9/3(日)稲沢市勤労福祉会館にて、ファミサポ研修会を開催しました。
今回の研修会は、会員さんからの「思春期の子どもとの関わりが難しくて・・」という声を元に企画しました。
講師は、愛知いのちの電話協会事務局長・兼田智彦さん。
これから思春期を迎える小学生も含め、子どもの心の声への寄り添いかたを学びました。
提供・両方会員さん、子育て中の方、ボランティア活動をされてみえる方等、63名の参加があり、
このテーマへの関心の高さがうかがえました。
とても大切な内容でしたので、少しご紹介します。
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「人は自分の話を聞いてくれる人を信頼する」
子どもの心に寄り添うには、よく聴く(心を聴く)こと。
(これがコミュニケーションの基礎!)
しかし、反抗期は大人を乗り越えたい時期。
そういう心理の時に信頼関係を作ろうとすることは簡単ではない。
《どうかかわればいいの?》=====
まずは、話し手がそのような状態になっていることを理解する。
⇒そうなんだね(共感的理解)
しかし、話しての価値観をすべて肯定するわけではない。
⇒犯罪、自殺などの行為は肯定しない。
信頼関係を築く話の聴き方:雰囲気、包み込むあたたかさ、表情や視線
傾聴のポイント:あいづち、繰り返し、言い換え、要約
ただ、聴くだけでなく、必要に応じて質問もOK。
その際は、答えがさまざまある質問を投げかけるのがいいようです。
例)×カレーライスは好き?⇒答えが、「はい」か「いいえ」しかない。
○どんな食べ物が好き?⇒答えはさまざまある!
《実際にやってみよう!ロールプレイ」》=====
心に寄り添った話の聴き方を学んだ後、
3人一組でロールプレイを行いました。
聴く(傾聴)ことの難しさを実感するとともに、
親身になって聴いてもらえることでの安心感、楽しさも体験していただきました。
人を支援するには、「信頼関係」が基本となります。
お父さん・お母さん、
家でお子さんの話をゆっくりと聴く時間はとれていますか?
でも、親だけで子育てするのではなく、
地域にそういう信頼できる大人がたくさんいることが大切なのではないでしょうか。
生き物は、自分で成長する力を持っています。
「善意の押し売り」では、子どもの可能性をつぶしてしまいます。
子どもの心に声をよく聴き、手助けすること。
《参加者からの声》=====
「話を聞いてもらうことで心が軽くなることがある。」
「聴くの意味を再認識」「この人がいてよかったと思えるようになりたい」
等の感想をいただきました。
「傾聴」ときくと難しく感じるかもしれませんが、子どもたちの心に寄り添って、
信頼される地域の大人になっていきましょう!
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