東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!
~ごみ問題のスクラップブックとして~

23区清掃一組「マレーシアの廃棄物管理における住民の協力体制の構築支援」(JICA)

2014年05月17日 10時44分30秒 | 東京23区のごみ


清掃一組は、『JICAの「草の根技術協力事業(地域経済活性化特別枠)」を活用しマレーシアの廃棄物管理における住民の協力体制の構築についての支援』として2014年度 15,365千円の予算を取っている。草の根技術協力などと銘打っているので、住民の分別意識のようなものだろうと思っていたが、結局は、ごみ焼却施設の必要性や、建設の際の住民の協力をいかに引き出すかの「協力体制の構築」に結びついてしまうのか。2011年には、マレーシアとの人事交流で、「清掃職員を受け入れ、清掃技術、収集マネジメントなどノウハウを伝授する」という報道もあったので、それらがこれに結びついているのか?!

マレーシアの現状をほとんど知らない者が、とやかく言う筋合いではないかもしれないが、深刻な環境問題を改善しなければならないのは理解できるが、、過去には、荏原が大型ごみ焼却施設建設の中止でマレーシアから撤退したこともあったので、こんどは「草の根~」なのだろう、、、しかし、ごみ東京モデルをそのままあてはめるのも問題、現地の実情にあった、現地の人たちが可能な最善の処理方法を考えてほしい、、、

他にも、昨年度から、『三菱重工業グループと組み、カザフスタンへごみ処理技術を移転するための調査を始める。』という報道もあったが~

23区は、ごみゼロ、焼却ゼロにはほど遠いという現実がある。しかし、プラントメーカーと組んで、焼却炉の輸出促進をしていいものだろうか?! 今や、国を挙げての「廃棄物処理の海外展開促進」ではあるが、、 23区が、ごみの分別、リサイクル、収集や運搬のノウハウを支援するのはまだしも、また、清掃一組としては、焼却施設の安全な運転管理の技術支援ならまだ納得できなくもないが、最初っから、焼却ありき、プラントの売り込みとも思えることはどうかとおもう。


東京二十三区清掃一部事務組合
■ 「東京23区清掃事業の国際協力に関する基本方針」について
■「東京モデル」について


JICAホームページよりそのまま転載

■草の根技術協力(地域経済活性化特別枠)事業概要
I.提案事業の概要
1.国名  マレーシア
2.事業名  マレーシアの廃棄物管理における住民の協力体制の構築支援
Partnership Building with Local Residents on Waste Management in Malaysia
3.事業の背景と必要性  マレーシア国の都市ごみは現在埋立処分されているが、これらの処分場では温暖化ガスの発生や浸出水による地下水汚染などの深刻な環境問題が起こっている。
その対策として、廃棄物の大幅な減量化、安定化を図るべく、都市ごみ焼却発電施設(清掃工場)建設についての国際入札を行う計画があるが、都市ごみ焼却発電施設を建設しても、ごみの分別など、住民の協力なくしては安定的な稼働はできない。ごみの分別やリサイクルなどにおける住民の協力や都市ごみ焼却発電施設建設の際の住民の協力をいかに引き出すかが喫緊の課題となっている。
4.プロジェクト目標  クアラルンプール(KL)市の廃棄物管理における住民の協力体制(都市ごみ焼却発電施設への理解、分別・リサイクルへの協力等)が構築される。
5.対象地域  クアラルンプール市(KL市)
6.受益者層(人数規模)  KL市の住民(約180万人)・NGO団体等
7.活動及び期待されるアウトプット 
<アウトプット>
1  廃棄物の処理状況及び排出状況が明らかとなる。
2  KLモデル地域に在住する市民の、更なる資源化及びリサイクルの必要性に関する意識が向上する。
3  KL住民の都市ごみ焼却発電施設に対する理解が向上する。
4  収集・運搬やリサイクルサービスが改善され、住民の満足度が高まる。
<活動>
1-1 政府系機関を訪問し、関係構築を図るとともに、廃棄物処理状況についてヒアリングを行う。
1-2 KL市の住民・NGO等との関係を構築し、廃棄物排出状況についてマレーシア側と合同で調査する。
2-1 KL市内でモデル実験を行う場所(モデル地域)を複数箇所選定し、住民の意識調査を行う。
2-2 廃棄物管理を学ぶ研修案を23区清掃一組が作成し、KL市モデル地域の住民等を対象に研修員が選定される。
2-3 東京23区で廃棄物管理に関する講義や資源化・リサイクル施設、都市ごみ焼却発電施設の視察などを行う。日本の研修を参考に現地でのアクションプランを作成させる。
2-4 帰国後、研修員がアクションプランを実行するよう支援する。
2-5 日本の専門家及び住民代表が現地でアクションプラン進捗状況を確認するとともに、モデル地域での意識啓発キャンペーン等を共同実施する。
3-1 廃棄物管理を学ぶ研修案を23区清掃一組が作成し、NGO等を対象に研修員が選定される。
3-2 東京23区で廃棄物管理に関する講義や資源化・リサイクル施設、都市ごみ焼却発電施設の視察などを行う。
4-1 KPIについての資料収集と分析及び関係者のヒアリングを行う。
4-2 コンセッショネアの業務を管理・監督するKPIの改善提案を行う。
5  現地セミナーを開催し、研修の成果等について報告、意見交換、アンケートの実施等を行う。
8.実施期間  2013年12月~2016年3月
9. 事業費概算額  60,000千円
10.事業の実施体制  日本側:東京二十三区清掃一部事務組合
マレーシア側:都市福祉・住宅自治省国家廃棄物管理局
II.応募団体の概要 
1. 団体名(提案自治体) 東京二十三区清掃一部事務組合(東京二十三区清掃一部事務組合)
2. 対象国との関係、協力実績 2011年に当清掃一組の管理者及び副管理者がマレーシアを訪問し、住宅・自治大臣と会見するとともに、国家廃棄物管理局長と人材交流などについての書簡を交換した。その後も相互交流が行われ、JICAのEPP研修「廃棄物管理行政」(2012~2014年度)を実施中である。

採択内定案件一覧
草の根技術協力事業(地域経済活性化特別枠)は60件(2013年11月末現在)を採択内定としました。(応募総数は81件でした)。

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