021年11月28日 北村麻子さん講演(YouTube)

竹浪比呂央さんの講演は動画の準備中ですのでもうしばらくお待ちください

今年度は久しぶりに展示ねぶたが入れ替えしたということで、

各ねぶた師の皆様からとても興味深いお話を聞くことが出来ましたね

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました 

 

次年度のやさしいねぶた学もぜひお楽しみに

 

ササキングのレポートでした

 


あけましておめでとうございます!2022年もよろしくお願いします!!

2022年01月02日 16時49分54秒 | 日記

こんにちは

ササキングです

 

2022年が始まりました

あけましておめでとうございます

今年もねぶたの家 ワ・ラッセを

よろしくお願いいたします!!

【寅年ということで館内に展示中の特別ねぶたの十二神将より

ねぶた師林広海さん制作の「真達羅大将」(しんだらたいしょう)】

 

新年一発目はねぶたミュージアムご利用のお客様に、新春のお祝いでどら焼きを

300名様にプレゼントさせていただきました

ご来館いただきありがとうございまーーす

また、1月10日(月・祝)までねぶたノベルティもプレゼントしてますよ~

(ねぶたポストカード・ねぶたしおり・ワ・ラッセ鈴からお選びいただけます)

 

新春らしく本日限定で下山昭義さんファミリーによる

津軽三味線スペシャルライブがおこなわれました

これを毎年楽しみにされている方もいるくらいのライブとなっております

たまたま居合わせたお客様も一緒にお楽しみいただけたようで良かったです

楽しいショーを披露していただきました

 

まだまだワ・ラッセのお正月は続きます

明日1月3日(月)13:45からは第五代ねぶた名人千葉作龍さんの

やさしいねぶた学を開催します

ねぶた名人による貴重な講演会となっております

ぜひワ・ラッセに遊びに来てくださいね~

 

【お詫びとお願い】

現在ワ・ラッセの暖房が不調です

大変申し訳ございません

皆様、厚着でお越しいただければと思います

(1月5日午後に復旧予定です)

 

ササキングのレポートでした