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極限脱出アドベンチャー第3弾。
自分は1作目の「9時間9人9の扉」を遊んで
2作目の「善人シボウデス」はスルーしてしまったけれど
1作目2作目ともにストーリーに関連性があるので
きちんと遊んでおけばよかったと後悔。
施設に閉じ込められた9人。
Cチーム・Qチーム・Dチームの3チームに3人ずつ分けられ
それぞれ別の区画に隔離されてしまうが、そのうち6人が死亡することで
施設からの脱出が可能となる。
ストーリーはノベルではなくムービーで進行。
個人的に感心したのは「ムービーやセリフがスキップできない」こと。
制作側が「自分たちはこれが面白いと思ったんだ!」という自信を
プレイヤーに見せつける姿勢が好きだ。
このゲームに限らず、ちょっとUIで引っかかると評価を下げてる
Amazonのアホレビュアーどもはもう少し謙虚になるべき。
まぁオプションで未読スキップONにもできるけれど
本当にそこまで時間のない人はたぶんゲーム自体やらないだろうしね…。
そしてストーリーを楽しみたかったのに
唐突に脱出ゲームが始まって面食らった。
そういや元々そういうゲームだったっけ…。
でもちょっとしたパズルが好きなので
あっさりハマってしまう自分が憎いw
声優が実力派揃い。
ヘルメットをかぶった謎の少年・Qが豊崎愛生。
臆病だけど生意気で得体の知れない少年役の演技として完璧。
マジですごい!!
メガネのクールな女子・ファイが小見川千明。
前作からの続投らしいけれど、
久しぶりに声を聞いたら演技力が上がっててびびったw
もともと脚本の理解力が高い声優なので大好きです。
「多数決でチーム全員を処刑する」等の"Decisionゲーム"で
選択が必要な場面が出てくる。
もちろん選択そのものに正解不正解こそあれど、
一見無意味に思える選択肢でも「キャラが何故そちらを選んだか」という
理由付けがされるので、謎が明かされたときの伏線としても秀逸。
そしてデスゲーム物だけあって選択によっては面白いように人が死ぬけど
ポリゴンモデルだといまいち凄惨さの表現に欠けるなぁ…。
自分はグロいのが苦手だからちょうどいいけどw
ストーリーが断片になっていて好きなシーンから選んで開始。
でも時系列と分岐がバラバラなのに見た目が等価だと困惑するわー。
結局は手当たり次第にクリアしなければいけないんだけど。
そういった仕組みのせいもあってオールクリアするまで
感想を書けないでいたのだけれど
俺の弱い記憶力でも最終的にはすべて繋がったので
ストーリーで重要なのはやはりシーン毎のインパクトなのかもな。
哲学や量子物理学を組み込んだSF。
極端に難しいレベルの内容は入れていないし、
わかりやすく解説してくれるので誰でも安心。
「ゲームの参加者9人の中で誰が黒幕か」という
ミステリ的な楽しみもあったりするし
分岐のフローチャートを駆使したストーリー展開もゲームならでは。
とにかく様々なトリックを使って物語をひっくり返すのが快感。
せっかちな人には向かないけれど
SFが好きでミステリが好きで脱出ゲームが好きなら
絶対楽しめるだけの熱量が込められた作品。
脱出ゲームで手こずらなければおおむね20時間でクリア。
シーンで区切られているから小刻みに遊べて
仕事から帰ってきて連続ドラマを観る感覚で楽しめる。
■■■現在の進行状況■■■
トロフィー100%