立派な一生も愚かな一生もさして変りはない。
人は悔いを残さないように努力し、その努力はそれなりに収穫があったようで、
もちろんそれでいいのであるが、とことんの所ではやはり変らない。
この世は自然の定理のみでなんの愛嬌もないのである。
(『怪しい来客簿』たすけておくれより)
又の名を、阿佐田哲也。麻雀放浪記の、といえばわかる人もぐんと増えるかもしれない。イ
メージは最後の無頼派…彼からすれば、伊集院静とか、まだおとなしいくらい。そういえば、
伊集院静の『いねむり先生』は色川さんがモデル。読んだはずだが、忘れた・・・読もう。
てなことで。お噂はかねがね、という気分の作家さんだが、ちゃんと読んだのはお初。十代
から賭場に出入りし、放浪生活を重ねてきた人。さらにそうと知らずナルコレプシーの症状に
悩まされ続けた半生。半睡半生で見る幻覚の話は読む分にはおもしろいけど、これは正気を保
つのが大変!そんな凄まじい人生だけに、ベースに諦観がありつつ豪快。まじわる人々も、ま
た凄まじい。小説ありエッセーあり、いずれも普通でない体験に、圧倒的な才気がかけ合わさっ
て構成された世界観。人間て、こんなに無茶やっても生きていけるんだというプリミティブな
たくましさを感じた。自身を含む、さまざまな人生にふれた『怪しい来客簿』の抜粋がとても
興味深かった。通して読みたい。
人は悔いを残さないように努力し、その努力はそれなりに収穫があったようで、
もちろんそれでいいのであるが、とことんの所ではやはり変らない。
この世は自然の定理のみでなんの愛嬌もないのである。
(『怪しい来客簿』たすけておくれより)
又の名を、阿佐田哲也。麻雀放浪記の、といえばわかる人もぐんと増えるかもしれない。イ
メージは最後の無頼派…彼からすれば、伊集院静とか、まだおとなしいくらい。そういえば、
伊集院静の『いねむり先生』は色川さんがモデル。読んだはずだが、忘れた・・・読もう。
てなことで。お噂はかねがね、という気分の作家さんだが、ちゃんと読んだのはお初。十代
から賭場に出入りし、放浪生活を重ねてきた人。さらにそうと知らずナルコレプシーの症状に
悩まされ続けた半生。半睡半生で見る幻覚の話は読む分にはおもしろいけど、これは正気を保
つのが大変!そんな凄まじい人生だけに、ベースに諦観がありつつ豪快。まじわる人々も、ま
た凄まじい。小説ありエッセーあり、いずれも普通でない体験に、圧倒的な才気がかけ合わさっ
て構成された世界観。人間て、こんなに無茶やっても生きていけるんだというプリミティブな
たくましさを感じた。自身を含む、さまざまな人生にふれた『怪しい来客簿』の抜粋がとても
興味深かった。通して読みたい。
昔よく読みました。
単行本では読んでませんが、
あんまり好きな文筆家じゃないかも(^_^;
結果、好きではない、と^^
クセがある人ですもんね〜
いま「いねむり先生」読んでいますが
伊集院視点だと、なんとも愛らしく描かれていますよ。
まあ、冷静に見ればやってることメチャクチャで、異世界の人でよね。