UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

あいかわらずのわがまま大国ぶり、あるいは日本って独立国?・・・

2016-05-28 01:13:11 | 日記

G7サミットが終わり、オバマ大統領もわずか1時間少々の広島訪問を終えてエアフォース・ワンなる軍用機で帰国に途につき、世の中静かになりましたね。

ここ数日、日本のメディアのみなさん、せいいっぱい盛り上がっていたようですけれど、サミットの方は、アベ君が消費増税を延期するのに上手に利用したけで、まあ中身はほとんどありませぬ

オバマ大統領の広島訪問、被爆者を代表した二人の人物へのオバマ氏の接し方はなかなか人間味あふれるものであり、好感のもてるものでありました。また献花をしたのちの静かな黙祷の表情もとても印象的でありました。でも、彼のスピーチ、 みまさんの感想は様々でありませう

GGIの感想は、まあ、オバマ君、謝罪を明言することを回避しながらの精一杯のスピーチ、アベ君のあいもかわらぬ薄っぺらでノッペラボウのスピーチにくらべれば一定の格調のようなものが感じられたのではありますが、やはり奥歯に物がはさまりっぱなしの感は否めなかったなあ、というところです。

プラハでの核廃絶に向けてのスピーチの続編というべきものであり、彼の熱意を疑うわけではないのですが、大統領がスピーチを行っているその瞬間も、米軍が本国から遠く離れたシリア、イラク、アフガンなどの地で依然として空爆や無人飛行機でなどによる攻撃を行っており、その下で市民が逃げ惑っている最中であることを考え合わせますと、いいスピーチだった、歴史的なスピーチだ、未来志向の希望を感じさせた、日米の信頼関係に資するものであった、などと分かったふうなことを安易に言うわけにはいかないないなあ・・・それに、彼、オキナワには立ち寄らずにさっさと専用機でかえってしまったなあ・・・などとGGIは思ったりいたします。

先の大戦末期、ヨーロッパ戦線で指揮をとっており後に大統領を務めたこともあるアイゼンハワー元帥さえもが「日本はすでに敗れているのだから原爆投下はまったく不必要だ」と投下前に進言していたと言っていたぐらいでありますから(「アイゼンハワー回顧録」、みすず書房)、やはり必要でもないのに核兵器を使用してしまったという米国の過ちに、間接的な表現でもよいから、多少なりとも触れるべきであったのでは、というのがGGIの偽らざる感想です・・・・

でも今日の話題はそのようなムズカシイものであはりませぬ、もっと分りやすい話です、外交慣例についての話です

オバマ大統領の訪日に備えて、あらかじめ多数の専用車両が日本に運び込まれました。またオバマ氏は軍用機で日本にやってきた後、日本国内を米軍の軍用機で移動し、最後は一般の空港からではなく米軍の基地から飛び立ちました。そして日本国内での移動に際しては拳銃などを携帯しているシークレットサービスの何人もの関係者がオバマ氏の身辺の警護にあたっていました。

みなさんの多くは、この様子を目にしてとりたてて何も異様な感じを抱かれることはなかったのではないかとGGIは推測いたします。GGIもことさら異様に感じたとはもうしませぬ。しかしながら、実はこのような米国の関係者による日本国内における行動は明らかに外交慣例に反しているのです。

と申しますのは、通常の外交慣例では、ある国の元首や大統領、首相などの重要人物が他の国を訪問する場合は、それらの重要人物の身の安全の確保や警護は、訪問相手国の治安機関、警備当局に一任することが当然であり、常識とされているからです。また自国の重要人物が訪問国内に滞在している間、関係者は訪問国の法規に従うものとされています。

この慣行を順守することは、訪問相手国を信頼するに足る独立国であると認めていることの証とされるからです。このような信頼関係なしに外交関係は成立しないからです。

日本の場合は、銃規制による法に基づき警官・自衛官以外の人間は外国人ともいえども銃を所持することは許されていません。ですから、外国からの要人の警護に際しても、相手国の警備担当者であっても、日本国内では銃などの携帯は許されません。まして、日本国内で登録されていなければ、相手国の専用車両が公道を走ることも許されません。車両などは日本側が用意するか、あるいは大使館などが日本国内で登録している車が用いられることになります。

まして、相手国の軍用機が日本国内を勝手に飛んだり、日本の空港以外の場所から飛び立つことなどは論外です。

たとえば、ずいぶん以前の話ですが、パレスチナ自治政府とパレスチナ解放機構(PLO)の代表者であったアラファト議長が来日したとき、彼は機関銃や銃などで重装備した護衛をたくさん引き連れてきました。彼はイスラエルや米国などから目の敵にされており、いつテロに襲われてもおかしなくい危険視されている人物でありました。しかし、外交慣例に従い日本におけるアラファト氏の身辺警護は日本側が担うことを理解してもらい、機関銃や銃の類は一行が日本を後にするまでの間、日本の公安当局が預かっていたのす。

この外交慣例はほとんとすべての国が守っています。訪問相手国との信頼関係が外交の基本であるからです。

ところが、米国だけはこの慣例を無視しているのです。わが世界一の大国の我が大統領の身の安全を、いかなる国であろうとも、他国に任せるわけにはいかない、というわけなのです。それが世界でまかり通っているのです。自国の重要人物が外国に滞在中にこの外交慣例に従おうとしないのは米国だけなのです。

ただし、米国のこのような治外法権を相手国に求めるというワガママぶり、欧州の英仏独などの大国を訪問する場合にも、日本訪問の場合と同様に発揮されるのか否かは定かでありませぬ

いずれにいたしましても、相手が米国ならば、このような重要な外交慣例を無視されてもかまわない、仕方がない、あるいは気にしないというのが日本の現状なのです。このことは日本がまともな独立国として米国に認められなくてもかまわない、と政府のみなさんがおもっていることを意味しています。このような基本的な事柄をないがしろにしては、日米の絆、日米同盟などとさかんに強調されましても、その内実はまことにお粗末と申しますか、主従関係に過ぎないと言わざるを得ないのではないでしょうか・・・

今日の写真は伊勢志摩サミットに備えて大厳戒、「不審な行為を見かけたら警察へ!」と呼びかける、サミットなんかとはおよそ無関係な、湖都の市内を走る京阪電鉄石坂線の駅に貼ってあったポスターを撮ったものです、まるでテロ大厳戒列島であります。よろしければクリックしてご覧くださいませ

グッドナイト・グッドラック!


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。