タカハシ的 * 旅ノォト。

さもない日常風景や、郷愁漂う旅の断片をさらっと物語る、高橋政彦スタイルの旅の写真日記です。

晩秋の後ろ姿。

2014年11月05日 | さもない旅
今年の夏はなんだか短かったね。
残暑もほぼなかったんじゃない?
秋だってあっという間だよ。
理由は判らないけど紅葉は鮮やかだけどね。
それにしてももう一昨日の強風で落ちちゃったし。

居なくなると淋しくなる。
去りゆく後ろ姿ばかり見つめています。

歩きナンタラ。

2014年04月25日 | さもない旅
昨今、歩きスマホとか、歩きタバコとか、歩き○○は、よろしくないモノの代名詞みたいになっている。

放課後の小学校の前を通ったら、ちょうど校門を出たあたりで2人の少年が本を読みながら歩いていた。

というか、立ち止まって読んでいる。教科書とか参考書ではなく、マンガとかゲーム攻略本のたぐいのようだ。

二宮金次郎さんの時代なら、勤勉を絵に描いたような風景だったのだろうけれどナァと思い、

ちょっとおかしくなって行く手に立ちふさがってシャッターを切ったが、彼らは読書に没頭していて気がつかない。

良いような、悪いような、微笑ましいような、危ないぞ君たち、みたいな。笑

真冬の赤い実。

2014年01月16日 | さもない旅
迷い込んだ昭和的たたずまいの残る古い町の路地裏で、
いつか見たような朽ち果てつつある板塀に囲まれた家を見つけた。
セピアの世界の中に居て、その板塀に張りつくように成っていた赤い実が
なんだかとても、あの頃の幼い自分を思い起こさせた。
そうだ、こんな家々の間の狭い道でかくれんぼをしたのだった。
鬼だった僕は、夕暮れまで、あと一人を探せず、半べそをかきながら家路についたのだ。
あの時、探し切れなかったものを探す、そんなかくれんぼは今も続いている。

深夜の踏切

2013年11月23日 | さもない旅
    かんこんかんこん
    かんこんかんこん
    かんこんかんこん
    かんこんかんこん
    かんこんかんこん
    かんこんかんこん
    かんこんかんこん
ん   かんこんかんこん
たん  かんこんかんこん
がたん かんこんかんこん
んがたんかんこんかんこん
たんがたんんこんかんこん
がたんがたんこんかんこん
んがたんがたんんかんこん
たんがたんがたんかんこん
がたんがたんがたんんこん
 がたんがたんがたんこん
  がたんがたんがたんん
   がたんがたんがたん
    がたんがたんがたん
    かがたんがたんがたん
    かんがたんがたんがたん
    かんこがたんがたんがたん
    かんこんがたんがたんがたん
    かんこんかがたんがたんがたん
    かんこんかんがたんがたんがたん
    かんこんかんこがたんがたんがたん
    かんこんかんこんがたんがたんがたん
    かんこんかんこん がたんがたんがたん
    かんこんかんこん  がたんがたんがたん
    かんこんかんこん   がたんがたんがたん
    かんこんかんこん    がたんがたんがたん
    かんこんかんこん     がたんがたんがたん
    かんこんかんこん      がたんがたんがたん
    かんこんか……        がたんがたんがたん
                    がたんがたんがたん

ぬくもりを、ありがとう。

2013年11月13日 | さもない旅
週に2回、北の里山から峠道を越えてやって来る。

季節の味覚と故郷の伝統食とを携えて。

そうそう、忘れてはいけない、もうひとつ、携えてくるもの。

ホクホクの笑顔と温もりだ。

肴町アーケード内に、毎週月曜と木曜、

葛巻町のおばちゃんはご主人とともにやって来る。

これからの季節、雪道になりますから十分に気をつけてね。

とある家族の肖像。

2013年09月11日 | さもない旅
息子は今、東京で戦っている。
東京と、そして自分と戦っている。

この息子は若い頃、単身ボリビアへ渡り、
そこでも激しく戦ってきた。
蹴球というプロスポーツの世界で。

両親は、息子が若い時も、そして今も、
志願して戦いに出て行くのを静かに見守っている。
東京での戦いに行く時、両親とも何も言わなかったという。
それはそうだ、日本の裏側に行っているんだ、
東京なんて近い近い、この家族にしたら隣町みたいなもんなのだ。

そういうことを息子にスゴいね、と話したら、
ボリビアだって近いっていう感覚がオヤジにはあるんじゃないスかね。
などと笑った。

え? なんで? と聞くと、息子はこう答えた。こともなげに。

オヤジ、若い頃、南極観測隊員だったんです。

そりゃ、そうだろうな。

矢内家のひとびとにとって、地球は広いもんじゃないのだ。