スペインから『ウタコ脳』

観光客気分が抜けない私の
私なりのマドリードのんびり生活と
にっくき痛風と闘う日々をつらつらと…

だからスペイン

2015-05-21 23:15:12 | おっぺけぺな日常
髪の毛も伸びて、夏が近づいて……
ちょっと洒落た髪留めでも買おうかしらと思っていた矢先

とても嬉しいメールが届いたり、
日本好きの友達にぞうりを納品して楽しかったりで
いい1日を満喫していたので、髪留めを買いに行くなら今日だなと
出先からアクセサリー屋さんを見つけては入り、
これといったものが見つからなくて、場所を変えるかなと思いつつ
前を通ったので、ちょっとデパートでも行ってみるか…と
デパートの髪留めコーナーに。

私の髪は太くて硬いので、
細いゴムや、細いピンじゃ心もとないため、いろいろ物色。

店員さんAが「何かお手伝いする?」と声をかけてくれたので
今のところ大丈夫だけど、後で声かけるかも?と言ったら、
店員さんBが何が欲しいのよ?とAさんを差し置いて話しかけてきた。

ちょうどAさんに声をかけようかと思っていたところだったので、
二人ともに「コレが好きなんだけど、もう少し地味なのない?」と聞くと
あれこれ探してくれて、とっても地味なのを出してくれた。
中間がいいなぁ…と言うと、とりあえず派手なのを試しなさいヨと言って
プラスチックのループをハサミで切って、派手なのを渡してくれた。


これどうやって使うのよ?と店員さんが聞くので
「こうやって…」と鏡もない状態で、
結わいてきた髪を解いて使ってみせることに。

こんな感じ?と結い上がった髪を見せると、
店員さんBが


ノー!


というじゃないの。



えーーーー?



と、困り顔で反論すると



やってあげるわよ店員さんBが言った瞬間
店員さんAが鏡を持ってきてくれて
合わせ鏡にして、コレを見ながら勉強しろというじゃないの。



Bさんが、こうやって、こうやって…と結わいてくれたら
Aさんが、ホレ鏡!と渡してくれる。

なんつー、コンビネーションだ?と思って感心していたら

Bさんが「ハイ、練習しなさい」と言って
鏡を持ってくれる。




練習開始………。




そこそこにうまく結えたと思ったけど合格点は出なかったようで
さらにBさんがまた結い直してくれた。


思っていたより可愛かったので、
コレ買う!と言ったら
じゃ、このまま帰る?と言うので
途中でほどけそうで怖かったため

いや、付けてきたゴムで結わいて帰るというと

店員さんBが「じゃ、やってあげる」と
なんとも可愛く結わいてくれた。

これも練習しないとじゃん………と思ったけど

そんなことしてると帰れないので
ありがとう!と言って店を出る。



あぁ、この感じ、スペインだなぁ~



と、にやけながら帰路に着く。



そんな1日。

想定内といえば想定内

2015-05-20 10:38:23 | おっぺけぺな日常
スペイン人にとって、日本人の名前は難しいそうで…。
私にとっても、スペイン人の名前は難しいのだけど。

スペイン人の名前はの多くが聖者から来ているので
なんとなく覚えやすいのだけど、
ただ、マリアさんやマリア・ホセ、マリア・ヘススさんがいたり
フアン・マルエルさんやホルヘ・フアンさんがいたり
友達の名前ですら、本名を知らなかったり、知っているのは愛称だったり
なんだかよく分からないのです。

名前……といえば、ゴダイゴですよ。
小学生だか中学生の時に昼の休憩でよくかかっていた「ビューティフル・ネーム」って曲、
……ご存知ないかしらん?


♪名前、それは 燃える命 ひとつの地球に ひとりずつひーとーつー


ガンダーラを歌っていたゴダイゴが「名前は命」って言っていますヨ。


私もさすがに「命」とまではいかずとも、大切なものだと思っています。
仕事をしていた時は、お客さんの名前は間違えちゃいけないし
名簿を掲載する時は何度も校正するし、
「わたなべさん」や「さいとうさん」という名前を聞くと
どの漢字だろう? ちゃんと覚えなくちゃ…と思っていたし。



スペイン人の知人にカミノちゃんという女の子がいて
一般的に「O(オー)」で終わる名前は男の子と言われているため
カミノちゃんを知らない外国人はたいてい
「セニョール カミノ(ミスター・カミノ)」というメールを送ってくるんだそうで

知り合った時に、日本好きの彼女は私に
「でもね、日本からのメールは必ず セニョーラってついてくるの!
 日本人ってなんて心遣いができるんでしょう!」って感動ながらに言っていた。


ウタコという名前はスペイン人にはとても難しいようで
「なんて名前だっけ?」と知人から聞かれることもしょっちゅう…
聞き直さないで、なんとなく…で呼ぶ人は


「オタク」


と呼ぶ。

UTAKO
OTAKU
最初と最後のOとUを入れ替えただけで、確かに。。。


最初は気になって「オタクっていうのはね…私はウタコでね」と言っていたのだけど
わりと頻繁にいわれるので、最近はスルーしちゃう。
自分では寛容になったんだと思っているけど
その人が日本オタクだったりすると
「オタクはオマエだろうがっ!」と心の中で突っ込むのはいたしかたない。。。


さて、本題(前置き長っ!)
ゾウリを置いてもらっているお店のひとつに
お金をとっているわりに、全然何もしてくれないところがある。
ちょっと不満ながらも、店の立地はいいし、いいや…と思っているんだけど。

「RANAVICK」と何度言っても覚えない彼らはいつも

「RANAVIC」と私にメールを送って来る。

このメールを見ると、いつも先述のビューティフル・ネームが頭を廻るわけ。


で、18日である一昨日、彼らからまた
「ハーイ RANAVIC!」というメールが来た。
しつこいが、本当にしつこいが「な・ま・え、そ・れ・は、も・え・る い・の・ちー」と
口ずさみながら開いたメールの文面は





今月末で店を閉めるので、商品とりに来てね





今月の5日には5月分の場所代と言って閉店の話もせずに請求して来た彼ら………



ふぅ~………
まぁね、facebookで告知してたからね、実は知ってたんだけど。。。

さて、またいろいろ探さねば。
つぎは名前を覚えてくれるところがいいな。


初志貫徹……?

2015-05-17 00:37:04 | RANAVICK
こつこつと作っている布ぞうり。
今では、ファンになってくださる方もいて、嬉しい限りなのだけど。
もともと「金儲けやりまっせ!」と始めたわけじゃないので
主婦の小遣い稼ぎというよりは、旦那の脛かじり的で
頑張るべきなのか、ほどほどにしたほうがいいのか…と考えることも多かったのだけど
考えたところで立ち止まれる性格でもないし、なすがまま…になっちゃった。

昨年から外注で作文の仕事をいただくようになり、
お陰で脛かじりから卒業し、大腕を振ってぞうり作りを楽しんでいます。
そのおかげで、今年はマドリードで行なわれた
エキスポマンガに出店した知人のお手伝いを兼ねて
ぞうりやら和っぽい商品をおかせてもらいました。

そんなこんなで、ばりばり頑張っちゃうわよ!な私は
作文の仕事を辞めちゃおう!と思ったわけです。

作文の仕事でいただいたお金を貯めて、それなりに貯まったら
ぞうり作りやほかの手芸に専念しようと思っていた矢先の
ばりばり頑張ろうムードだったので、
初志貫徹でこのまま両立させようと思う私と
仕事を辞めて楽しい手芸で稼いじゃうぞ!な私がいて
でも、この波に乗りたかった私は、
いつ辞めるって言おう…と悩み始めたのです。


そんな時、作文の仕事をくれている会社に勤める友達の友達からメールで
「私、別のところで就職が決まって、今週いっぱいで辞めることにしたんだ」と連絡が。

私も便乗して辞めちゃおうかと思ってるヨ
とメールした翌日

その会社で私に直接仕事を振ってくれる日本人の女の子が
「実は私も今週いっぱいで終わりです」って。


えええええ?!


こりゃ、私の仕事が増えてしまうかもしれないから
辞めるならとっとと辞めなくちゃと思った翌日



その会社で、私と一番密に仕事をしているコから
「ウタコ、誰か仕事探してるコ知らない?」と連絡があり
聞いたところ、私の知っている限りでは4人の日本人が働いていたのだけど
そのうち3人が今週いっぱいで辞めてしまうらしく……



こりゃ、辞め時失ったな…と思ったところに


「私の友達は子持ちか仕事持ちなので、紹介できそうにないな…」と答えたものの
どうにか力になれないかと思い

気にかけて探してみるよという意味で

intentar(やってみる)という単語を使ってメッセージを送り
日本人の求人についてのサイトのURLを送ってみたところ
彼女から「どうもありがとう!」とメッセージが来た。


「ありがとうって………???」

ハッと気づいた。
intentarという単語だけをつかったので
「私が在宅から社員になるよう"やってみる"」と言ったと解釈されたのでは…?


慌てて
「これ以上仕事できないヨ」と付け加えたら


「どういうコト????? あなたも辞めちゃうんじゃないでしょうね?!」
とあちらからも慌てたメッセージが送られて来た。



……忙しいから時々遅くなるけど、仕事は頑張るヨ



あーあ、言っちゃった。。。
辞めようかと思っていたのに、言い時を失ったばかりか
「頑張ります」という始末。。。


というわけで、気を入れ直して、今後も両立頑張るぞ!


ようこそ「ウタコ脳」へ

旦那はスペイン-日本語の通訳・翻訳家。 私は楽天家として、スペイン・マドリードでいろいろ楽しく暮らしています。 コメント・メッセージもお待ちしています。 utakong★mail.goo.ne.jp(★→@)