ラストの堺雅人の目は、多くのサラリーマンが異動内示をもらう時の目と同じはず。ほとんどは報われない。それでも生き方を貫くことが、誰でもない自分の心に一番誠実なことである。
最終回は半沢と24のジャックバウアーがかぶって見えた。頭取が「やりすぎだ」と評したように、今回の半沢は、「(合衆国を救うには)やるしかない」と凶悪犯の条件を呑んでいろいろやらかしたジャックと似ている。
半沢直樹は、倍賞美津子が巧かったなあ。あとは、近藤役の人がとても良かった。単純にいい人でも悪い人でもない役、しかもテレビドラマとして分かりやすさも要求される中で、印象に残った。