プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

< スリル 赤の章 黒の章 全4回×2 >(ドラマ視聴)

2017年05月29日 | ドラマ。
これはなー。
わたしにとっては男性キャラクターの人間性の悪さが響いたドラマ。
まあ結局全部見たんですけども。

ヒトミの設定と描き方は面白かった。
お父さんがいなくなったあとどうやって生きて来たのか全く描かれないとか、
お父さんのノートを肌身離さず持っているのはさすがに不自然とか、色々あるけどね。
そういう不自然さは展開上ありとしても良い。

しかしとにかく乗り越えられなかったのが、小出恵介の登場シーン。登場シーンではないか。
ヒトミとの最初の邂逅シーン?お茶を運んでたヒトミに走ってきた小出恵介がぶつかる場面があるでしょ。
……あれだけ派手にぶつかって、ティーカップもがちゃがちゃに割れて、女の子を転ばせといて、
「すみません」もなく「大丈夫ですか?」もなく、「気をつけろ!」って。
人として終わっとるわ!!!!

現実にそんな人がいたら間違いなくまともじゃない人です。決して近づきたくない、危ない人。
そう描いておいて、それで相手役にしようってんだから、その脚本の雑さ加減に呆れる。

雑な脚本でしたよ。
捜査資料をあんなに簡単に流出させていいのか。
そもそもヒトミの立場で現場に連れてくなんて……
色々ありすぎていちいち覚えてないが、誰も気づかない4階(だっけ?)なんてありえませんから!

山本耕史もねー。
前は好きな方だったんだけどね。「陽炎の辻」を見たあたりから、あれ?と思い始めて。
それに加えて、役者を私生活で判断するべきではないと思うが、結婚にまつわるエピソードでかなり引いてしまって。
山本耕史にしても堀北真希にしても、わたしが親近感を覚えない方向の変人。

そして今回、雑に描かれたダメ男をそれは見事に演じたものだから、役柄と本人が重なってしまった。
役柄と本人が重なるというのは、基本的には褒め言葉な気がするけど、
このドラマに限っては、本人に役がすり寄った感があるというか……とにかく、わたしの好みではなかった。
コミカルさよりも雑さを感じてしまった。


まあでも空気感とか――あの空気感が好きなわけではないが、ある色を醸し出そうとしていたところには、
創作の努力を感じる。
ヒトミのバレエのような動きは好きだった。「つーまーりー」も結構好き。
そして後半にさしかかっての小出恵介のヒーローぶりも、……大きな声では言いたくないが、少々きゅんとした。

ので、良いところ悪いところ半々。若干悪いところ多め。
でも最後まで見たからね。面白かったことは面白かったってことだよね。
ただ続きはなくても良い。あると見てしまうだろうから。どうなんだ。好きなのか嫌いなのか、どっちなんだ。


コメント
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