プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

◇ 井波律子「中国の五大小説 上下」

2017年02月27日 | ◇読んだ本の感想。
久々にこの人の著作を読んだ。十数年前に一通り読んだのでね。相変わらず面白い。

真面目な学者本なので読みがいもあるし、その中に自分の感想がちゃんと織り込まれているのも好きだ。
(学者本では)あまりないことなので、その肉声の部分が楽しめる。
この人の文章は好き。

ちなみに五大小説とは、「三国志」「西遊記」「水滸伝」「金瓶梅」「紅楼夢」。
「三国志」はいろんなバージョンで読んでいる気がするが、原文からの日本語訳というものはもしかしたら読んでないかもねー。
まあでもいいや、これは。
「西遊記」はわりと最近(ここ10年くらいという意味で)読んだ。2009年だったらしい。
「紅楼夢」はさらに前に読んだ。2005年から書き始めているこのブログに感想が載ってないので多分2005年以前に。
田辺聖子さんが「源氏物語」と引き比べていたので読んでみたはずだが、そんなに印象はなかった。
何が書いてあるか、要諦がつかめなかったような記憶がある。

「金瓶梅」と、もう一度「紅楼夢」読んでみようかなー。
「水滸伝」をどうしようか。整理されてない任侠物の世界についていけるかな。
まあ一生に一回くらい読んでもいいくらいの有名作ではあると思うけどね。

と、本作を読んで面白かったので、読者の心もこんな風に動く。
読む気にさせる。こういう解説本の場合、いい本の証拠。



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20年近く前かなあ、井波さんはNHKの教養講座に3ヶ月くらい?出てたことがあって、
真面目な優等生がそのまんま大人になったという外見だった。で、淡々と話を進めていくんだけど、
文章と同じように、やっぱりちゃんとユーモア漂う感想が織り込まれていて、その外見とのギャップが意外だった。

国際日本文化研究センターには一癖ありげな人が集まるイメージがある。近年では磯田道史。
井波さんはもう定年退職されたそうだが、近年も旺盛な著作活動を展開している。
遠くから応援をしたい。


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< 恋妻家宮本 >

2017年02月24日 | ☆映画館で見た映画。
うーん、まあ、どうかなあ、と思いながら行った。
普通のいい話ってわたし向きじゃないんだよね。やっぱりちょっとどこかひねくれてるとか変なところがないと。
そういうことを踏まえた上で、まあ見て面白かったけど。
でも現代日本の普通の話はわたし向きじゃないと改めて感じた。

主役の二人が好きだから見に行ったんだ。そして二人が良かったので良しとする。
まあ阿部寛の演技は「結婚できない男」そのままやないか!というツッコミも可能。
あそこまで挙動不審の男にはしないで欲しいなあ。もう少し、かっこよくてもいいのに。
かっこいいというレベルまで持ってこなくてもいいから、もう少し、普通の人でいいのに。

しかし阿部寛と天海祐希が「おとーさん」「おかーさん」と呼び合ってても、全然そんな感じがしないわけですよ。
まあわたしの年代ではね。
この点ではミスキャストっぽい。夫婦には見えるんだけどね。息子が親子に見えなかったからさあ。
あの息子、ちょい役ながら嫌味がなくて良かったですけどね。

中学生の男の子がいい味出してたなあ。あの子は見てて楽しかった。
微妙な表情が上手かったね。子役としての上手さよりももう少し厚みを感じた。順調に育てばいい役者になるかな?
おお、ほー、真田大助役かあ。昨日見たばっかりだけど(去年の録画をまだ見終わってない)気づかなかった。
中学生の女の子の方も、セリフがない時の表情なんかも細かくつけてたと思う。しかし若干達者さが先に立つか。
最近の子はみんな達者で、達者すぎてね。

菅野美穂がわりと軽い役で出てて、でも主役からこういう軽い役まで出来る人はわたしは好きですね。
ただ菅野美穂は、最近主役だとシリアスっぽいイメージがある気がして、主役作はわたしの食指は動かない。
そして、まさかの佐藤二朗が旦那というキャスティング。出てきた時噴いたわ。
佐藤二朗の役柄としてはちょっと珍しいかもね。

工藤阿須加はもしかしてチョット来てるのか?今日別の映画の予告編でも見たぞ。
名前は気に入らないわけだが(アスカってやっぱり女性名だろうと思うし)、少し気になる。
あ、そうだそうだ、若いころの美代子さん役は、どこかで見たと思ったら「ちかえもん」のお初ですよね。
おおー、真賀田四季役やってんだ。


手持ちのカメラで撮る映像は酔って辛かった。

停電復旧のシーンは笑った。不意をつかれた。しかしろうそくは普通持ってないやろ。
しかもあれって和ろうそくではないのか。
あと中学生の男の子にいう「いつものお前が好きだよ」は、「ちがうやろ」って思わず実際に映画館で呟いて恥ずかしかった。
それはでも、全然わかってない言葉だよねえ。傷つくよなあ。

大団円がミュージカル。ここでミュージカルかい!と思うが、ほんとキャスト全員出して来て、ほのぼのした。
誰だっけ?って思う人まで出てた。
ここが変で若干良かった。

いい話だったんだけどね。泣けたは泣けたんだけどね。でもいい話でいいかっていうと、ちょっと退屈なんだよね。


なんだかこれからの上映予定作品ってそういうの多そう。気にかかってるのは、
ウィル・スミスの「素晴らしきかな、人生」
ヴィゴ・モーテンセン「はじまりへの旅」
エマ・ワトソン「美女と野獣」
唐沢寿明「ラスト・コップ」などだが、
……「素晴らしきかな、人生」はいい話ってだけかもなーとも思う。ウィル・スミス、「メン・イン・ブラック」とか
面白くて好きだったけどねえ、その後のヒューマン系を何本か見たけど、今一つ食い足りない感。
ヴィゴ・モーテンセンを久々に見たいとは思うが、面白いかどうかちょっと自信がない。
「美女と野獣」は見ますよ。これは決定。
「ラスト・コップ」は好きなんだけど、……面白いけど映画館で見るほどでは……っていう未来が見えすぎる。
最近邦画の方に元気があるのはいいのだが、全体的に小粒ではあろう。






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フィギュアスケート 四大陸選手権 2017 男子。

2017年02月22日 | フィギュアスケート。
ショート。

閻涵。珍しく表情をつけてきましたかね。ジャンプがみんな大きかった。近年1番の出来ですね。

刑事は世界選手権も出るんだもんね。出世したなー。
かっこよく始まった。3Aは良かったけどコンビネーションはちょっと疲れたかな。4回転入らなかった。
うん。まあ。なかなか。

ニューエン。4回転2回決まったかと思ったのだが。体型的なもののせいかまだ少し子供っぽいですね。

フィリピンのマルティネス。20歳かあ。大人になったね。
ステップの振付面白かった。音も拾っていた。うまくまとめた。

ネイサン・チェン。来ましたね。4回転2つ決めるもんなあ。
バレエ的な動きは武器ですね。足元、ステップがバレエだ。あとは表情もつけてこないとね。
ほんのちょっと福士誠治に似てる?
おいおい、どうした、最後。

ブラウン。バレエジャンプきれいだなー。4回転なくて上位は難しいだろうけど。
相変わらずカワイイ奴だ。

今回のユヅルの衣装はちょっと趣味が悪いんじゃないだろうか……。
4回転、2本は入らなかったが、体のキレは戻ってきた感じ。スピード出てた。
曲に入り込んで滑れてたな。
コンビネーション以外は完璧。フリーに期待。

ショーマ。4フリップあぶねー。3Aきれい。4トゥループも大丈夫だったし、入り込んで演技が出来ていた。
見事だった。嬉しい。
演技中と終わった後の表情のギャップがスゴイ。
樋口コーチの、点数出た時の反応がおかしかった。

チャンが「フィギュアスケートはアートであるべき」と言っているそうだ。
いやー、10代の頃は思ってもいないことだろうな。
今回はジャンプいまいち。

ミーシャ・ジー。曲の「愛の夢」と王道だし、振付に奇をてらったところはないんだけど、
心がこもったいい演技だった。最後のお辞儀まで含めてジーだ。アーティストだよなー。

金博洋。コンビネーションバタバタ。後半は持ち直して元気。
観客へのアピールも覚えたようだ。まあやっぱりコイツもあなどれませんな。
いっぱいスパイダーマングッズが。



※※※※※※※※※※※※




フリー。


こういう曲で滑るんなら、もう少し笑顔がないとダメなんじゃないか、田中刑事。
ジャンプはだいぶ抜けたね。

ブラウン。泣けた。美しくて泣けた。
この美しい曲でブラウンがこんな風に滑ってくれたら、もう4回転なんかどうでもいい!と思う。
まあそれにしても後半ジャンプはだいぶ崩れたけれども。彼の要点はそこではない。
若いのに最初アーティストだったね、彼は。

ジー。丁寧に滑った。ブラウンの直後というのは勿体なかったかもしれない。別々に見たかった。
彼も美しいプログラムだった。今後も見続けたい人だ。
チャイコフスキーの曲もいいよね。チャイコは通俗的ではあるだろうけど、しっかり聴きたい曲を作ってくれてる。
わたしは作曲家では多分一番好きです。

金博洋。ステップは明るくて良かったが……4回転はあまりきれいに決まったものはなかったか。
何回跳ぶねん。しかしまあ4回転にばっかり気が行くのも本当じゃないしね。もっと体力も必要だろうしね。
でもチャレンジは買う。

ここできれいに決めてくるんだねえ、パトリック・チャンは。
相変わらず美しいが、わたしはブラウン、ジーの方が琴線に触れる。
それでもフリーは1位ですか。わたしは散々跳びまくった金博洋の方を推したいが。

いつも思うんだけど、閻涵はもう少し本人の雰囲気に合う曲というものがあるんではないか。
「ロミオとジュリエット」を滑るにはゴツイんじゃないかなあ。
まあやれることだけをやっていても仕方ないだろうけど。
後半ジャンプがだいぶ乱れた。(わたしが)見ててダレた。メリハリ欲しいよな。表情も。

ショーマ。おー4トゥループ決めた!!4フリップも!体動いてますなー。ステップもいいよー。
しかし3Aで転ぶとはナンデスカ!!何をやっとるか。2回も失敗とはいただけないぜ。
せっかく4回転きまったのに、惜しいなー。でもまあまあ満足だよ。

ユヅルは力の入れ具合というか抜け具合というか、いいバランスだった。
うわ、最後の最後に4回転のコンビネーションとか。久々にすごいユヅルでしたね。おお、300点超え!
しかしつくづくオーサーはプーさんに似てる。

前にも言ったがネイサン・チェンのこの衣装は孫悟空。
なんですかねー。この人ねー。4回転を5本跳ぶとかねー。……おかしいでしょ!!
4回転の安定感は無類。大したもんですよ。今回の結果は仕方ないな。
でもまあ表現力という部分においては大人とコドモなのさ~。まだまだなのさ~。
まだジャンプ以外の振付には旨みがない。そういうところに力を入れていくと、ジャンプの安定感が低くなるというのは
これは世界の七不思議。



いや、ほんとしかし4回転時代だ。2シーズン前に、「2年後は4回転をショート&フリーで7回跳ぶ奴が出るんだぜ」
と言っても多分過去のわたしは信じない。すごい時代だ。


とりあえず3月の世界選手権に向けて、磨け!





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フィギュアスケート 四大陸選手権 2017 女子。

2017年02月20日 | フィギュアスケート。
ショート。


三原舞依。全日本まではコドモコドモして見えていたが、若干オトナになった?
後半少し疲れは見えたが、まず着実な滑り。
……しかし第4グループ後半まで暫定1位をキープするほどの点数には依然として納得が出来ないのであった。
そんなに良い?と言い続けている。

樋口ワカバ。2Aで失敗なんて珍しいですよね。あんなに思いっきり転ぶのもね。
片足を高く上げて前傾して、後ろに向かって滑っていくスパイラルっぽいのはあんまり見かけたことないね。

全く記憶にないがマライア・ベル。GPアメリカ2位だって。そうでしたっけ。
エキシビ的なノリで見てて楽しめた。SPというよりエキシビ。

何度か言ってるだろうが、李子君はまだ20歳か……
けっこういい表情で始まった。ノッてる。
ここ数年は辛そうに滑っていたが、今シーズンはいい感じだし、今回なんかは楽しんでいるように見える。
いいね。見てて楽しい。

こういう時にこそ本郷にドーンと来て欲しいものだが……。まあ急遽決まった出場だそうだから、調整も大変か。
しかし後半のステップなんかは「もう少しで!」という感じがひしひしとした。
こんな壮大な曲で滑れる人は女子ではなかなかいないと思う。本郷の、本当に大きな武器だと思うので、
こういうところをしっかり伸ばして欲しいんだよ!これ完璧に滑ったらと思うとさ!わくわくする!
冒頭のコンビネーション、2回目を力技で3回転にした根性。エライ。

カレン・チェンが全米女王と聞くと小粒感が否めませんが。ワグナーは何をやってるんだ。
冒頭の腕の動きはきれいだったな。フィニッシュはだいぶ曲から遅れたか。

長洲未来の衣装はいつもきれいだねえ。
失敗しそうにもない落ち着きぶりに見えていたが。ルッツ失敗なければその時点で一位だったかも。

オズモンド。好きなスケーターではないが、失敗したジャンプ以外はダイナミック。だいぶ体もキレている。
この曲は合うね。

デールマン。好きなスケーターではないが、キレとダイナミックさは評価すべきだろう。
……しかしなんかSP1位って納得できない。そんなに良かったかなあ。
口紅の色の濃さがコワイっす。

そしてデールマンからトゥルシンバエワに映像が移った瞬間、そのギャップに衝撃を受けた。同じ種類の生物とは思えない。
トゥルシンバエワの方はもう少し口紅の色を濃くしていいのにな。足して2で割れ。
この人は好き。この超アップテンポで滑るしね!小気味いいよ。楽しい。
ただこの風貌とロシア的な名前が結びつかなくて記憶に定着しない。カザフスタンとしては史上初めてくらいの
女子スケーターじゃないのか。テンちゃんとともに応援したい。
……ブライアン・オーサーと並ぶとヤツの顔が3倍あるぞ(^^;)。


※※※※※※※※※※※※



フリー。




樋口ワカバ。ジャンプは得意な子のはずだけどね。難しいジャンプの方をむしろ決めてたね。
泣け泣け。失敗して悔しい、そんな思いはみんなしてきたんだ。

ショートでは小粒に感じたカレン・チェンだが、この曲は迫力があったので見映えがした。表情もつけて来てた。

本郷理華。壁にぶつかったの痛そうだったねー。大丈夫だろうか。
体重そうだったな。3連続から後は持ち直したけれども。ステップはまあまあ。
彼女には期待してるんだけどなー。他の人にはない、ビッグなプログラムをいつか滑ってくれるのではないかと。

李子君。3連続を跳ぶイメージなかったので驚いた。今シーズンは相当調子がいいんだな。
丁寧で着実だった。最後は少し疲れたかもしれないが。きれいだった。
なんで泣いてるのかわからなかった。体調悪いところで上手く滑れたのでほっとしたってこと?

長洲未来。良かった!多分今まで一番良かった!と思ったら6年ぶりの自己ベストだって。
それってすごいことだよね。しばらくは低迷していて、そして女子でこの年になって上げてくるってのは。
滑らかに跳んでて、全く破綻なく。きれいだった。
しかしあんなしっとりとした曲を滑り終わって、「よっしゃー!」というガッツポーズ(^^;)。
わたしは今回のフリーは長洲は一番。

デールマン。この曲にある楽しさは彼女には表現できないように思う。
もう少し雰囲気に合った曲を選べばいいのに。なんか曲がかわいそうだった。
どんな曲でも同じ色しか出せないイメージ。緩急もないしね。
好きなタイプの選手ではない。ステップは良かったけど。

またデールマンの後にトゥルシンバエワというこの並び。
けっこう転んだね。力が入りすぎたのか。
この子は好きなので応援したい。しかし細っこすぎる体はもう少し何とかした方がいい気がする。
心配しないでももう2、3年すればそれなりの皮下脂肪をまとうだろうが。



まあわたしは長洲でしたよ。完全に。



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89ers、2月17日の試合。

2017年02月18日 | 仙台89ers。
全く酷い試合でした……

今日は勝ってくれると思ってたよ!!
ホーム12連敗中。相手はうちより勝率の悪い希少な相手である滋賀。
チーム状況は変わるものだし、勝率は参考程度にはならないが、そんな理性的な判断よりも何よりも、
今日は死んでも勝たなきゃいけない試合だったでしょうよ!!
それが……75-102の大敗。試合内容にもいいところ全くなし。怒りを感じる。

わかった。もうこのチームは今季勝たない。間違って今後2勝くらいするかもしれないが、それはたまたまでしかない。
勝てるチーム作りをしていない。
チームが育てば変わるかもしれないと果敢無い望みをかけてきたが、どういうチームになるという明確なビジョンもない今、
チームはバラバラである。成長するイメージが全く湧かない。



バスケットって将棋のごときものですよね。
いろんな役割の駒があって、それを組み合わせて戦っていくんですよね。
実際の将棋とは違って、うちみたいな飛車も角もいない、一番良くて金どまりというチームもあれば、
東京みたいに飛車角がたくさん勢ぞろい、というチームもありますよ。

飛車角揃いのチームに歩兵が主体のチームが勝つことはたしかに難しい。
だが、歩兵は歩兵なりの戦術を組み、数少ない金銀を効果的に動かして、そして勝利をもぎ取るしかないんですよ。

現状の印象において、まず選手の役割分担が明確にできてない。将棋でいうと、個々の選手は、自分は金なのか銀なのか、
桂馬なのか香車なのか歩なのか、全然わかってない。
だからせいぜい銀の選手が自分は飛車だと勘違いして、シュートをうちまくり外して流れを悪くしたり、
本来は金であるべき(できれば飛車であるべき)選手が、その能力を活かす戦術を取ってないものだから、
モチベーションをなくして大した働きが出来ない。
現状歩でしかない選手だが、彼にはせめて銀になって欲しい。しかし歩から銀への育てが出来てないからいつまでも歩どまり。

そういう、役割分担の明確化って間違いなくHCの仕事ですよね?
そういうこと考えて日々練習をしてるんですか、間橋さん。
選手一人ひとりの、歩の役割、香車の動き、金銀に対する、あるいは金銀へ向かう教育をしてるんですか。

選手が育つ教育をしているようには全く見えない。
古い話で恐縮だが、昔、89ersにはクリス・ホルムという外国人がいた。
ホルムは来た時にはでくの棒でしたよ。それを炎さんが鍛えて鍛えて、リバウンド王になったんです。
まあこれはうまくいった稀有の例だろうけど。

ネパウェはもっとリバウンドを取れるように教育しなければならないし、
文哉は3ポイントが入る訓練と、入るようにするチーム的な戦術を組まなければならないし、
真人は外国人相手のディフェンス大変がんばってるけど、今後はファウルを少なくする教育をしなければならない。
これみんなHCの仕事なんです。マンツーマンで指導しなければならない部分なんです。

間橋さんはそういうことをやらずに、全体のなんとなくの雰囲気だけを言葉で言ってるようにしか見えない。
最終的なチームとしての最終目標は抽象的でもいい。しかし、そのための中期的なチームの姿、
その姿に近づくための、チームとしての戦術・選手の個々の役割・動き・全部具体的にかっちり組まなきゃだめなんですよ。
そういうこと出来てるんですか。

試合を見てても点を取るオプションが全く見えてこない。
チームとして何がしたいのか全くわからない。単に選手が無意味にドリブルしたり、勝手にシュート打ったり、バラバラ。
オプション決まってませんよね。
ホワイトだって、昨日の試合でさえ23点も取ってるというのに、取るべくして取ったという得点の仕方ではないから、
全く得点の達成感がない。あくまで個人技の範囲で、チームとして取れた点ではない。

そういうチームではチームである意味がないんです。ただの人の集まり。
人の集まりには1+1で3以上になるパワーが生まれませんよ。頭と手と足と胴体がスムーズに動いてこそ一つの生命体だが、
現状、選手は頭が誰で誰が右手か右足か、全然わかってないじゃないですか。
むしろ手足が絡んで躓いている状態。


2月でこんなことをしているようでは、そのチームがこれから成長するっていってもたかが知れてるでしょうよ。
だって他のチームは開幕から右肩上がりで仕上げてきているんだから。
うちみたいに、人が変わるたびに(ライト→ホワイト+マンガーノ)ゼロからやり直しをするんじゃ
効率が悪すぎますよ。他のチームだって新しい人が入るのは同じだろうけど、それまでの蓄積も残した上で対応している。
うちはそれまでのことはすべてリセット。それは、一人が変わるわけでリセットになるしかないような、
脆弱なシステムしか構築出来てないからなんです。


ものすごく期待したマンガーノは……正直がっかりした。一試合で決めるのも可哀そうかとは思うが、
とにかくリバウンドの意識がない。この背の高さなんだから、一番期待したいのはリバウンドでしょう。
点数はそんなに入れなくてもいいんだ。5点くらいでもいいんですよ。リバウンド常時10本くらいとってくれればね。
今日はシュート精度悪かった。ここはもっと上がるかもしれないから保留だが……得点よりもとにかくリバウンド。

この試合、リバウンドが全然取れなかったもの。
何しろ誰も跳んでないしね!!
数字を比較すると36本VS43本でそこまで差がついたようには見えないだろうが、
体感としては5本に1本しかリバウンドがとれなかった印象。相手のセカンドチャンスにボロボロやられた。
ネパウェももっとリバウンドがんばれよ!!と言いたい。

文哉がまったく戦力になっていないのがイタイね。5分しか出てなくて、3ポイントのアテンプト1本ってだけでは
存在意義がない。ただ文哉は自分で素早く動いて最適なポジションを確保できるってタイプじゃないから、
文哉に3ポイントを打たせるためのフォーメーションとか決めればいいだけだと思うんだけどなあ。
それでもシュート精度はそれほど良くないから、3度やっても3度とも外すかもしれないが、
それを4度、5度と続けていくことによっていつかは入るし、そういうシステム上の型が本人の安心感にもつながるし、
シュート精度が上がるとしたらそこから、という気がする。

今の状態では3ポイントを入れるかどうかはお前次第という丸投げで、全くチームとしての心強さがない。
ステフィン・カリーなら別、カイル・コーバーだってお膳立てされてこそじゃないですか。
インサイドアウトなんて技術的にはそこまで困難なシステムじゃないですよね?
何で採用しないかね。

わたしはガードの高得点は求めていないが、志村が0点とかいうのは納得出来ないんだよねー。
たしかに出場時間は去年とかと比べてだいぶ減ってるだろうけど……
志村がコンスタントに5点くらい取るならばちょっとイヤなガードでしょう。
わたしはガードの勲章はアシストだと思っている。志村の場合、10分出てアシスト0ってのもいただけない。
まあ他の人のシュート精度が悪すぎるというのも関係はするだろうけれども
アシストが少ないってのもシステムが決定してないという証拠なんだよな。

わたしは真人が贔屓(文哉も)なので、昨日外国人についてのディフェンスのがんばりは声を大にして褒めてやりたい!
が、無理ない部分ではあるとはいえ、今後はハードなディフェンスをしつつファウルをどう避けるかというのが課題。
ファウルも戦術の一つとはいえ、不要なファウルがかさんで相手チームにフリースローを与えてしまうというのは困るのだ。
ファアルアウトはもっと困る。

片岡も目立たなかったなー。26分出て6得点では全然です。
キライな熊谷だからこう言うのは忸怩たるものがあるが、昨日一番何かやってくれそう感があったのは熊谷でした。
ハードなリバウンドも取ってたしね。熊谷がチームで最多7のリバウンドというんじゃあかんのだ。
3ポイントも2本入れてたしね。フリースローは7本中4本だけで勘弁してほしいんですけどね。
熊谷はシュートフォームと外れた時の外れっぷりがヒドいので印象はめちゃ悪い。
打てない時にむりくりシュートするのはやめろ。



こんな試合を見せられては、応援する気が全くなくなります。
負けるにしても負け方ってあるだろう!!しかも滋賀に対してぼろ負けしてたら一体どこに勝つところがあるねん!!
次は川崎相手……。勝つ可能性が99.99999999999%ない。はー。

いつまでわたしたちはがまんすればいいんですか。
いつかはいいチームになってくれるんですか。

後悔しても無意味だが、ライトを切ってから悪い目ばかり出る。ライトの退団理由は不明だが、噂レベルで
自分勝手な行動が多かったからと見たことがある。
わたしはそういう選手は嫌いで、それを切ることにはどちらかというと賛成だが、
しかしシーズン当初から作り上げようとしてきた建物の柱を1本突然切り倒した結果、
当然その建物は設計の変更を余儀なくされたわけで、その影響をずっと引きずっているように思える。
こういう部分の修正もHCの力量なんですよね。

戦力がダントツに低いのはわかっているが、その上でHCの力量にも大変疑問を持つ。
わたしは去年より5倍くらい力を入れて応援しているが、むなしくなってくる。弱いのはわかっていたとはいえ、
こんなチームでは応援できない。
せめて成長を見せよ。



※※※※※※※※※※※※



今日の試合は快勝したようだ。今日こんな風に勝てるんならなんで昨日これが出来ないのかと!!!
わたしはユルさない。目の前で勝利を見るまで絶対ユルさない。
……あ~、でも今日勝って良かった~~~(T_T)。


真人が大活躍し、アシストがいっぱい出た試合を目の前で見たかったよ。現地で見てたらすごく嬉しかっただろうなあ。
志村とネパウェとホワイトのリバウンドもエライ。
15分出てアテンプト2本の文哉は全然不満だけど、1本は入れましたからね。
片岡が実力に比して今日は(も)静かだったかな。まあ周りが好調な時くらいは休んでもいいけど。




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< 謎解きはディナーのあとで >(テレビ視聴)

2017年02月16日 | ドラマ。
たしかはるか昔に連ドラでも見たが、今回は映画のテレビ放映を見た。
年末年始にスペシャルを何本かと一緒にやっていて。
桜井翔も北川景子も、特に好きじゃないけれどもこのドラマはけっこう好きなのだ。


そうですか、映画は2013年夏ですか。けっこう最近ですね。
……まあ正直劇場まで見に行くような映画ではない。スペシャルで十分。ドラマと寸分違わぬユルさだし。
出てた役者は有名どころで、中村雅俊もはまり役。久々~に役者として見たな。

その娘役の人の歌声は本人ですかね?なかなかいい声だったように思う。ジャズをそれっぽく歌うのは難しいでしょう。
椎名桔平はシリアスもコメディもいいですね。好きな役者だ。

まあウリは豪華客船の内装ですかね。
……他は特に言うべきことはない。安定のユルい面白さ。

スペシャルがあと2本くらいあるらしいんだけど、見たいなあ。
「船上探偵」と「風祭警部」と。いつかやってくれないだろうか。BSで。地上波だと気づかない。












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◇ 恩田陸「ネクロポリス 上下」

2017年02月13日 | ◇読んだ本の感想。
う~~~ん。下巻の半ばくらいまではかなり面白く読んだのだが……。

のっけから殺人事件だし、わりとスタンダードなミステリっぽく始まるんですよ。
おや。恩田陸、珍しくミステリーか。この人雰囲気づくり上手いし、これは面白そうかも。
と思って、ぐいぐい読み進んだ。いつものようにページターナーな小説だった。

だが結局のところ、結末部はいつもの恩田ワールドでファンタジーに着地するので……
これがミステリとして最初から最後まで書かれていたらなーという思いが消えない。残念だ。
この人のファンタジー風味のないミステリを読んでみたい。

今回も設定は、相変わらず臆面もなく……といいたくなるほどの図太さ。
なんというか図太く、創作物とか実際の世界を設定に取り入れるよね。剛腕という所以。
まあいいです。恩田陸ですから。

でも!今回は珍しく!内容を表したタイトルだった。
“ヒガン”の話。アナザーヒルではヒガンの期間には死者が帰って来る。ゆえにネクロポリス。
恩田陸の場合、タイトルが内容を表すことはめったにないので希少。



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< レンタル救世主 >(Hulu視聴)

2017年02月10日 | ドラマ。
沢村一樹は好きなのであった。好きなわりに、いまだに「いっき」なのか「かずき」なのか悩むんだけれども。
「いっき」なんですね。でも多分オボエラレナイ。
この人の出るコメディはわたしにとって当たりが多い。と思う。

ゴチャゴチャ騒がしい話で、適当感も若干漂うんだけれども、わたしは意外に面白く見られた。
テーマはシンプルに「身近な人に助けてっていいましょう!」……すごく適当なまとめだけどそんなもん。

昔、俵万智がこう詠んだ。

  助けてといえばあなたは会いに来てくれるだろうかくれぬだろうか

そう簡単に助けてとは言えないよね。そして実際助けてと言ってばかりいるとうざったいだろうな。
……という風に考えないようにしなさいよ、というドラマ。
ベタといえばベタな主張で、作り手側がどこまで本気でそれを訴えたかったのかは微妙なところだが、
まああえて言えば共感しましたよ。


沢村一樹のベタぶりはいいとして、稲森いずみも可愛い奥さんでいいとして、大杉連のコッテリ感もいいとして……
あの金髪はどうなのか。
ジャニーズという色眼鏡で見てしまう。しかし勝地涼のウザったさもけっこうなもんだったから、
彼らは演出のせいだと思うことにしよう。そうしよう。

中村アンが意外に良かった。女優さんもやっていたんですねえ。アンドロイド風な美女を崩さないながらも、
ユーモラスな味わいを醸し出していた。お手柄。
志田未来のブスな泣き顔に女優魂を見た。泣きのシーンでいつも笑ってしまった。いいですね。
女装のカレは稲葉友という人だそうだが、女装役にする必然性があるか?と思いつつも
(でも最初の誘拐事件では必然性100%ですな)いい造型だったかも。イケメンと演技でぎこちなさ漂いまくりだが、
その違和感も含めていい造型かもね。

唯一なんとなく不満なのは小出恵介ですか。
この作りのドラマのなかで、唯一シリアスで面白味がない。まあ面白味は求められない役だろうけど、
味わいが足りない。旨みのない役でしたな。


さて、それでこのドラマの最大の焦点たるラップですが……


わたしはいいと思ったよ。
はるか昔、スチャダラパーが好きだったので、ラップにも若干親しみを持っている。
日本語のラップは難しいですよね。まずそもそもリズム感のある言語とは言い難いし、
同音異義語が多いわりにあんまり韻が面白く展開しないし、その2点でハードル高い。

でもラップの要諦は3番目に主張あるいは風刺諧謔ですから(当社比)、この部分で歌詞がんばってた。
これはドラマを作る上でけっこう手間がかかっただろうなー。ちょちょっと作れることもあったかもしれないが、
10曲?分はなかなか。お疲れ様でした。
志田未来もがんばってた。あれがいかにもなラップ小僧とかだったら全然面白くないだろうし。
志田未来で正解。


面白かったです。



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◇ 飯嶋和一「黄金旅風」

2017年02月07日 | ◇読んだ本の感想。
前に「始祖鳥記」を読んだ。そんなに肌が合わなかった記憶がある。
今回のこれは、面白かったんだけど、……うーん、なんかバランスが悪いよなあ。

細部を丁寧に書く筆力は素晴らしい。とても素晴らしい。
登場人物もいい。爽やか。いい人。
主人公の末次平左衛門は実在の人物らしいが、今まで聞いたこともなかった人なので、
それを掘り起こして読ませてくれたことには大変感謝する。

ただ、全体にストーリーがね。有機的に繋がってない感がひしひしとする。

この人は、多分部分部分を書いて、それからつなぎ合わせていくようなパッチワーク書法な気がするが、
全体の起承転結が弱いよね。
例えていえばアラベスク文様みたいな感じで、細かい模様に精緻を尽くすけど、
全体として何か一つの大きなデザインというわけではない。
こういうのもありだと思うが、わたしはもっと大きな起承転結もある方がすっきりするなあ。

ただまあわたしの好きな辻邦生も、見てきたように書くというのは圧倒的だったけれども、
全体的に竜頭蛇尾な感じの作品も多かったしね。
見事に起承転結をまとめると、それはそれでエンタメ職人すぎて面白みが減ったりするからね。
東野圭吾とかね。方法論を駆使して書いてる気がするからね。
どうすればいいっちゅうねん。

飯嶋和一は、今まで取り上げられてこなかったような人をがっつり読ませてくれるという意味でありがたい。
それだけに……考証は大丈夫ですよね?信じていいの?多分末次平左衛門なんて、今後の人生で
関連図書を読むことがあるとは思えないので、最初で最後の関連本になるわけですよ。
そこでいい加減(とまでは言わなくともファンタジー。)なものを書かれると、こちらとしては困る。
まあそこは作者と読者の立場の違いなので仕方ないけれども。

そういう意味では高橋克彦の「炎立つ」なんか実は罪深いんだけどね。
あれでは泰衡が大変かっこよく描かれているが、一応基本的には泰衡は暗愚というのが定番でしょう。
奥州藤原氏関連本を生涯あれ一作しか読まない人なんていくらでもいるでしょうからね。
そんなこと言ったらフィクションは書けませんが。



才介が途中であっさり死んでしまうのは何とかなりませんかね。
まるでダブルキャストの片方みたいに扱われているのに(死んでからも頻繁に回想されるとはいえ)、
話としての大きな盛り上がりもなく死んでしまって。バランスが悪いなあと思う所以。
もうちっと全体の中で才介の死というのを大きく位置付けてほしい。

「ワンピース」のエースが死ぬところでも似たようなことを思ったなあ。
(わたしが好きな)重要人物であるエースを殺すなら、もう少し話の仕掛けがあってもいいかなあと。
こういう死に方だと、流れ的にもしかして復活もありかな?と思っていたのに復活しやしない。
そういうミスリードを生む流れはバランスが悪いと感じる。

全体的にこってり風味なので、飽きずに全部読めるかどうかはあまりが自信がないが、今のところはツブす予定。



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