東京23区のごみ問題を考える

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東京都 廃棄物埋立処分場での放射線量率(γ線)等測定結果推移(5/25~11/9)&災害がれきの勉強会

2011年11月15日 20時37分59秒 | 東京23区のごみ

※図は東京都環境局パンフレット「東京都廃棄物埋立処分場」より
詳細は「東京都廃棄物埋立処分場 案内パンフレット」をご覧下さい。


中防外側埋立処分場・新海面処分場に、下水汚泥焼却灰、上水スラッジ、清掃工場焼却灰と、放射性物質がどんどん埋立処分されている。廃棄物の埋立処分場が、いまや放射性廃棄物最終処分場となっている、、、多摩地域の下水汚泥焼却灰も、岩手県宮古市の災害廃棄物(不燃物・焼却灰)も埋め立てがはじまっている、、、、なにをどこまで監視できるかもわからないが、せめて放射線量率に異常な変化がおきていないかなどチェックしていかなければ~

今日、環境局一般廃棄物対策課の課長さんお話で「東京都が受け入れる震災ガレキ」についての勉強会あり。(都議会議員さんの呼びかけ) 今後の都の受入の見通しなど知りたくて参加した…(この頁 下段に)

関連(本ブログ)
■23区 清掃工場の放射能等測定結果の推移(10月下旬分更新)(2011年11月14日)
■東京都 下水処理における放射能等測定結果について(5月~10月下旬)《更新》(2011年11月06日)

グラフ・図はすべて東京都「都廃棄物埋立処分場での放射線量測定結果」より作成

■都廃棄物埋立処分場での放射線量(γ線)等測定結果

1)空間線量率測定箇所


2)排水処理場処理水等測定箇所


3)埋立処分場等放射線量測定結果(μSv/h)
◇処分場内及び環境局中防合同庁舎


◇下水汚泥焼却灰埋立エリア(A)


◇上水スラッジ埋立エリア(B)(B2)


◇上水スラッジ埋立エリア(B0)(B2)
(9/21分から~)



◇清掃工場焼却灰(H23.7.6~H23.9.14まで)
エリアごとの比較に~



◇清掃工場焼却灰(主灰)埋立エリア(C)(C2)


◇清掃工場焼却灰(集じん灰)埋立エリア(D)(D2)


◇清掃工場焼却灰(集じん灰)一時保管エリア(E)

放射性物質濃度8,000Bq/kg超は一時保管
7月7日~9月4日、 10月10日~

【備考】
○放射線量の測定機器は、 ”LUDLUM Model-3型” を使用
 時定数(22秒)の3倍以上経過後の、最大値、最小値を読み取り、その平均値を測定値とした。

4)排水処理場処理水等測定結果(Bq/kg)

○ (-)は測定していない箇所を示す。
○ 処理水は原則として毎週測定。汚泥(第一排水処理場、第三排水処理場)、外側浸出液(11号ポンプ井、
   20号ポンプ井)、 Bブロック浸出液(B1ポンプ井、B2ポンプ井)は、それぞれ交互に2週間に1回測定する。
 (ただし、汚泥が発生しないときは翌週測定とする。)

なぜだか「第一排水処理場脱水汚泥③」はいつもセシウムが~


東京都環境局HPより
詳細は:http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/resource/index.html

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今日、環境局一般廃棄物対策課の課長さんお話で「東京都が受け入れる震災ガレキ」についての勉強会あり。(都議会議員さんの呼びかけ) 今後の都の受入の見通しなど知りたくて参加した。

東京都にも、先のことなど
なにもわかっていないのだということがよくわかった。

と、昨日の今日で、↓↓ まったく、、、(2011/11/16追記)

■東日本大震災:がれき、宮城・女川からも受け入れ 東京が検討(2011年11月16日)


勉強会
東京都の話しは、ほとんどがホームページで公開していることだった。
「3年間で50万トン受入」ということは、50万トンが受入可能の上限である。それぞれの被災地からの申し入れがあって、そこから話しが始まるということで、この先のことはまだわからない~

参加者は多摩地域の方が多く、山口県からの方、静岡の議員さんも、、、
やはり放射能に不安を抱いている人が多く、いろんな質問もでたが、
あまり専門的な質問には担当者からのお答えがなかった。
まあ~ なんというか、ていねいといえばそうだけど、のらりくらりとうまくかわされているという感じ~

それでも目新しいというか、なるほどということも~
・清掃工場の焼却灰埋立エリアの新海面処分場は、今、2層目の埋立中、10層まで埋めるので、(より深部となる)封じ込めとしてはよい。
・埋立処分場の放射線量の測定は、1週間に1回行っているが、測定値が大きな数字を示すときは、いろいろ調査・検討して、より覆土をしたり対策を行っている。(いまは即日覆土)

・岩手県宮古市、被災地の災害ごみ仮置き場、あまり平坦な土地ではなく、仮設焼却炉は無理であった。スペース的にも狭く、二次仮置き場を設置する場所もなく、従って分別も不可能で、混合廃棄物での受入となった。災害ごみ支援の受入が進めば、現地での分別の可能性もあるかもしれない、しかし先行きはわからない。

・11月(1ヶ月):1千トン 民間事業者先行事業(委託済み)
・12月~3月(4ヶ月):1万トン 民間事業者 ←民間だけで受入可能か?

東京都、受入表明や処理基本協定の当事者ではあれ、所詮は、どちらにしても、民間事業者なり、23区なり、多摩地域市町村のどこかに中間処理をお願いするしかないわけで、、、、そこの直接の苦労にまでは及んでいないというか、ぴんときていないというか、23区民や市民の不安や疑問にも、当事者意識に欠けているというか、危機感をもって対応しているとはとても思えなかった。

そして、2時間の話しの中、何度も、何度も、何度も、「幸いにして(23区の)埋立処分場周辺には人が住んでいないので、、、」を繰り返された。処分場周辺にはまだ住所がない、江東区青海地先となっている。(江東区になるのか大田区になるのかまだ帰属は決まっていない。)しかし、江東区青海の昼間人口はかなりある、東京テレポートからバスで5分もすれば中央防波堤内側埋立地である。海底トンネルを抜けるとすぐに中央防波堤内側埋立地、そして中央防波堤外側埋立処分場、新海面処分場でなのである。人が住んでいない、いない、といいながら、中防には廃棄物処理施設や港湾関連施設はたくさんあり、働いている人もたくさんいる。周辺大気中の環境がいいとは決していえないのである。ダイオキシンであれ、放射能であれ、、、飛散で悲惨なのである。


東京都の何気ない回答も~
多摩地域の方が、エコセメントや清掃工場で災害廃棄物を焼却等すると、その施設のバグフィルターなどが放射能汚染されることが心配というような質問をされた。それに対して、東京都は、何ら躊躇することなく「バグフィルターはその清掃工場の炉で焼却するので~」と、質問者の不安の意図も解せずに、即座に答えていた。火に油を注ぐというか、そんなこといったら、その部分だけがまた一人歩きするだろうに、、、と、
私も焼却炉の耐火レンガや排ガス設備など、いずれ放射性廃棄物となるのかととても気にしていた口なので、、、、清掃一組では「放射線障害防止指針」を策定して、その中で、バグフィルターのことなども電離放射線障害防止規則などに準じた取扱をするとしているので、「ガイドラインをつくっている」というようなことを口をはさんだのだが、ちょっと東京都にもわかってもらえなかったような、、、、もう少しは、東京都、清掃一組と連絡を密にして対処してほしいものだと、、、、

数字で気になったのは、

東京都の「災害廃棄物受入処理事業について Q&A
Q8 50万トンも受け入れて、埋め立てるのですか。
3年間で50万トンを受け入れますが、災害廃棄物の多くは焼却して容積を減らすため、実際に埋め立てるのは年間約4万トンとなります。
これまで、都内では廃棄物の削減を進めてきたため、埋立処分場の残余年数に大きな影響はありません。
(参考)23区内の一般廃棄物の発生量 平成22年度 約288万トン
23区内の一般廃棄物の埋立処分量 平成22年度 約 36万トン

今日の話しでは、埋め立てるのは3万トンということであった。
どちらにしても、どれだけの要請があるのかも、どんな廃棄物になるのかも、具体的に話しがきてからでないと、予定は予定であって、、、


6月頃の話しでは、
江東区議会清掃港湾・臨海部対策特別委員会(平成23年6月22日)
災害廃棄物の受入に関して【東京都埋立調整担当課長】
災害廃棄物の受入に関して(3カ年で約50万トン)
平成23年度の約16万トンの内訳
 可燃性廃棄物(木くずとか畳):13万トン
 混合廃棄物:2万トン
 焼却灰:1万トン
多摩地域の清掃工場、民間の清掃工場、清掃一組トータルで
(清掃一組は日量300トン)

清掃一組からの報告では、
焼却量を日量150トンと国に報告
東京都が「清掃一組は日量300トン」と言っているのは、
破砕で300トン処理できる、焼却は150トン
東京都には、木くずと廃プラスチックならば受けられると報告している。

どちらにしても、予定は未定であり、具体的な話しは動いてみないとなにもわからない、、、、


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