プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

フィギュアスケート 四大陸選手権 2018。

2018年01月31日 | フィギュアスケート。
えー、SPのテレビ放映ないの!と思ったが、顔ぶれを見て納得。
女子地味だわ~。見どころといえば日本の3選手しかない。
まあオリンピック直前の四大陸だからね。10年前にはそもそも四大陸、ほぼ放映しなかったしね。
ざっくり見た。



女子フリー。


坂本はのびのび。そこまで突出したものはない気がするが……しかし大きいジャンプが武器。
守る立場じゃないから、このプレッシャーのなさがオリンピックでプラスに働くかな。
それともここへ来て欲が出るか。

三原舞依。わたしこの人、伝わってくるものがないんだよなー。
もっとリズムのある曲で滑ってみたらどうだろう。

うーん。転倒マイナス1がないものとしても宮原が3位というのは不本意だなー。
日本女子のエースだから、オリンピックでは大いに期待したいところなんだけど。


ああっ、日本女子3選手ですらもこんな感想しかない!




※※※※※※※※※※※※




男子フリー。男子は女子に比べればまだ顔ぶれに華があった。


無良くん。アンタは、万が一ユヅルが回復しなくてオリンピックに出られなかったとしたら
代わりに出てメダルを狙わなければならない立場の人だよ?
そのつもりでやってくれなきゃ困るよ。そんな滑りではダメだ。

あれ、今回のジーはヒゲ生やしてない。飽きたのか?
前はジャンプ不安定だったけどなー。クオリティを保ってるね。去年引退しなくて良かったね。
今回の入り込み具合はいつもほどではないと思ったが、やはり世界を作る演技。

おや?レイノルズ引退?
決然とした、いい演技だったね。ここまで滑れれば悔いなしだろう。
最後にこの滑りが出来るなんて、幸せな選手と言っていい。清々しい顔をしている。
日本語、さらに上手くなったなー。

ブラウンの演技は胸がすっとするなあ。泣くなよ。こっちも泣いちゃうじゃないか。
この人には末永く滑って欲しい。

アーロンは久々に良かったかな。
「オペラ座」で踊るのなら衣装をもう少し何とかしたいところではあるが。
しかし何でこの曲のここで終わるかね?

涵閻は大ベテランのような気がしているけどまだ21歳。
金博洋はまだまだ小僧っこのような気がしているけど20歳。この差はなんなんだろう。
今回はジャンプがダメでした。

あれ、ショーマ、衣装前から黄色かった?変えた?
まあ「トゥーランドット」なので、皇帝の色ってことでいいかもね。
昨シーズンの安定感は相当なものだったが、今シーズンはまだノーミスがないかも。
しかし後半の4回転決めたのはえらい。後半は良かった。300点惜しかったなー。
……つーか、ブラウン可愛すぎ。

うん、田中は失敗しても引きずらなくなったよね。
悪いなりにもまとめられ、リカバリーも出来るようになったというのは本当に成長した。
最近いい顏してるもの。男らしく。
……つーか、ブラウンとアーロン、楽しそうすぎ。
ブラウンはあんなにいい人そうで長生きできるんだろうか。心配だ。

金博洋はジャンプがきれいに決まって、まあこの順位は妥当だろう。
表現力はショーマの方にだいぶ分があるが、彼も相当に進歩したよね。


田中も表彰台に乗ってほしかったが、ブラウンが3位なのは喜ばしい。



※※※※※※※※※※※※



さて。あと2週間でピョンチャンです。
最大の焦点は、……やはりユヅルが出られるかどうかだなあ……。
あんまり続報がないというのは、決して状態がいいわけではないだろうね。
相当な無理をしても彼はオリンピックには出ようとするだろうけど、
……そこで邪魔になるのは団体戦なんだよなあ。



わたしはそもそも団体戦は嫌いだ。早くなくなってほしいと思っている。
根本的に競技として欠陥があると思うんだよねー。

男子・女子・ペア・アイスダンスの4種がある中で、全ての種目が強いという国はほぼないでしょう。
逆に言えば、その中の誰かは弱い筈。メダルのレベルにはるかに及ばない人。
団体戦は、そういう人にすら「メダリスト」と名前を与えてしまうから。

オリンピックに団体競技は数々あれども、個人の能力が優れているからこそ代表に選ばれるもの。
国によって競技の得意不得意があるから、代表に選ばれたからといって
常に世界的なレベルで上手いのかといえば全然そうは言えないが、
(ウィンタースポーツにおいて赤道直下の国の代表と、選手層が厚い国での二線級では
おそらく後者の方がはるかに上手いだろう)
でもそういう選手が参加して普通はメダルは取れない。

でもフィギュアスケートの団体戦では、周りの顔ぶれによっては弱い選手でもメダルを
取ることがありうる。それっておかしくない?

オリンピックの、個人戦を戦うことだけで十分ハードな仕事なのに、なんで団体戦という
ハードルを設けたいのかわからないよ。
せめて団体戦と個人戦の選手を重複させないというのならまだわかるが、
2回も滑らせて何がしたいのか。こないだだって、プルシェンコが団体戦は滑ったけれども
個人戦は体を悪くして滑れなかったじゃないか。

うーん。団体戦のことについて語るとどうも熱くなってしまうな。
とにかく団体戦を早急に廃止して欲しい。個人戦に全てをぶつけて欲しいんだよ。
今の形では団体戦は前座でしかない。それで怪我なんかしたら泣いても泣き切れない。


ユヅルが怪我を直してオリンピックに出られますように。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

89ers、1月28日の試合。

2018年01月29日 | 仙台89ers。
まあね。先週山形にあれだけひどく負けたんだから、秋田に勝てるわけはないのであった。
そう思って見ていたけど、27日の試合はひどかった。
しかもああいう試合をテレビ放映するからね。あれはむしろ逆宣伝……
1Qが若干良くて、先週より多少は機能してきたのか?と期待した分、腹立たしかった。


28日もまあ結局負けたんだけどね。


勝負の世界で良かった探しをしても仕方ないと思うのだが、しかしこの日は谷里が超活躍していて、
たいそう嬉しかったです。ま~初めて見たもんねー。谷里の活躍。
それも大量15得点。チームでクレイグと並んでトップ。まさかまさかの。
17分出場で15点ですからね。相手がノーマークだったのも大きいと思うけど、
これから育ってくれればそれはそれは嬉しいじゃないですか。

ここで何かの間違いで勝って、ヒーローインタビューが谷里で、アワアワするところを見たい、
と思ったのだが、まあさすがに無理でしたね。
1Qと4Qがなあ……。
まあ27日と比べて、3Qまではそこそこ見られたのでマシだったか。
いや、だからそんな良かった探しをしてもしょうがないのだ。


勝たないと!


うーん、ディフェンスはそれでも進歩が見られたような気がする。
しかしオフェンスは相変わらずひどいよ。特に海斗がひどいよ。9本の0ってナニ!って言いたい。
クザンもなあ。16分出て0点。アテンプトもゼロ。
無表情なせいか、全然チームに溶け込んでいる気がしない。
リバウンドはちょこちょこ取ってるんだけど、あの身長ならばもっと取ってほしいところだ。

ここ数試合全然ダメな感じのクレイグがようやく彼らしい、弾道の低い3ポイントを1本決めた。
しかし実はいつの間にか15得点もしていたらしく、そんなに入れてた印象ないんだけどね?
あ、フリースロー7本か。まあフリースローで点を取るのも大事。

溝口が、とても間抜けな感じのターンオーバーをやらかしていたのが非常に印象が悪い。
あれはないわ。あれは。
とにかくチームのターンオーバーが17本。ひどいわー。こないだなんか26本だよ。
それでもプロかよ!


なんか全く勝てる気がしない。
何の修業をしにわたしは試合を見に行ってるんだろう。

……しかし泣きそうになっている高岡のコメントで、
「けっ!ふざけんな!」から「……仕方ねーなー、次もがんばれ」と思ってしまった自分がイヤ。
そういう情だけではダメなんだよ!



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

< 監獄のお姫さま 第1話 >

2018年01月27日 | ドラマ。
冒頭5分で完全にやられた。なにこれ、名作の予感!脚本家天才!
もうこの5分のためだけに、その後つまらなくなってもシリーズ最後まで付き合う!
と、思いながら見てたら、そのままのクオリティで1話が終了し。
いや、これは面白いわー。脚本家天才だなあ。誰だよ?


……宮藤官九郎でした。
もうすっかり忘れていた。


何しろ前シーズン(9-12月期)のドラマをいまさら見てるんですからね。
「クドカンだし女優の顔ぶれもなかなかだし面白そうかも」と思ったのなんて記憶の彼方。
今はもう1月後半ですよ。これから残り9話見終わるまで……だいぶ早くても3月半ば頃だろうな。
となると見終わって全体の感想を述べるとしたら4月……
それまでに1話目の面白さが完全に消えているに違いないので、
とりあえず1話の感想だけ述べておこうと思います。


なかなかトリッキーな作りで、1話を見終わった段階で、登場人物の関係性は
まだ謎が残るんだけどね。

とにかく初っ端は「サンデージャポン」ですから。
爆笑問題が普通のテンションで映っていて、わたしは素で「録画失敗してたんか」と思い、
もう消そうとリモコンをつかみかけた。
伊勢谷友介と菅野美穂が別な名前で紹介されてようやくドラマだと……いや、その時点でも
番宣か?と思っていて、ドラマの直前にこんな番宣は逆効果じゃないかと思った。


そして時間が戻る。


フラッシュバックで投身自殺のシーン、血まみれの刃のシーン、と
とてもコメディとは思えない絵柄が続き、お約束のハッ!という目覚め。
単なる夢かと思いきや……

しかもそのシーンをきっちり2回使う。これが鮮やかに決まる。
やはり並みの腕ではありません。


いやー、有名女優さんをこんなに使ってまとまって見せるんだからそれもエライ。
森下愛子は久々ですが、クドカン物にはけっこう出てますよね。好きな女優さんです。
いつまでもお変わりないですね。
最近注目の満島ひかりも出ている。こないだインタビュー番組を見たところ、
抱いていたイメージがだいぶ変わった。わりと言葉を使う人なのかも。
伊勢谷友介がまたワルが似合うね。うさんくささ全開。いいキャスティングだ。
小泉今日子と菅野美穂を並べて違和感なく作れるってのも地味にすごい気がする。
 
子役の衣装、一目見た時は「いや、そのセンスはないやろ!」と思ったが、
ちゃんと意味のある趣味の悪さだったので、けっこうやってくるなとニヤリ。
「罪」の誤字も、なぜかけっこうキタ。こんな小ネタにやられている。

小物一つ、しぐさ一つにも意味を感じた。
演出もえらいな。「西郷どん」の雑さとは大違いである。

シリアスな物語がありつつ、おそらくはコメディとして推移するんだろうと思います。
1話の完成度からして、期待は高まりっぱなし。まあ放送はとっくに終わってるんですけどね。



連ドラはあまり色々同時に見たくはなく、せいぜい海外もの1本、日本もの1本、
大河1本という3本立てくらいでやっていきたいので、これを見終わってから
前クールBSでやってた「プリズンホテル」を見、
今録画している「アンナチュラル」を見始めるのは早くて5月か6月だろう。
でも連ドラはけっこうな確率でハズレがありますからね。
あ、BSでやってる三島由紀夫原作のなんだかってのもあるんだ。
全部当たりだったらそれはそれで困る。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

< 京鹿子娘五人道明寺 >

2018年01月24日 | ☆映画館で見た映画。
シネマ歌舞伎でした。


しかしまあ舞踊は飽きる。
……と言っては身も蓋もないが、やっぱり普通の人が見るにはなかなかハードルは高いと思います。
30分程度なら飽きずに見られるかもしれないが、2時間超ですもんねえ。
時々寝た。

とまで言いつつ、舞踊としてはけっこう面白かったと思う。

わたしやっぱり、中村屋のあの兄弟好きかもなあ。勘九郎と七之助。
他の人を見てないということもあるかもしれんけど。
今回の五人道明寺は玉三郎と勘九郎と七之助と梅枝と児太郎の5人で踊る。
梅枝と児太郎は知らない人。
正直、立ち位置が変わったりすると誰が誰やらわからなかったんですけどね。
みんな衣装同じだし。


玉三郎は、あんまり存在が偉大過ぎて、わたしはもはや一人の役者としては見られなくなっている。
すでに別な世界に行っちゃっている気がする。なのでいれどもおらぬような存在として、
今回の舞台でもあまり目に留まらなかった。

勘九郎と七之助の兄弟は何ともいえない可愛げがあると思いませんか。
わたし七之助の動きはいつもきれいだなあと思って見ているけど、兄弟揃うと可愛げが倍加する。
あれはなんなんだろう。1+1が2.4くらいになっている。

梅枝はちょっと婀娜っぽさがあって、道明寺にはぴったりとは見えなかった。
世話物の芸者や花魁なんかは合うのではないか。
逆に児太郎は清々しい、初々しい印象で可愛く、……逆の意味で道明寺には少々難かもしれないが、
純情な赤姫とかはぴったりだろう。これからちょっと期待したい。


「道明寺」で1時間以上はやっていたんだろうな。
さすがにそこずっと舞踊を映すとダレるという判断だろう、時々役者たちのインタビューを
映すんですよ。ほんの2、3分ずつ。細切れに。何度も。

これはどうだったんだろうなあ。まあ確かに画柄を変える必要はあったとは思うんだが、
……なにせ彼らが言っていることが大して面白くない。内容がない。
「玉三郎のおじさまについて行って勉強させていただきます」という紋切型のことを
4人が何度も繰り返して言っているだけなので。
1人が何度も言うだけでもうざったいのに、×4ですからね。飽きること甚だしいわけです。
もう少し内容のあることを語らせるのなら意味がある、しかし単なる箸休めでは適当感が拭えない。

その他に舞台の間の衣装の着替え部分も映してて、これはいい演出だと思った。
とはいえ衣装替えは何度もあるわけで、(少なくとも5回くらいは変えたはず)
衣装替え自体は同じことをやっているわけだから、こっちも飽きることは飽きた。
でも空気感を感じられたので良かった。

舞踊は5人ともさすがのレベル。……だとわたしは思うけれども、詳しくないので
真実のところは全くわからない。
勘九郎、女形もやるんですねえ。違和感なし。

ただ、最後蛇の衣装で釣り鐘に登るが、あそこはもう少し個々の顔を映してほしいところ。
釣り鐘の上にいる玉三郎と勘九郎は一応寄って映すんだけど、他の3人は遠景で映るだけだった。
玉三郎、だいぶお年になっているとは思うが、あの高さの釣り鐘に階段だか梯子だかで
よく登りますね。


囃子のおっさん方がカワイイ桜裃で、ごつい顏で真剣に演奏している姿は映像が寄ると可笑しかった。


聞いたか坊主が20人くらい団体さんで出てくるが、花子は5人とも花子なのに、
坊主には1人1人名前がつくのか~と思った。



※※※※※※※※※※※※



同時上映「二人椀久」。


わたしはこのタイトルの作品を全く知らず、道明寺という舞踊がメインであるからして、
こっちは全く気分を変えて、落語みたいな笑える短い話をやるんだろうなと思っていた。
椀久さんが二人いて、取り違えが起こったりとか。
そしたら全くそんなことはなく、道明寺以上にシリアスな舞踊でした。

長々と道明寺を見たあとにまた舞踊かい!としみじみ飽きた。
まあそれはわたしが日舞もやらない不調法者だからして、2時間見たい人はいるだろう。
なので不問に付す。しかし初心者に優しくないつくりではあるわな。


ただし舞踊としては美しかった。
勘九郎。顔がごついのでそこまで美形ではないが、白塗りで椀久をやっていると、
仁左衛門さんを思い出した。あの黒目の大きさはコンタクトか何かいれてるんですかね?
なよなよしていて、最初「女か?しかし髪短いし尼さんではないし……」と悩んだ。
美しい動きでした。

そしてそれを相手に玉三郎が踊るんだけどさ。
やっぱり並んでどう見えるか、というとマザコンの息子と強い母にしか見えないわけで……
恋人同士には見えないんだなあ。玉三郎も身長高いしね。
この辺は近接して映す映像表現の限界だろう。舞台だとまた違うだろうと思うが。

「二人椀久」も思ったより長さがあった。
んー、やっぱり舞踊2時間はつらいなあ。今後は遠慮しておこう。


しかし6月に来る、猿之助と新幸四郎のやじきた殺人事件バージョンは楽しみにしている。
面白そう。そこまでミステリになるかというとならないとは思うが、
おじさんから受け継いだ“奇の系譜”を猿之助がどう発展させてくれるのか。
ふふふふ。楽しみじゃないですか。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

89ers、1月20日の試合。

2018年01月21日 | 仙台89ers。
ひどいもんでした。


しばらく試合をしてない間に、坂本ジェイ・ロターナ・後藤HCを解雇・解任し、
マーカス・クザンという新外国人を契約し、新HCは高岡になりました。
その1試合目でしたが……いや、ひどかったですね。


最初0-7から始まったのは、入りが悪いのはいつものことだから諦めよう。
1Qはそれでも13-14までは詰めて、新チームになって少しは変わったかと思ったんだよ。
ディフェンスの意識は見られる、体も動いているように見えたしね。
でもいいところはそこまでだった。

2Qと3Qはひどかった。
2Qは3分以上も無得点で23-46ですからね。ダブルスコアですよ。
最大点差はたしか33点だと思った。試合はほぼダブルスコアで推移し、
4Qでようやく相手が手を抜いてくれて、途中一瞬、十数点差まで戻したけれど、
結局66-91。完敗です。


もう話にならん感じでした。
とにかくシュートが入らないしね。そもそもアテンプトも少ないしね。精度も悪いしね。
それに対して山形のシュートはきれいに入るんだわ。練習を見ていても
シュートタッチはだいぶ良さそうだなあと思っていたんだけど、でも練習と試合は違うし。
と思っていたら、練習よりもさらにきれいにシュートを決められました。

BOXスコアの数字がおかしいんじゃない?と思うほど3ポイントをスパスパ決められていた印象。
7本だけなんて信じられない。十何本か入りましたよね?
うちは5本も3ポイント入りましたか?
2ポイントも、相手25、うち23と、そんな差だけしかありませんでしたか?
いや、もっともっとコテンパンにやられた感がありますよ。

まあスタッツを見れば、フリースローがね……
高岡新HCが「5ファウル上等」なんて言うから、それが審判を刺激したんだろうかと
勘ぐりたくなるくらいファウルを取られました。
1Qも2Qも、残り半分くらいでもう5ファウルになっているから、相手にたくさん
フリースローを献上して。また相手が落とさないんだよなー。
山形はシュートが上手い。特に外国人が上手い。

3Q4Qは呆れて声も出ない。は~~~~。どうにかならんかねえ。
ターンオーバーはする、リバウンドは取れない、パスミスは多い、といいところなし。

新外国人のクザンについてはね。
だいぶボールは回されていたけれど、そんなに目の覚める活躍ではなかった。
一応Cなんだけど、リバウンドが取れるかっていうとそうでもない。
オフェンスは、ゴール下でやってて16点取ったんだからなかなかがんばったんだろうが、
あんまり上手そうに見える得点の取り方ではなかった。
しかしこの人、ペリメーターのシュートがけっこう上手いらしいんだよね。
それが今日は1本くらいしかなかったから、もっと可能性はあるかも。

まあ上がり目として、クザンはもう少し時間が経てば多少良くなるだろう。
高岡新HCになったからといって1試合目で結果が出る筈はないんだしね。
わたしは高岡の熱さはプラスに働くと思う(思いたい)ので、もう少し長い目で見る気ではいるが。
……しかしそれにしてもひどい試合だった。


そんな状態で、とても明日勝てるとは思えないのです。
そして山形にこんな状態では、秋田に勝てるという可能性はほぼない。
1月4連敗が見える……。あああ~~~~~。

……まあ熊本戦のように、前日コテンパンにやられて翌日奇跡的に勝ったという試合もあるから、
再びの奇跡を期待するけどね。
ほんとに何をどうしたら良くなるんだろう。お告げか何かないであろうか。
もう神頼みしかない。
元寇の時の神頼みくらいに神頼み。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

< 西郷どん 1話&2話 >

2018年01月19日 | ドラマ。

鈴木亮平主役の大河ドラマ。期待は大きすぎるほどだ。


第1話。


冒頭から30分40分は、物語に自然に入っていけた。
間取りがわからない感じのこちゃこちゃした家の作り、露光過多じゃないのかと思うほどの
白っぽい画面。
でもそれは、この南の国の明るさをしっかり出したいんだろうなと思って納得した。

西郷どんの子役の演技がいいもんね。渡邉蒼なる子。
わたしはあまり子役の芝居に付き合えない方なのだが、13才ということでもう子役じゃないかも。
鈴木亮平のブログで見ると、この少年の斜め分けの髪型は30年前のサラリーマンか、と思うのだが、
衣装着せたら可愛くて凛々しい。現代バージョンより幕末バージョンの方が映える子役だった。

前半ののんびりした話運びも、わたしはいいと思ったんだよ。
大河の初回はどうしても説明ばっかりになりがちじゃない?
それは仕方ないことだとはいえ、それがベストではないだろうなあと思っていて。



だがしかし。


途中で、冷水を頭からぶっかけられたというか、「はあ?」という展開になったので、
一気にさーっと冷めた。もうそれはそれは、自分自身で驚くほど冷めた。
どこのシーンかというと、刀傷のところですね。

1.直前のシーンまで人事不省でうなされてるのに、加害者側の親子が来た時に
  本人が出て来るって何?
  治ったなら治ったなりの、時間の経過を示さないと駄目でしょう。
  タイミングとしてはそんなことが起こってびっくりした親がとんでくる、という
  流れであるべきだから、その日か、遅くても翌日。
  生死の境を彷徨う怪我なら、翌日はもっと弱ってるよね。

2.何よりも「切腹しろ!」とまで息子に言っておきながら、加害者のお父さんが
  なんで直後に「ふふん。まあ許してやろう」的にとっとと帰るのか。
  ここが絶対的に乗り越えられない。
  前半部は、至極真っ当に謝ってたお父さんだったじゃんよ。
  風間杜夫も、大事な大事な長男を殺されかけた演技ではない。
  「喧嘩両成敗」とまで言い出すんならもっと苦渋の表情じゃないと、
  身分の差については伝わらない。

3.斉彬に偶然会った小吉が、訊かれもしない自分のことをぺらぺらと喋るのは違和感があった。
  「刀が持てなくなった」とだけ聞かされ、前後の事情を全く聞いてないのに
  わかったことを言い出す斉彬もひどいもんだと思うし。


特に2がヒドイ。演出家はもしかしてアホかね?
1回目からこんなポカをやらかすのでは期待出来ないなあ。


渡辺謙は無駄にかっこよかった。主役だな。これ。


しかし斉藤由貴が不倫騒動で降板したことを思うと、渡辺謙がこんないい役で出ているというのは
なんかもやもやする。わたしは演技と私生活は別、とは思わない方だから、
不倫なんてする役者は大嫌いだが、
不倫した奴みんな降板!と言いたいかというと……そこまでは思わない。
そこまでは思わないが、やはり何も社会的制裁がないのは釈然としない。

というわけで、写真週刊誌とか芸能ネタとか無い社会が一番いいんじゃないですかねえ。
他人のプライべートな問題なんて、知らなきゃそれまでなんですよ。
ばれないようにやってください。


その冷や水ぶっかけられシーン以外は、これといって特筆すべきところがないような気が。
良くも悪くも。
今後がちょっと不安。


ナレーターが西田敏行ってのはいいのかどうか。
わたしは西田敏行好きだけれどね、「翔ぶが如く」もあるだろうけどね、
声だけ聴かせるには少々年を取りすぎたんじゃないかと。
最初に思ったのは「ああ、老けたなあ」だったし。

瑛太のキャスティングはどうなんだろう……。
「篤姫」で小松帯刀を好演しているわけですよ。まあ10年前っつったら10年前だけれども……
小松帯刀がそこまで大物じゃないだけに、信長を演じた役者が家康を演るとかとは
また違ったものがあるように思う。
わたしは「篤姫」見てなかったけれども、作品が二重映しになったりはしませんかね。
それは邪魔くさくはありませんかね。


まあ2回目がどうなるかだな。鈴木亮平が出た後。




※※※※※※※※※※※※




第2話。第1話を見たら安心して、2話目が放送済であることを忘れていた。


……もう最初のシーンから気に入らないわけだが。
だってこれって、どう見ても“実り豊かな田んぼ”にしか見えないわけで、
天気も快晴、桜島きれい、で幸せな日本の風景そのものなんですよ。
なんでこれで農村の悲惨を描けると思ったのかね?演出家はアホじゃないかね?

どの田んぼで撮影するかなんてことは1年以上も前から決まっていたのだろうから、
もっと貧弱な田んぼにするとか、もっと荒らすとか、天気をもう少し加減するとか、
やりようはあったと思うんだが。

それを「実らんのう」のセリフだけで視覚情報と全く違うコトにしてね、って言われてもね。
はー、やれやれ。作りが雑だ。
こういう細部がドラマを成立させるというのに。


糸さー、お父さんに確認してから雇えるとか言えよ。安請け合いするなよ。
まだシーンとして西郷どんが糸に「何とかならんもんか」「ほなうちで面倒みまひょ」という
流れがあってなら(なぜ関西弁)わからないこともないが。
会話の勢いでつい、ってことはあるから。
でもあれだと「なぜ事前確認を怠る!ぬか喜びさせるな!頭悪いんじゃないか!」としか思えん。
脚本がダメ。


調所がぺーぺーの下級役人に検見取の指示を独断で出すのもすごく変です。
失敗を予測したとしてもそんな大事なこと(税制の抜本改革ですよ)、言われてその場で
変更することなんて出来ないんですけど。


隠し田もなあ……。通りかかった役人があっという間に見つけられる場所にあるなら
そもそも隠し田じゃないよね。なんでこういう細部をないがしろにするか。
演出家は想像力がないのか?


唯一文句なく良かったのは、農民の女の子の演技!あれは上手い。すでに芝居。
こぼれた米のシーンなんかあの子のためにあったようなもんだ。
脚本で「桜島がきれい!この国が好きじゃあ!」とか唐突に叫ばされていたのはお気の毒だが、
いや、大人になったらけっこういい役者になりそうじゃないですかねえ。

あの子は今回で終わりかなー。出ても次回までだろうなあ。もっと見たいなあ。
大人の女優に変わったとたんがっかり、ということになりそうな予感……。
ドランクドラゴンの鈴木拓がお父さん役だそうだが、知っていてもそう見えなかった。


しかし実はこの女の子のところでも気になったところはあって。
あの不採用を告げられるシーンでね。
女の子の演技は大変良かったのだが、あの場合、横向きで話を聞くかどうか。

横向きで「……えっ?」っていう返事をするためには、突然糸が走って飛び込んで来て、
「ごめんなさい!ふきちゃん、家では雇えないの!」と開口一番叫ぶ勢いがないと。
でもその後に映った糸は静止した立ち姿だ。そもそも言いにくいことだし、
一刻を争う緊急性がないので、糸はむしろおずおずと入ってきて、口を開くまで躊躇いがあった筈。

その間に、何しろお武家の娘さんが入ってきたんですから、
普通はふきは糸へ「いらっしゃいませ」と向き直る筈。
横向きになっている筈がないんですよ。
現代日本の普通の生活で、訪問者があって横向きで応対するってのはありませんわな。
それすら出来ない突然の出来事としたいんだったら、糸の方の演技をもう少し考えないと。

ふきが連れ去られるシーンも、黒木華の地顔があんな感じだもんだから、
うれし涙に見えてしまった。笑ってるようにどうしても見えるんですよ。


こういうところが気になるんだから、わたしは多分このドラマに向いてないと思います。
3話は見るつもりでいるけれども、今後見続けられる自信はあまりない。
でも「真田丸」もつまんねーといいつつ一応見たんだから……
どうだろう。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◇ 丸谷才一「文章読本」

2018年01月16日 | ◇読んだ本の感想。
「上手い文章はこうすれば書ける!」というような本は山のようにある。
しかしなるべく手を出さないようにしている。
なぜなら、それを読んでも「別に、あんたのような文章を書きたいとは思わないよ」と思うから。
だがたまにうっかり手にとってしまう。……やっぱり「上手い文章」を書きたいという助平心は
あるじゃないですか。

でもまあ、数ある書き方本の中でも丸谷才一あたりまで来ると本物。
わたしは特に書き手としての丸谷才一、その文章が好きというわけではないのだが、やはりこの人は才のある人。
古典も読んで英語も出来て、和漢洋の文学に精通しているとなったらこわいものなしです。
「ユリシーズ」の翻訳は(根本的には全然わけがわからなかったけれども)舌を巻いた。

この人くらいちゃんと文学・国語がわかっていると、その辺の凡百の書き手とは違って、
名作・名文からの引用も自由自在だし、例として信用するに足る。
時々「すいません、この例としてこの文章って、どこが例になっているのでしょうか……」と
言いたいことはあったけど、それはわたしの不明だろう。



……だが読み終わってから3週間くらい経ったので内容は忘れた(^^;)。

小説家たちによる歴史的な発明としての口語体の文章、というところから始まって、
(ここから書き起こせるというのがまずその辺の人では無理)
当たり前だが名文を読めと言い、大日本帝国憲法のわかりにくさを攻撃し、まあいろいろ書いているのだが、
一番印象に残ったのは、


   ちよつと気取つて書け。


というところ。
これは第三章「ちよつと気取つて書け」のラスト一行で、


   (中略)とすれば、われわれはその失はれた条件を回復するためにも和書漢籍に親しまなければ
   ならないし、それでも足りない分を補ふには……さしあたりここに呪文が一つある。
   ちょっと気取って書け。


なんていう風に書いてあるもんだから、これは印象に残りますよ。
この章は「思ったとおりに書くということがよく言われているが」、


   頭に浮んだことをそのまますらすら写せばそれで読むに堪へる文章が出来あがるなんて、
   そんなうまい話があるものかといふことである。


で、先ほどのラスト一行にたどり着く。
その間には、もしそういうことをしたいのであれば書くにふさわしいように予め思う必要がある、と書いてあり、
その表現も印象深い。それはそれでありなんだよね。難しいだろうけど。
全体的に書きぶりはユーモラス。


引用が、世阿弥から古文からがっつり旧仮名遣いの明治文学からなので、面倒なのでだいぶ飛ばした。
それでも読み終わるのにけっこう時間がかかり、後半は若干飽きていた。
しかしレトリックの手法を引用つきで相当数説明するのは、やはり膨大な読書量と知識に裏打ちされた、
この人くらいにならないと出来ないことだと思う。
例として石田幹之助の「長安の春」が引かれていて、読んだ途端にピンと来たので嬉しかった。
これはほんとに名著なんです。


面白かった。川端康成や谷崎潤一郎の文章読本も読んでみようかなと思った。


……しかしわたしがぜひ言及して欲しかった、「そもそも丸谷才一はなぜ常に旧仮名遣いで書くのか?」
というところには全く触れてなかった。大正生まれと言えばたしかに時代も感じるが、
ついこないだまで生きてた人だし、そこまで旧仮名遣いが血肉化していた世代か?といつも疑問。


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

文章読本改版 (中公文庫) [ 丸谷才一 ]価格:822円(税込、送料無料) (2017/11/18時点)









コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◇ KATE MORTON「LAKE HOUSE」

2018年01月13日 | ◇読んだ本の感想。
2ヶ月かけて読み終わって、……読み終わってから1ヶ月くらい経ったので、もう詳細は覚えていない(^^;)。
最初は1ページに5分かかった。だんだん読み慣れて4分くらいにはなったか。
やっぱり長文を読む功徳というのはありますな。わたしがこのレベルの文章を読むとほぼ15%くらいしかわからないのだが、
やはり語彙力はつきそうな気もするし、文法も少しは覚えそうな気もする。
……しかし読むのに2ヶ月かかるのでは、年に6冊しか読めませんよ。



物語は1933年に起こった未解決の誘拐事件:エレノア部分と、2007年の捜査官:サディ部分からなる。

エレノアパートはわりあい話がシンプルでわかりやすかったのだが(30%くらいは理解できた)
サディパートがよくわからなかった。そもそもSadieはサディと読んでいいのか?から始まる(^^;)。
それをいうならEdevaneの読み方はそもそも解決してない(^^;)。

サディの方は、何だか不本意な休暇をとっている女性捜査官がいて、未解決の事件に執着しているようで、
しかしその再捜査がかなえられないまま、1933年の事件に(代替物として)興味を持っているという話のようなんだが……
固有名詞がいっぱい出て来て誰が誰なんだかわからない。
RamseyとAsh(?だっけ?)が犬の名前なのか!とわかったのは200ページ辺りだった。
ちなみに本は600ページ。

サディのおじいちゃんはわかった。上司もわかった。そして調べものが得意な図書館司書も認識した。
でもこの図書館司書は固有名詞をつけるほどではないんじゃない?ほんのチョイ役じゃんよ。
そんな人にまで名前をつけられると、わたしとしてはすごいメイワクなんですけど。

あと女性名がいろいろ出て来たけど、それが亡くなったおばあちゃんなのか、行方不明者本人なのかその母なのか娘なのか、
(三世代出てくるとmother、daughterと呼ばれうる人は少なくとも2人ずついる。
……ちなみにエレノアパートもエレノアの母と娘たちと三世代出てくる……)、
わからなくなってくる。ある時点でわかっても、読み進めてしばらくぶりに出てくるともう忘れている。
男性もサディの恋人がいて、行方不明者の恋人がいて、なんだか他にも何人かいて(←つまりわかってない)、
カンベンしてくださいと思いました。


それに対してエレノアパートは面白かったです。
普通に、古き良き時代の(没落しかかった)富裕層の娘の話でシンプルだから。
まあエレノアの娘であるアリスが1933年と2007年とどちらにも出て来て、彼女も時々重要な視点人物になるから
若干ややこしさはあるんだけど、サディパートみたいに名前だけちらっと出てくるというわけじゃないから記憶に定着できる。

一番面白かったのはエレノアとアンソニーの出会い場面。
……これは話が簡単で内容がだいたいわかったから。典型的なロマンス。


しかし、どうだろう、その解決はねえ。
あまりにも幸せなご都合主義な気がしますよ。まあ不幸なよりはいいけど。
わたしはてっきりあの人が、と思っていたのだが……

何しろ15%しか内容が理解できないので、謎解きの(一応ミステリー)ディテイルがわからない。
新本格とか、パズル性のあるミステリではなく、心理面を丁寧に描いていくタイプ、
併せて時代小説というのが魅力なのだろう。

2年越しの宿題を終えてほっとした。
……次は3年越し、その次は4年越しの宿題にいずれとりかかりたいと思います……



[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

The Lake House LAKE HOUSE [ Kate Morton ]
価格:2643円(税込、送料無料) (2017/11/18時点)












コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

< どら平太 >

2018年01月10日 | テレビで見た映画。
この時40才そこそこですか。役所広司。若い。
こないだの「関ヶ原」での徳川家康の怪演が印象に残っているので、だいぶあっさりした演技に感じた。

まあまあ面白かったんだけど、わたしは最近「山田孝之のカンヌ映画祭」を見ていて……
どうもその印象が残っているせいか、賞を狙っているような衒いを感じてしまった。
こういう作風の監督なのかもしれないけどね。他の作品見たことないし。

17年前の映画だから受け取り方が違ってくるのも仕方がない。
主人公が強くてハラハラしない話は基本的に好きなのだが、しかしこの話の作り方はどうもね。
主君のお墨付きの偽造なんて、発覚したら一族獄門磔ではないかと思うのだが、そんなあっさりバラしたらさー。
重職たちもあまりにも簡単に身を引きすぎだし。

安直さを最初から狙ったのだと割り切ればいいのかもしれないが、これだけ役者を揃えて
安直な味ってのもちょっと勿体ないと思います。
浅野ゆう子が演じた芸者も、設定的に無理があると思うしねー。国許というのがどこの設定なのか不明だが、
女一人で江戸から出てくるってのも無理だし、奉行職の人を「連れて帰ります」とか言うのも意味不明だし、
馬とかけっこするくらい足が速くて体力もある。という謎多き女性でした。

安直さでいえば「超高速!参勤交代リターンズ」並みでしたな。
あれはそもそも安直さで売っているんだから別にいいかもしれないが、
この作品はそれではダメなんじゃないだろうか。


まあ役所広司を見るという分にはいいと思うけど。



[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

どら平太 [ 役所広司 ]
価格:2479円(税込、送料無料) (2017/11/18時点)











コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◇ 恩田陸「猫と針」

2018年01月07日 | ◇読んだ本の感想。
珍しいことに戯曲。劇団キャラメルボックスのために書いたんだって。
劇団キャラメルボックスは恩田陸が「チョコレート・コスモス」を書く際に取材させてもらったことで縁が生じたらしい。
そして一緒に酒を飲むようになり、“酒で気が大きくなっていた私は”流れで劇団のために脚本を書く羽目になる。

ごめん、戯曲自体も普通に面白かったが、実は面白かったのは恩田陸による前書きと後書きだ。
後書きがだいぶ長いの。20ページくらいある。
戯曲だけで本にするのは厳しいと思ったんだろう。

恩田陸は、ガシガシ小説を書くわりに、エッセイはそんなに書かないからさー。
だいたい年代順にツブしている最中だが(恩田陸が書きすぎるもんだから、これがなかなか追いつかない)
その中でエッセイは数えるほどしかない。
そしてこの人のエッセイは面白いのだ。会話だったら思いっきりつっこんでるだろうなあ。


「猫と針」を書いた時のことはキレイサッパリ忘れているんだって。
「人間、あまりにもひどいめに遭うと」その時の記憶がすっぽり消えてしまうそうだが、どんだけやねん。
ちなみに公演が8月で、2月にそろそろ脚本出来ないの、とブックデザイナーの人に催促されているそうだが、
8月の芝居が2月に出来ているわけないじゃないですか、と書いている。
そういうもんですか。半年前でねえ。いや、それは恩田陸の遅筆?

とにかくこの頃は恩田陸側で、3月の南米取材旅行の恐怖で(←大の飛行機嫌い)そもそも生きた心地がしなかった頃。
脚本どころではない。

しかし、5月頭にたたき台としての仮脚本(決定稿とは別物)――は、まだいいとして、
6月に書けなくて映画鑑賞に逃避している、とか
6月だか7月にトルコ旅行に行き、
7月中ばで「この書けなさはいったい何なんでしょうか?」と日記に書きつけるに至っては、
他人事ながらほんと~~~~~~にコワイね。
初日は8月22日ですよ。

7月26日に初めて「第一場前半メール」というのも、もし自分が役者側だったらぞっとするが、
最終的に、8月15日の第二稿=最終脱稿ってのがコワすぎる。1週間しかないやんか。
決して長い芝居ではないにせよ、それで台詞を入れて、演技をつけてくる役者はプロなんだなあ。

まあ初日に立ち会った恩田陸は、あまりに緊張しすぎて「あたし帰る」と逃げ出しそうになったそうだが、
かろうじて逃げずに、ゲネプロと初日にはつきあったらしい。
ゲネプロは演劇関係者への披露で「斜に構えた見方をする」みなさんなので反応がよくわからず、かなりのプレッシャー。
初日は劇団キャラメルボックスのファン自体が多いこともあって反応は上々だったようだとのこと。


まあでも一般論をいえば、1週間で完成させた演技と1ヶ月かけた演技には差があるだろうね。
いずれにせよ、蓋を開けてみて変わっていく部分もあるだろうし、時間をかけたから単純にいいものになるということでも
ないとは思うが、脚本側はもう少し早く稿を上げないと関係者は生きた心地がしないだろう。

あとがきの中で井上ひさしの遅筆にも触れているが、そっちを見るひまがあったら、
一刻も早く完成させる方に意識を向けた方がいいと思うぞ。まあそれが出来たらやっているであろうが。

しかし舞台の裏のドタバタが想像されて面白かった。
そして最後に、「人間は忘れる動物である。きっといつかはこの恐ろしさを忘れ、もしかするとまた
戯曲を書くやもしれない――と、日記には書いておこう」と書く根性が笑える。
お前はヨシヒコか。まあこれ2007年だから、ヨシヒコの方が後だけどね。


そして相変わらず、内容とタイトルが一致しないのは困ったもんである。
それなら出版順に番号を振っているのと変わらん。



猫と針 (新潮文庫)
猫と針 (新潮文庫)
posted with amazlet at 17.11.04
恩田 陸
新潮社
売り上げランキング: 593,567











コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする