跳箱

跳び箱でも飛箱でも飛び箱でもとびばこでもいいけどそこはそれ跳箱なんです。体育日和のお供にどうぞ。

ええっ?そりゃウソでしょ?その2

2005-04-13 17:06:34 | メディア
http://premium.nikkeibp.co.jp/bits/bits_column/column_d50_01.shtml
より。

前回げんなりしながらおかしなところを指摘した鈴木貴博とかいう御仁のコラムがまたもつまらない。

この方、なんでそう思ったのか不明ですが通信事業者が展開しているVoDサービスの類はレンタルビデオ事業の置き換えを狙っていると頭から信じています。信心深い人です。

さて、

市場規模を見れば、何が間違っているのかが理解できる。映画の興行収入市場規模は約2000億円、セルビデオの市場規模が約5000億円、音楽CD市場は約4000億円、そしてレンタルビデオ・CD市場が約4000億円と言われており、合計すれば映像・音楽コンテンツの市場規模は1.5兆円程度ということになる。これに対して日本の広告市場規模は5.8兆円、そのうちテレビ・ラジオの広告市場だけで見ても2.2兆円の市場規模になる。

と偉そうに書き倒していますがネタ本は

情報メディア白書 (2005)

ダイヤモンド社

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ですね。まちがいない。しかもこの方、きちんと読まずに映画産業構造図だけチラッと見て書いたらしいです。市場規模の引用間違っています。

情報メディア白書によると、セルビデオの小売市場規模は3434億円ですね。同レンタル向けが1876億円、合わせて5276億円です。この方、レンタルビデオ・CD市場を別に計上していますがこれじゃダブルカウントです。こんなんIBMだったら大問題になります。

この指摘が間違っているというならぜひ出典を明らかにして数字書くようにしてね。

さて、この方、何をトチ狂ったのか、

簡単に言えば、映像・音楽コンテンツよりも広告の方が金になるのである。それにもかかわらず通信各社はなぜテレビCMではなく番組の方を配信しようとするのだろうか“

と、CM流してれば金になるのに番組流すなんてばかげているとイカレた持論を展開しています。

番組面白くすれば視聴率取れる、視聴率が高ければついでにCMの視聴率も高くなるって理屈なんじゃん。それともなんですか、視聴者は無料でセットトップボックスばら撒けばCMしか流れないチャンネルをよろこんで見るとでも?

ちなみに、ネットでも最初から広告収入だけで運営することを目指しているUSENのGyaoがあるけど無視ですか?

さらに、

視聴者が“その”CMを見る確率

と称してビデオリサーチのデータコーナーつまんだんだか、

新版 広告ビジネスの基礎講座

宣伝会議

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からパクったんだか平板なCM視聴率の解説もどきが続き、さもオリジナルなアイディアであるかのごとく、

もしフジテレビやTBSが、技術革新によってCMを個別配信する手段を手に入れたらどういうことになるだろうか。

と提案しているのは何のことはない、サーバー型放送の話だったりする。

別にCMの選択配信なんて珍しくもなんともないじゃん。

この方、通信会社だったらこういったビジネスモデルに長けていて、原価が5万円するような携帯電話をタダ同然で販売したりしているのだが、テレビのキー局各社にとっては、こういう発想は苦手のようだ。5万円のDVDレコーダーを無料で配るような発想は出てこない。

と嘆いて見せていますが、それやったら途端にCMの市場規模がシュリンクするリスクがでかくて誰も手をだせていないじゃないか?とは露とも考えなかった模様。

ライブドアの協業提案に対してニッポン放送の亀渕社長が「この世界は権利が複雑だからご提案のようなことはできない」と答えたという報道があった。そのような現実を見るたびに、この世界の「ルールを変えよう」という新勢力の登場をどうしても期待してしまうのである。

要するにプロに相手にされないから日経BPで吼えている、ってことでしょか?

権利が複雑で大変だから経団連も映像コンテンツのブロードバンド配信に関する著作権関係団体と利用者団体協議会との合意について、なんて仰々しいタイトルで中身はちょっぴり、ってな発表してるんじゃん。

こんな素人のブログで突っ込まれる程度の記事しか書けないんじゃねぇ...。

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