オサマ・ビンラディン殺害のニュース。正直、問題の本質はそこにはないだろう・・・と思った、そう思った人も多いだろう。
1991年から本格的に世界中をブラブラし始め、2001年9月11日をインドのデリーで迎えた。翌年、日本に戻ってなんだかんだあったが、こうして仕事をしている。
9・11の以前から中東各地ではオサマ・ビンラディンは崇拝されていた。インドでも、パキスタンでもシリア・ヨルダン・エジプトでも彼のポスターや彼を刺繍したカーペットを見かけた。アフリカ、ケニアのナイロビにいるときに、在ナイロビのアメリカ大使館が爆破された、これはアルカイダの犯行。アフリカのスーダンにアメリカが空爆を行った、これはアルカイダを標的としたもの。ケニアの沿岸部、モンバサでイスラエルの旅客機をロケット弾で撃ち損ねたのもアルカイダ。
約100ヶ国を旅して、いちばんビックリしたことはイスラムの国々が、そこに暮らす人々が本当に親切だったことだ。一方で、テロという行為で自己主張しているイスラム教徒もわずかながら存在する。穏健なイスラムも彼らに対して態度を決めかねているのだろう・・・
オサマ・ビンラディン、彼を殺害したからって何も変わらない。本当に平和で幸せな世の中を考えるなら、そんなことは不可能に近いのかもしれないけれど、こんなことをしていたって何にもならない。
貧困とか偏見なんか、どうにもならないのかもしれないけれど、こういったことはどうにかならないのか・・・