東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!
~ごみ問題のスクラップブックとして~

東京二十三区清掃一部事務組合の情報の公開度、中間処理は当分の間共同処理体制とした23課題とは~

2011年12月22日 22時42分34秒 | 東京23区のごみ

東京二十三区清掃一部事務組合HPより:http://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/

東京二十三区清掃一部事務組合における人事行政の運営状況及び給与等の公表について
 (1)人事行政の運営状況(PDFファイル340KB) NEW!
 (2)職員の給与の状況の概要(PDFファイル208KB) NEW!


なぜここまで清掃一組がいろんなデータを公表するようになったのか~ 
清掃事業区移管の当初からしばらくの間は、清掃事業年報にしろ、各種データにしろ、手に入れるのはけっこう手間がかかった。けっして、今のように、ホームページ上でいろんな事が公開されていたわけではない。やはり23区で「平成18年度以降も当分の間、東京二十三区清掃一部事務組合による共同処理を行うこと」と決めてからの変化はめざましいものがある。いろんな意味で「清掃一組の抜本的な改革」「効率的・効果的な運営」の一貫としての「経営改革プラン」や「情報の公開」なのであろう。まだまだこれで十分ということはないのだろうし、各施策の制定状況など、23区や都との絡みのある部分はやはりみえにくいものも多いので~


おさらい
清掃事業の特別区移管
 平成10年(1998年)、都区制度改革の一環として、清掃事業を東京都から特別区に移管することが東京都より提案された。ごみの収集事業は各特別区が個別に行い、処理事業のうち可燃ごみについては一定期間の経過措置の後に各特別区が個別に行い、不燃ごみは特別区が共同処理するというものである。同決定に基づき、平成12年(2000年)3月31日をもって東京都清掃局は廃止され、平成12年(2000年)4月1日に可燃ごみ、不燃・粗大ごみの中間処理及びし尿の下水道の投入について共同処理を行うため、東京二十三区清掃一部事務組合が設置された。《可燃ごみの焼却施設の整備及び管理運営については、平成17年(2005年)度末日を目途に関係特別区が協議し、関係特別区による当該事務の安定的処理体制の確立をもって、共同処理を廃止するものとした。》
中間処理は当分の間共同処理
 平成15年(2003年)11月14日の区長会において、「特別区における中間処理は、平成18年(2006年)4月1日以降も当分の間、東京二十三区清掃一部事務組合による共同処理を行うこと、その際、「清掃一組の抜本的な改革を行い、効率的・効果的な運営を図ること」等が方針として確認された。また、清掃事業について、清掃事業に関する諸課題を整理し、助役会に検討下命を行った。
 平成15年(2003年)12月8日の助役会において、助役会清掃事業検討部会の設置が決定され、諸課題は、助役会で検討するもの、指定会議体に検討下命するもの、東京二十三区清掃協議会で検討を行うもの、に分類・整理された。

平成15年(2003年)11月14日付けで区長会から助役会に検討下命のあった
清掃事業に関する課題(23課題)
※「検討報告」はネット上で公開されているもののみリンク(一組と中野区の資料)
1 清掃一組の抜本的な改革のあり方(検討報告No.1
2 清掃一組が責任ある事業運営を行う人事上の体制整備(検討報告No.3)
3 区技術系職員の人材確保と育成
4 清掃一組分担金の算出方法の検討(検討報告No.12)
5 操業協定等の見直し(検討報告No.2
6 施設整備計画の策定のあり方(検討報告No.1)
7 工場のある区、ない区の負担の公平、役割分担のあり方
8 清掃協議会のあり方(検討報告No.11)
9 清掃事業の全体的な調整のあり方
10 清掃業務に従事する区職員に適用する勤務条件
11 清掃都派遣職員の身分切替に伴う勤務条件
12 再任用・再雇用職員の取扱い
13 身分切替後の都区人事交流基準
14 清掃関連経費等の配分割合への反映(都区間配分)
15 18年度以降の財調算定のあり方(区間配分等)
16 23区の清掃事業の統一ルールの検討(検討報告No.13
17 最終処分場の延命及び確保(検討報告No.4
18 一般廃棄物処理業の許可等のあり方(検討報告No.6
19 覚書の見直し(雇上会社)(検討報告No.8)
20 長期的なごみ量推計の手法の検討(検討報告No.9
21 各区別持込ごみ量の把握(検討報告No.7
22 廃棄物処理手数料の改定(検討報告No.10)
23 家庭ごみ有料化の検討(検討報告No.5
(清掃事業に関する課題検討報告No.14)平成17年(2005年)として「清掃事業に関する課題のまとめ」で、方針の確認された課題(1,2,3,4,5,6,8,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23)、今回整理する課題(7,9)とし、清掃一組、人事、都区財政調整にかかわる未終了の課題については、今後次のとおり扱うこととする。
○清掃一組の抜本的な改革のあり方
○区技術系職員の人材確保と育成
  清掃一組経営委員会に移行する。
○再任用・再雇用職員の取扱
○身分切替後の都区人事交流基準
  区長会役員会扱いとする。
○清掃関連経費等の配分割合への反映(都区間配分)
○18年度以降の財調算定のあり方(区間配分等)
  18年度財調協議の中で取り扱う。
以上

で、古い資料を引っ張り出してなにを言いたいのかというと、23区と清掃一組の関係性の再認識をしたかっただけ。なにごとも、役所のやること概ねそつなくいろんな手順を踏んでいる。(それがいいとかわるいとかは別として)廃プラの可燃ごみへの分別区分変更にしても、土壇場で1年前倒しの不透明さはあったにせよ、けっして突如決められたわけではなく、長い年月をかけて虎視眈々とそれを願っていた結果なのであろうし(詳細は~)、23課題の中では「最終処分場の延命及び確保」で「埋立処分量の一層の減量化を図るため、廃プラスチックのサーマルリサイクルの必要性の検討を行う」とされている。ごみ問題の市民運動サイドで、現状の共同処理体制を、不透明でわかりにくいというのは、清掃一組側というより、23区区長会の政治的な思惑が絡むときであろう。是非とも23区の情報公開も清掃一組に見習ってほしいものである。(今回の災害廃棄物の受入のように、東京都主導で進められると、さっぱり~)

清掃関連の資料も、毎年、毎年、暮れになると身辺整理でかなり処分するのだが、移管の頃からの施設整備計画、中間処理の在り方、地域ブロック、23課題と、なんだか処分できずに手元に残しているものがだいぶんある。ネット上で資料を公開してくれると、紙ベースでの保存の必要がなくなるので、整理整頓はかなり進むのだが~ と、せっせとブログに載せて自分の覚書とする。gooブログ、検索機能で、紙の書類をめくるより便利なので。




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