Ununzの夢見

夢へと向かい、私の夢は私的捕らわれから下降しきれない私の夢。ですが、あれらは想像(創造)を補う地下水脈でもあるのです

夢見【29】お茶目なブギウギ(了)

2015-12-10 12:17:19 | 夢見

(793字)
 ブックオフっぽいゲーム屋でなにやら物色していると、近くに高校生三人組がいることに気がついた。一人は昔働いていた酒屋でアルバイトをしていた男の子に似ている。何故か彼らに近づき、色々とゲームのことについて話をする。
 眼鏡をかけた彼の家に行くと居間に通される。大きなチョコレートブラウン色のテーブルがあり周囲には椅子が数脚、部屋には物が散乱としていていかにも落ち着く。誰かが帰ってきたようで、鴨居にかかった暖簾を片手で面倒臭げに払い中に入ってくる男が一人。彼の父親らしい。私は土下座をして迎える。どうしてかは分からず自然としていたのは、そうでもしないと許されないと感じたからだ。
 彼の父親は慢性的に何かがあるとすぐ酒を頼る。とはいえ普段は大抵一杯気分で妙なおおらかさをも見せる酒飲みの親父だが、機嫌がいつ急変するのか分からない恐ろしさが嫌な圧力の気配として、近くにいると常に伝わってくるのだった。とりあえず今はろれつの回らない舌でも、つかえつかえにこちらのことまで色々聞いてくるところから気を回そうとしているらしき様子、つまり思考が健全に働いている部分もあるようだった。ぎりぎり程度の悪くない状態だったので私は早めに逃げようと思っていた。

 自宅で寝ている。部屋がノックされたので誰かからまた逃げなければと感じるが、首を出して確認してみれば、窓の外は現実の自室同様に隣家の裏庭までの高さが4、5メートルあるようだ。これは無理かと観念し、仕方なくドアを開けるとそこには現実世界の父親が立っていた。「ここは北海道だからお前の部屋じゃない」と告げられる。
 一瞬訳が分からず後ろを振り返ってみれば、やはり全く私の部屋そのもの。布団の敷いてある位置、窓の高さ大きさ 、家具の種類、色味など全てが。何故北海道に自室と見紛うほどの部屋があるのか不思議に思う。