お母さんと読む英語の絵本

読み聞かせにぴったりな英語絵本から、米国の子どもたちの世界をご紹介
子どもをバイリンガルに…とお考えのお母さんに

わがやのオバケたち

2008-10-29 | about 英語の絵本

Ghosts in the House

ハロウィーン向けの個性的な新作絵本Ghosts in the House。書店で手にとって一読。なんだかとても日本的なお話だなぁというのが第一印象でした。こういう感じって説明するのがむずかしいのですけれど…。で、調べてみたら、案の定、作家はイギリス在住の日本人女性で、版画を勉強中のアーティスト。本書が処女作です。
版画家らしい輪郭のくっきりした絵に、黒とオレンジと白のハロウィーン・カラーだけをつかった、実に上品できれいな絵本です。
 
町はずれの家に、少女が猫を連れて引っ越します。少女はその家がとても気に入りましたが、困ったことにオバケ屋敷だったのです。初めてオバケに遭遇した少女は仰天しますが、でも、大丈夫。心配いりません。少女はオバケの扱いを心得ていましたから…というわけで、少女はオバケを捕まえては洗濯し、アイロンをかけ、…そうして、猫も、少女も、オバケたちも、その家で、末永く幸せに暮らしましたとさ(And they all lived happily ever after)というお話。
 
この絵本は、10月12日付のニューヨーク・タイムス日曜版の書評に”sweet and beautiful” bookと紹介されました。評者のGregory Cowlesが、彼のレビューを「本書には『怯むな!意味のない恐怖にとらわれずに、淡々とやるべきことをやれ!』というメッセージが隠されている(とも読める)」と結んでいるのが、いかにもNY Times風でした。
コメント
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