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エコクリーン松江(ガス化溶融炉) 溶融炉の損傷事故で事故 新日鉄エンジニアリング、設計ミス認める

2012年02月03日 13時51分34秒 | 溶融炉、スラグ

☆図は松江市「各炉の損傷事故発生箇所[PDF]」より


平成23年9月及び10月のエコクリーン松江の溶融炉の損傷事故、

新日鉄エンジニアリング(本社・東京都)は30日、「設計ミスだと思っている」と述べ、過失を認めた。

■エコクリーン事故で施工者、設計ミス認める
山陰中央新聞 2012/01/30
 松江市の新ごみ処理施設「エコクリーン松江」(松江市鹿島町上講武)で昨年9月に破損・変形事故が相次いだ問題で、設計・施工した新日鉄エンジニアリング(本社・東京都)は30日、「設計ミスだと思っている」と述べ、過失を認めた。焼却炉に保温材を設置した同社が、破損の原因となった炉内温度の上昇の影響を過小に見積もっていた。同社の過失が明確になったことで、今後必要な修理費などは同社が負担する。
 市議会建設環境委員会に出席した新日鉄エンジニアリングの小椋茂樹プロジェクト部長は「設計ミスだと思っている。瑕疵(かし)だと認識している。」と述べた。
 同社は今後、模型による再現実験を行い、炉の表面や内部の温度変化を測定し、機この原因を究明。3月下旬までに報告書を提出する。
 同社は、事故の原因は溶融炉表面の鉄板(厚さ10ミリ)にロックウール製の保温材(同75ミリ)を取り付けたため、炉内の温度が想定異常に上昇したと推定していた。
 一方で市議会からは、保温材の設置にいたった過程で、作業環境の改善のため、炉の温度上昇を防ぐように求めた市の対応に問題がなかったか、確認を求める声があった。
 この日は、市が溶融炉の発注仕様書を公表。炉の表面について「原則80度以下とし、室内温度も45度以下にする」との記述があるが、保温材を設置した経緯については説明がなかった。
 また、設計段階から変更があった場合、変更内容を市が承諾していたとしても、責任は受注した同社が追うことが明記されていた。
 保温材をはずして仮復旧している炉は交換の必要はない見通しで、3月末の同社の実証実験結果などを待って修理する。



松江市HP
■溶融炉の損傷事故について
エコクリーン松江において、平成23年9月及び10月に溶融炉の損傷事故が発生しました。
●損傷事故の経過と今後の進め方
損傷事故経過
1号溶融炉
平成23年10月20日(木) ・運転ミスにより鉄皮損傷、補修後、運転再開
2号溶融炉
平成23年 9月18日(日) 20時09分 ・一酸化炭素検知器発報
平成23年 9月18日(日) 20時50分 ・保温材の隙間より発煙を確認
平成23年 9月18日(日) 21時12分 ・炉運転停止(緊急停止)
平成23年 9月20日(火) ・緊急補修(鉄皮破損部分)
平成23年 9月21日(水) ・炉内残存物の処理後、炉運転停止
平成23年10月13日(木) ・応急工事完了
平成23年10月15日(土) ・炉運転再開
3号溶融炉
平成23年 9月28日(水) ・鉄皮の一部に膨らみを確認
平成23年 9月30日(金) ・炉運転停止
平成23年11月22日(火) ・応急工事着手
平成23年12月 1日(木) ・応急工事完了
平成23年12月 2日(金) ・炉運転再開
今後の進め方
 3号炉の応急工事を終え、12月2日から3炉運転を行い、順調にごみの処理を行っています。
 法定点検のため、12月中旬から下旬にかけて全炉停止し、その後は、常時2炉による運転を行いながら順次各炉の定期整備を行っていきます。
 また、この損傷事故については、現在、原因究明作業を行っており、概ね平成24年3月までに結果が出る見通しであり、その結果を受け、恒久対策の検討を進める予定です。


関連(本ブログ)
■松江のごみ処理施設(新日鉄のガス化溶融炉) 相次ぐトラブル原因究明 市、調査委託 /島根(2011年12月03日)
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