お母さんと読む英語の絵本

読み聞かせにぴったりな英語絵本から、米国の子どもたちの世界をご紹介
子どもをバイリンガルに…とお考えのお母さんに

バイカルチュラルでよかったな!と思うとき 

2008-12-25 | about 英語の絵本

The Gift of Nothing

数年前のクリスマスにティーン・エイジャーの娘が私にくれた贈り物は絵本でした。タイトルは"The Gift of Nothing"。犬のEarlと猫のMoochのお話です。

Moochは親友のEarlにクリスマスのプレゼントをしようと、あれこれ考えあぐねて悩んでいます。だって・・・困ったことにEarlは何でも持っているんです・・・あったかなベッドも、かじって遊ぶ骨のおもちゃも、ごはんのお茶碗も・・・。何をあげたらいいの?

考えに考え、探しに探したあげく、Moochが選んだのは"Nothing"! 

大きなリボンを結んだ大きなギフトボックスを抱えてMoochが訪ねて来た日、Earlが「プレゼントなんかくれなくてもよかったのに・・・」と言いながら箱を開けると、そこにはnothing! 何も入っていません。「あれぇ、なんにも・・・」と言いかけるEarlに、Moochは誇らしげに「そうだよ!Nothing! But Me and You! 僕と君以外には、なんにも!」と言ってBig Hug!ギュッと抱きしめます。

クリスマスの朝、この絵本をくれた娘は、私が読み終わるのを待って「マミーは『何がほしいの?』と聞いても、いつも『何にもいらないわ』って言うのよね。だから、今年はこれだけ!」と言って、大きく開いた両腕でギュッと抱きしめてくれました。

アメリカ育ちの娘のストレートな愛情表現にふれると、疲れやストレスが吹き飛びます。娘がバイカルチュラルでよかったなと、ちょっと嬉しいのはこういうときです。



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