日々徒然です

カフェにようこそ!

暇つぶし

2014-10-31 15:05:12 | 小説
中学の頃より生徒会執行部に在籍していた。もちろん高校でも在籍している
将来の為と意識はしていたが、特段淡々と書類整理の毎日だ!
「はぁ~」口から出てくる言葉はタメ息ばかり

俺は高校2年になり生徒会副会長になった
生徒会長とは幼馴染で、学校の理事長の息子でもある
理事長は俺を生徒会長の監視役として。又、経営者の右腕として期待されているようだが
俺には、その期待が重荷になっている

「はぁ~」今日は何回目のタメ息だか・・・
朝から風紀委員の補助として駆り出されているが、はっきり言って面倒だ。書類整理が溜まっている

ふと玄関で在校生を見ていると、1年生で成績トップの奴が居た。何やら電話しているようだった
フッと微笑む奴の表情が可愛くて見入っていた
そいつはスマホの画面を見ていた。気になって近づく

スマホの画面は、学ラン?中学の制服か?口には・・・
あっ!良い事思いついた
これからは書類整理が溜まらなさそうだ。退屈もしないだろう

「へ~面白いね」

声かけた奴の表情は可愛くて、これから楽しみがいがありそうだ


鷹園中の狂犬

2014-10-20 14:44:13 | 小説
小さい頃から喧嘩だけは負けた事が無かった。だから中学では鷹園中の狂犬と呼ばれていた
毎日、仲間と連んでは喧嘩三昧だった。何故だか相手から吹っかけられる事が多いから正当防衛だ!

喧嘩三昧の日々で母さんが倒れた、原因は不明だったが先生は過労ではないか?との診断だった
いつも母さんは俺の自由にさせてくれていた
それが原因なのかは解らなかったが、入院している小さくなった母さんを見て俺は改心した
母さんは1日大事を取って入院したたが、退院の日「あんたの人生なんだから自由でいいんだよ」
優しく笑って話してくれた
そんな母さんが愛おしく、俺は喧嘩から足を洗った
それから俺は必死に勉強をし、市内でも指折りの進学校に受験した。もちろん!合格した

喧嘩三昧のダチも足を洗い高校は別だが進学した
今でもダチの付き合いはある

高校生活は中学の頃とは違う経験だった。毎日が新鮮だった
もちろん中学の黒歴史は封印しているが・・・学力は何とか上位をキープしていた

ある日、俺のスマホに中学のダチから連絡が入った。懐かしかった
「俺も今は黒歴史封印してるぜ」
「ああ、俺もだ。高校生活も満更でもないぜ」
「あの頃が懐かしいな。今度、会えないか」
「解った」
「楽しみにしてる」
そして黒歴史時代の皆が映った画像を送信してくれた
なんだか微笑ましくなった

俺は画像を眺めていると背後からの人影に気づかなかった

「へ~君、面白いね」




通じ逢う2人

2014-10-18 02:08:11 | 小説
角度を変えて深くなる口づけ
徐々に僕の体は熱を帯びる
触れて欲しくてたまらない体
優しく触り確かめるような手

僕は知らず知らずに欲望を求めている

「・・うんっ」
「あぁっ」変な声が出ちゃう
「もっと聞かせて、感じている声を」
「さあ、もっと」

お互いの気持ち

あれから月日は流れ

「遅刻するぞ!」
「あっ!待って。一緒に出る」

お兄いちゃんが社会人になり、僕も大学生になった時
家を出てアパートに一緒に暮らし始める
自活は思ったより大変だけど
お互いの存在が身近に感じられて嬉しい

「チュ」
「っう」

外では手を繋げなくて目線でしか通じ逢えないけど
アパートではお互いの体温を感じられる
行ってきますの口づけも出来る

これからの僕達には色々な事が待ち構えているかもしれないが
お互いの肌が感じ逢える事が出来ているから頑張れる

繋がった思い

2014-10-08 11:08:51 | 小説
僕の頭をお兄いちゃんが撫でてくれている
懐かしい思い・・・
最近じゃ、こんな事してくれなくなった

「大丈夫か」
「うん・・・」
「痛い所は無いか」
「・・・」
「どうした?」
「胸が痛い」

涙が止まらなかった。なんの涙かはわからなかった
背中を摩る手が愛おしく、昔の思いが蘇ってきた

友達と遊んで家に帰る時、引っ越してきたばかりだったから迷子になった僕は公園近くで泣いていた
そんな時、お兄ちゃんは僕を見つけてくれて
泣きじゃくる僕を優しく抱き泣き止むまで背中を摩ってくれた
お兄ちゃんは怒らなくって「大丈夫か?頑張ったな」
褒めてくれたっけ
その後、泣き止んだ僕と手を繋いで帰ったなぁ~

お兄ちゃんは僕の顔を覗き込んで安心した表情になる
まだ温もりが欲しかったからギュッと背中に手を回す
お兄ちゃんは、それに答えてくれるかのように僕の背中に手を回し返してくれる
回した手が離れ、一度お互いの表情を見つめ合い
お互いの顔が近づき自然と口と口が重なり合う

僕はお兄いちゃんが出来てから、ずっとお兄ちゃんが好きだった

お兄ちゃんが僕の名前を呼ぶ
「お兄ちゃん。好きだよ」
「俺もだよ。弟がこんなに愛おしく感じたことはない」
重なる唇の角度も深くなり
お兄ちゃんは僕のワイシャツのボタンを一つ一つ外していく
徐々に高揚していく肌は熱を帯び、触れて欲しくて
触れてくれる事に喜びを感じている
唇は僕の首筋から鎖骨に行き小さな突起に達し
優しく確かめるように触っていく
静かな保健室にチュ・・ピチャ・・
「んぅ」「はぁ」吐息が漂う