攻め:ゴールを奪うために、自分や仲間のプレーする「時間」と「スペース」を作るように動く。
守り:ボールを奪うために、敵のプレーする「時間」と「スペース」をなくすように動く。
いつ、どこに、どのように動くかが大切。
少しずつ伝えていきたい。
攻め:ゴールを奪うために、自分や仲間のプレーする「時間」と「スペース」を作るように動く。
守り:ボールを奪うために、敵のプレーする「時間」と「スペース」をなくすように動く。
いつ、どこに、どのように動くかが大切。
少しずつ伝えていきたい。
名前が上がっているのは、西野、クリンスマン、森安、ベンゲル。
西野はない。ワールドカップで11人相手に勝利をあげられなかった。チームをまとめる力はあったが、結果を出す力はなかった。
クリンスマン。悪い冗談。ワールドカップ優勝監督だが、当時のコーチだったレーブが良かっただけという意見もある。
森安。ワールドカップを経験しているか、海外で何年か過ごした経験がないと代表監督をまかせてみてもいいとは思わない。
ベンゲル。日本で指導をした経験がある。与えられた条件の中で、選手を伸ばしチームを作ることができる。プレミアリーグとチャンピオンズリーグでの実績がある。ベンゲルのサッカーが日本人に向いているかどうかは別にして、この4人から選ぶならベンゲル。
メキシコ、チリ、アルゼンチン、スペインの監督がいい。体格が大きくない国、歴史的に強豪国にどう勝つかを工夫してきた国、育成年代で結果を出している国、戦術的に進んでいる国からの方が日本が学べることが多い。(アギーレはもう少しやらせてみたかった)
ベスト8に残ったチームでも、(例えば)スウェーデンのサッカーは日本に合わない。オシムの例もあるので、国よりも本人の資質の方が大切だけど、日本のサッカーに対しての向き不向きはなかなかわからない。
いいゲームだった。すごく頑張った。とても惜しかった。勝利まであと少し。でもその「あと少し」の差が大きい。初出場のフランスの時も日韓の時も「あと少し」の差だったと言っていた。日本サッカーのレベルは確実に上がっているが、トップレベルとの差が縮まったとはいえない。
8大会続けて予選リーグを突破したメキシコは、ドイツ相手に1-0で逃げ切る力がある。6年前のオリンピックでも優勝している。そのメキシコもベスト8(ベスト16)の壁を越えるのに、「あと少し」足りない。ワールドカップ優勝までには、どれだけ「あと少し」の″厚い″壁があるのだろう。
このゲームでみえた「あと少し」の壁。
①2点目を取ったあとの試合運びのまずさ
2-0で逃げきるしたたかさがない。(ボールをつなげても、相手をいなすようなパス回しができない)
2-2のあの時間帯にCB を2人上げて、点を取りにいく必要があったかどうかの判断。
馬鹿正直にゴール正面に上げてGKにキャッチされたCK。
②選手交代のまずさ
状況に合っていない。(決まった選手交代しかできない)
悪い状況を打開するための選手がいないなら、選び方が悪い。
③意識の甘さ
延長になると思っていた日本と延長にはしないと考えていたベルギー。(最後のCK からの切り替えの速さが違う)
④戦術眼の差
(自分たちが)身長で勝る相手に対して、交代選手が狙い通りのヘディングで得点を奪うことができる。
(決勝点になったプレーの時)あのタイミングで「いける」と感じた選手がベルギーには4人いて、「危ない」と感じた選手が日本には1人だけだった。(ペナルティエリアからペナルティエリアにスプリントした日本の選手は昌子だけ)
⑤ワールドクラスの個人能力と技術の差
交代で出てくる選手に特長や武器がある。
あの時間帯に80mのスプリントをしたあとに、1タッチで正確なラストパスを出せる選手と1タッチでゴールを決める選手がいる。
⑥世界トップレベルの選手がいる
速いドリブルで持ち上がる状況判断と技術に加え、ここしかないタイミングで絶妙のスルーパスが出せるデブルイネ。
(右サイドから)上がってくる選手のために斜めの動きでスペースを作り、ゴール前ではボールに寄る動きからのスルーで(左サイドから)上がってくる選手をフリーにしたプレー(素晴らしい状況判断)ができるルカク。
何が起こってもいいように、ゴールを決めた選手のすぐ後ろに全力でついてきていたアザール。
ベルギーよりもたくさん動き、ベルギーにたくさん動かされた日本。いいプレーをしてゴールも奪ったが、15(アシストした選手)と22(ゴールした選手)について戻れなかった香川と乾。あの時間帯にゴール前まで戻る気力と体力とスピードがあれば、ワールドクラス。(モドリッチなら絶対戻る)
日本は120%のプレーをして、観る者に驚きと感動を与えた。ベルギーは100%ではなく、ギアを上げる余力や冷静な判断ができる体力を残しながら戦って、最後に勝利をつかんだ。ホイッスルがなるまで虎視眈々とチャンスをうかがい、(準々決勝をにらんで)疲れを残したくないからこその速攻。優勝を目指すチームの底力。
ベルギーの攻撃力はワールドクラス。でも守備力はワールドクラスではなかった。あのDFでは優勝できないだろうと感じる。世界は遠い…。
コロンビア戦は、1点先取した後11人対10人で90分戦い1-1。セネガル戦は11人対11人で2-2。ポーランド戦は11人対11人で0-1。
いいプレーをしようが、調子が良かろうが、頑張ろうが、PK の1点を除くと、一度もリードをしたことがない。これで希望を持てと言うのは難しい。
同じようなポジションの攻撃陣のタレントの比較。柴崎とデブルイネ。乾とアザール。大迫とルカク。う~ん、スケールもレベルも負けてる。
ベルギーを研究して対策は十分練っているはずだが、同じように日本も研究されている。柴崎に対するマークを厳しくするだけで、日本の攻め手が減る。
お互いに3試合目は主力選手を休ませコンディションには問題なし。本当のガチンコ勝負。10回戦って1回勝てるかどうかの相手だが、また「ラッキー」が起こるかもしれない。
かなりの楽観主義者だけど、なぜかワールドカップだけは悲観主義者になる。良い方に裏切られることを期待して応援しよっと。
フランスvsアルゼンチン。素晴らしいゲームだった。国を代表して、誇りをかけて戦う(闘う)姿に感動。これがワールドカップ。これがサッカー。
日本のあのゲームの後なので、余計にそう感じる。11vs 11ではまだ勝利を挙げていない日本の次の対戦相手はベルギー。フランスと並ぶタレントを揃えた優勝候補の一角。
決勝トーナメントへ進むためだけだったら、サブのメンバーで戦う必要がなかった。主力を休ませて、物議をかもしたゲームをしたことでハードルは上がった。
ジュニアの指導をしている立場としては、日本の将来を担う子供たちに、「あれが日本のサッカーだよ」と『胸を張って』言えるようなゲームをして欲しい。
P.S.
チリもイタリアもオランダもいない。ドイツが負けた。アルゼンチンが負けた。ポルトガルが負けた。まだベスト8も出揃っていない…。