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ローム(京都市)子会社の「OKIセミコンダクタ多摩」-年末で雇い止めにするのは解雇権乱用-

2008-12-28 01:57:30 | 国内労働
 OKIセミコンダクタ多摩:「反復雇用」の非正規が仮処分申請

 半導体製造大手ロームのグループ会社、OKIセミコンダクタ多摩(東京都八王子市)の非正規雇用の男性(35)=東京都日野市=が26日、反復更新してきた雇用契約を解除するのは無効だとして、OKI社を相手に解雇撤回などを求め、東京地裁八王子支部に仮処分を申請した。

 申立書によると、男性は06年7月から雇用契約を結び、5回契約を更新した。雇用期限の明記されない「社員証」も交付されていたが、契約期限が切れる年内での解雇を通告された。当初の契約時には、「1年後に正社員として採用する」とも言われたという。男性は「アパートを引き払うしかない。健康保険証もなくなるので医者にかかれない」と訴える。親会社のOKIセミコンダクタは「話し合いには応じる」と話している。【内橋寿明】

(出所:毎日新聞 2008年12月27日 東京朝刊)

雇い止めの撤回求める
ティッシュペーパー広告みて労組加入
OKIセミコンダクタ多摩 相手に仮処分申し立て

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 沖電気工業(OKI、本社・東京都港区)から半導体事業の株式を譲渡されたローム(京都市)子会社の「OKIセミコンダクタ多摩」(東京都八王子市、従業員四百七十四人)から、十二月末で「雇い止め」を通告された非正規社員の男性(35)が二十六日、東京地裁八王子支部に解雇撤回を求めて、地位保全と賃金仮払いの仮処分を申し立てました。

 男性は解雇撤回を強く求めていましたが、会社側が同日、撤回を拒否したため仮処分申し立てとなりました。同地裁は二〇〇九年一月二十日を審尋期日と決めました。

 尾林芳匡弁護士は会見で、解雇無効と〇九年一月から毎月二十万三千百六十三円の仮払いを申し立てたと説明。有期契約であっても期限の定めのない労働契約と同様の保護を受ける契約であり、年末で雇い止めにするのは「解雇権乱用で無効だ」と述べました。

 三多摩労連の坂ノ下征稔事務局長は会見で「男性は、組合が高尾駅前で配布したティッシュペーパーの広告を見て、JMIU(全日本金属情報機器労組)を知り、加入した」と紹介。勤続一年で正社員登用との条件で採用され、臨時工として二年五カ月働き、脳こうそくで倒れた父親の生活を支える青年を、理由もなく解雇することに「憤りを感じる」と語り、解雇撤回闘争への支援を求めました。

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 OKIセミコンダクタ OKIが10月に半導体事業を分社化して設立。設立と同時にロームに株式の95%が譲渡されました。ロームは11月、従業員1000人の削減を発表。そのうち、買収したばかりのOKIセミコンダクタの約600人を解雇対象としています。

(出所:日本共産党HP 2008年12月27日(土)「しんぶん赤旗」)
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