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容器包装リサイクル 平成29年度分合理化拠出金額は約3,500万円、市町村別合理化拠出金額配分明細の公表 ~23区分は約200万円に~

2018年09月25日 10時19分58秒 | 東京23区のごみ

容リ協会「市町村・一部事務組合別 再商品化合理化拠出金配分額一覧 (平成 29年度 東京都)」から23区分のみ抜粋

 

容リ協会ホームページで,平成29年度分合理化拠出金額の市町村ごとの明細表が公表された。
さっそく、23区分の明細をみてみた~

年々減少していく拠出金、
平成22年度分、全国で約100億のときは、23区には4億7千万円配分されたしかし、平成29年度分は、、プラスチック製容器包装がゼロで、なんと全国で3500万円となり、23区分は合計で約200万円となった。

平成29年度分は、ガラスびんは無色と茶色は拠出金が出ているが、、、
23区全ての区でガラスびんは資源回収しているのだが、資源として出す場合は、色分けしていないので、こうしてみると、、千代田区、中央区など、無色、茶色、その他の色と容リ協会と契約している区は、選別保管施設で分けているのだ、、、多くの区は、その他の色となっているので、ごっちゃまぜのままということなのかな?


いつまでも当てにはできない拠出金ではあるが、ゼロよりは少しでもプラスになれば、せめて、普及啓発費用にでもすればいいとおもいもするが、、、
なにしろ、この「市町村への合理化拠出金制度」 の支払いのポイントは、「きれい」「少ない」がめやす。想定されるリサイクル費用よりも、「現に要した費用」が「想定額」を下回ったときは、その差額を市 町村にも拠出するというもの。従って、市町村は、申込量と実績量の乖離をできるだけ少なくしたいのか、積極的にリサイクルの拡大をしないようにもみうけら れる。23区の容器包装プラスチック類は、回収量も横ばいないしは減少傾向。

現 状の容リ法の仕組みでは、いかに事業者がリサイクル費用を負担するとはいえ、市町村負担分(小規模事業者負担分含む)は、収集・運搬・選別・圧縮とあまり に処理コストがかかりすぎる。プラスチック類など、ごみ処理コストの2倍以上のリサイクル費用がかかっているのだから、、、

関連(本ブログ)
容器包装リサイクル協会 平成29年度分合理化拠出金(市町村への資金拠出)の金額を確定、2018年09月06日
容リ協会 平成30年度市町村への資金拠出制度に係る「想定量、想定単価、想定額」2018年04月05日


日本容器包装リサイクル協会 


市町村・一部事務組合別 再商品化合理化拠出金配分額一覧 (平成 29年度 東京都)

これまでの23区分の拠出金を一覧にしてみた~
合理化拠出金額そのものが、、どんどん減少しているので、,,それぞれの分配額も激減

23区のリサイクル、、、
プラスチック容器包装」を資源化していない区はあるが、、ペットボトル」は全ての区で資源化している。容リ協会へペットボトル」の申込のない区は独自ルートでの資源化(併用の区もある)。プラスチック容器包装」も「ペットボトル」も容リ協会への申込のない区も「ガラスびん」は申込をしている。特にその他の色、、、ところが、豊島区に関しては、「ガラスびん」も容リ協会への申込はしていないようだ。墨田区と世田谷区のプラスチック容器包装」分は、「白色トレイ」分である。



関連(本ブログ)
容器包装リサイクル協会 平成28年度分合理化拠出金額(約25億円) 市町村別合理化拠出金額配分明細 ~23区分は約7千万円~2017年09月22日





日本容器包装リサイクル協会 
平成30年9月06日

 

平成29年度分合理化拠出金(市町村への資金拠出)の金額を確定

容器包装リサイクル法第十条の二で定められている市町村への資金拠出制度 に基づき、平成29年度分の資金拠出額が下表のとおり確定しましたので、お知らせします。
ガラスびん(その他の色)、プラスチック製容器包装については、「現に要した費用」が「想定額」を上回りましたので、拠出金はありません。
対象となる拠出金総額は、容リ法施行規則に定められた、「品質」基準による配分と「低減額」貢献度に応じた配分により、それぞれ対象となる各市町村・一部事務組合等に配分計算され、9月21日に対象市町村・一部事務組合等に対して支払われる予定です。
市町村ごとの合理化拠出金配分明細は、9月21日以降に当協会ホームページへ掲載予定です。

1. 配分対象市町村数・配分金額(消費税抜き)

 

 
 
ガラスびんPETボトル紙製容器包装プラスチック製容器包装合計
無 色茶 色その他
配分金額(円) 7,814,340 13,875,238 11,889,469 1,274,539 34,853,586
契約市町村数 964 1,016 1,239 1,212 146 1,104 1,565
引取実績有りの市町村数 960 1,015 1,224 1,212 145 1,096 1,565
拠出金配分対象市町村数 960 1,015 1,212 145 1,418

 


2. 想定額、現に要した費用、差額、合理化拠出金額の一覧(消費税抜き)

 

分別基準適合物種類想定額②現に要した費用(円)差額(円)
①-②
合理化拠出金(円)
想定単価
(円/t)
契約量
(特事負担分)(kg)
①想定額(円)
ガラスびん(無色) 4,551 107,196,750 487,852,409 472,223,730 15,628,679 7,814,340
ガラスびん(茶色) 5,042 103,826,080 523,491,095 495,740,620 27,750,475 13,875,238
ガラスびん(その他の色) 7,221 124,306,220 897,615,214 986,867,659 -89,252,445 0
PETボトル 972 197,394,398 191,867,354 168,088,417 23,778,937 11,889,469
紙製容器包装 918 22,019,964 20,214,326 17,665,248 2,549,078 1,274,539
材料リサイクル(トレイ) 40,417 464,913 18,790,388 17,021,759    
材料リサイクル(トレイ以外) 54,191 332,781,160 18,033,743,841 17,141,566,888
合成ガス化 37,149 76,276,380 2,833,591,240 2,661,555,130
高炉還元剤化 36,579 36,004,070 1,316,992,876 1,372,338,641
コークス炉化学原料化 43,243 214,603,020 9,280,078,393 10,646,107,067
プラスチック製容器包装計 660,129,543 31,483,196,738 31,838,589,485 -355,392,747 0
合計   34,853,586

→合理化拠出金の経年推移グラフ
→想定額、現に要した費用、合理化拠出金の経年推移グラフ


 



 

合理化拠出金額の経年推移

市町村への合理化拠出金額の経年推移グラフ

(円)

 ガラスびん   PETボトル紙製容器包装プラスチック製容器包装合計
(合計)無色茶色その他
平成20年度 0 0 0 0 326,457,265 56,045,755 9,102,068,262 9,484,571,282
平成21年度 0 0 0 0 88,246,795 26,389,998 9,220,338,824 9,334,975,617
平成22年度 0 0 0 0 340,433,146 44,671,017 9,586,817,625 9,971,921,788
平成23年度 24,304,510 0 4,381,385 19,923,125 112,393,488 13,124,240 2,293,050,180 2,442,872,418
平成24年度 14,993,248 0 0 14,993,248 51,930,909 12,973,222 1,809,310,228 1,889,207,607
平成25年度 2,724,122 0 0 2,724,122 0 6,838,703 2,117,367,029 2,126,929,854
平成26年度 0 0 0 0 102,345,989 1,758,421 1,284,540,303 1,388,644,713
平成27年度 0 0 0 0 12,239,709 3,825,125 1,606,396,355 1,622,461,189
平成28年度 0 0 0 0 60,573,233 3,464,904 2,438,197,454 2,502,235,591
平成29年度 21,689,578 7,814,340 13,875,238 0 11,889,469 1,274,539 0 34,853,586

想定額、現に要した費用、合理化拠出金額の経年推移

想定額、現に要した費用、合理化拠出金額の経年推移グラフ

想定額(円)=想定単価(円/トン)×想定量(トン)
    想定単価:直近3ヶ年の支払実績単価の平均 ※想定単価は、3年ごとに見直し、3年間固定で適用。
    想定量:毎年の市町村からの申込み量(特定事業者負担分のみ)


合理化拠出金って? 何?

平成20年4月から施行となった「市町村への資金拠出制度」は、容器包装ごみのリサイクルが合理的・効率的に進められ、想定よりもリサイクル費用が少なく済んだ時(下図)には、
その少なく済んだ分のうち半分を、事業者側から市町村へ資金をお支払いするものです。(下図)
毎年9月上旬に、協会からそれぞれの市町村へ「品質」基準と、「低減額」貢献度に応じて、前年度分の支払いが実施されます。(下図)

「合理化拠出金」の算出のしかた → 市町村への「合理化拠出金」の総額 → 個々の対象市町村へ配分

※なお、品質については、保管施設ごとに評価されます。

 

 

 

 

 

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