Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

科学の非力さ…(ノコギリハギ)

2016-11-18 19:11:46 | カワハギ科

青空にうろこ雲、秋の空だなぁ…って感じた本日のやんばるです。

どこか絵画的で、いつまでも眺めていられるような空でした。

もっとも、風は南から…、気温は夏日。

まあ、心地よい程度の暑さでしたけど。

風は南東。晴れ。

〈カワハギ科ノコギリハギ属ノコギリハギ Paraluteres prionurus 16年10月12日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

BSEという言葉を覚えておられるでしょうか。牛海綿状脳症のことですが。

国内で感染牛が初めて確認されたのは01年の9月のこと。政府は肉骨粉の使用禁止と危険部位の除去の対策を講じました。

そしてさらに全頭検査も導入されました。

実は少し前に、科学雑誌でこのことに関する記事を目にしました。

記事によると、今年の8月30日にこの検査の廃止が決まったのだそう。

つまりあれ以来ずっと検査をしていたのですね…。

ところで記事によると、全頭検査には科学的意味はなかったのだとか。

肉骨粉の使用禁止と危険部位の除去で十分だったのだそう。

もちろん科学者たちはそれを指摘していたわけですが、国民の不安感を拭い去るという政治的意味で、検査が行われていたのだそう。

この記事を読んで、何というか、科学の非力さを感じたりしたのです。

それがもっともな印象であれ、勝手な偏見であれ、そういう気持ちに働きかけるための非力さを…。

さて…

BSEといえばプリオン(prion)。

本種の学名種小名のなかにこの言葉が入ってますでしょう。

で、前述の記事のことを思い出したというわけです。

もっとも、BSEのプリオンは合成語で、本種学名に出てくるプリオンとはまったく関係ありません。

本種の学名種小名は『鋸歯状の尾』って感じの意。

雄の尾丙に2対の前方を向いた棘があるそうですので、それが由来でしょうか。

 

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