横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

「スモール・ステップ」ってよく使われるけれど・・・

2023-12-02 18:24:46 | 発達や学習が心配
12月になりました。

今日は、クリスマスソングを歌いながら塾に来たお子さんもいました。

毎年毎年12月のカレンダーになると「一年、なんて早いんだろう・・・」と感じます。

今年の「まとめ」は、もう少し後にするとして・・・

今日は、小学生の「個別の支援計画」「個別の指導計画」によくでてくる「スモールステップ」ということばについて。

「個別の支援計画」は、お子さんの成長や、関係機関との連携、今までかかわってきたスタッフの名前などが書かれ、

「個別の指導計画」はもっと細かく、学校生活や教科の学習についての指針や経過が書かれます。

保護者・子ども本人の願いも入ります。

この書類を書くのは、小学校ですと担任の先生が多いような気がします。

関わる時間が長いですから。

そこによく書かれているのが、

「『スモール・ステップで』計算の力をつける」

「「スモール・ステップで」友達との交流を深める」


のような表現です。

数センチの欄には、より詳しいことを書くのが難しいのでこんな表現になるのかと思います。

では、実際には・・・・?

掛け算の習得を例にとるなら

このお子さんが「図」から考えるのが得意なら

九九表を使い、

① 教科書を見て、1の段から穴埋めする

② 覚えやすい段から空欄にした表に埋めていく

③ 徐々に教科書を見ないで空欄を埋める

④ 2つ段を覚えたら、ミニテストをし、確認する

⑤ 覚えた段にシールを貼る

・・・・などと「何を使って」「どの段階で何をするのか」がはっきりと支援者にも保護者にも子ども本人にも分かり

しかもだんだんレベルアップするようになっている計画だと思います。

もちろん、うまくいかなかったときは、実態に合わせて計画を変更・修正します。

掛け算一つをとってもこんな感じ。

実際の子どもは、「九九」だけ困っているわけではなく、

漢字や作文、板書を写すこと、

もしかしたら給食当番でおかずをよそうことなど

もっともっといろいろなことに「支援」「手段」が必要なのかもしれないです。

そして、教室には、30人~40人ぐらいのお子さんたちがいて、

一人一人にそれぞれの「スモール・ステップ」が必要なのかもしれないです。

それを小学校だと担任の先生がメインで少ない支援者でしないといけません。

結構大変です!

現実的には、「今子どもが一番困っていること」に絞ってこの「スモール・ステップ」の具体化をした方が

よいのかもしれないです。

でも、30通りのスモール・ステップをつくらなくても

3パターンぐらい考えて必要な子どもに使っていけば、きっと少しの準備で「効果」が上がるのかも。

試してみてだんだんに子どもに「効果」がでてきたら、それは、支援している保護者や先生自身にも

「ごほうび」になり、気持ちも

うまくいった方法のパターンは、もしかすると他のお子さんにも使えるかもしれないですね





ただ、単に具体的な方針もなく、「スモール・ステップで」は、何も変化がおこならないのでは、と自戒をこめて思います。


・・・もしかしたら、自分にも「スモール・ステップ」が必要なのかもしれないです。

手帳やスマホの「メモ」に言語化しておこうかな・・・




港南区の公会堂の前のライトアップです。

再来週より新しいところに移転します。


個別学習塾びすぽうくのホームページへ(線のところをクリックしてください)










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