UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

誰一人「死刑廃止」を公約に掲げない国で:亀井静香君ご苦労!

2017-10-22 01:57:25 | 日記

昨10月21日の朝日新聞(朝刊)に、今回の選挙に立候補せず引退する4人の政治家への短いインタビュー記事が掲載されていました。

自民党の高村正彦氏、公明党の漆原良夫氏、民進党の川端達夫氏、それに自民党に長年在籍したのち紆余曲折を経ていまは無所属の亀井静香氏が取り上げられていたのですが、亀井氏についての記事を読んでから、この記事、だいじな点が欠けているなあと思い至りました。

亀井静香氏は「今の自民党ではダメだ、消費増税反対、原発は止めろと訴えてきたけど、一緒に政治を動かしてやろう思ってくれる相棒が永田町にいなくなった」と述べてから、細川政権や自公政権を倒すことに関わったことや金融相としての実績、郵政民営化問題などについて語り、最後に安倍政権はやりたい放題と批判していました。

実は、この記事ではまったく触れられていなかったのですが、GGIが亀井静香氏の政治家としての活動のなかで一番感心していると申しますか敬意を払っているのは、彼が死刑問題に長い間取り組んできたことです。

亀井氏は元警察官僚ではあるものの、死刑制度には明確に反対していました。そのため、1994年に組織された超党派の組織「死刑廃止議員連盟」の4代目会長(2001年12月に就任)を長きにわたり引退に至るまで務めていました。

死刑廃止議員連盟はかつては100名ほどの議員が参加していましたが、現在は30名ほどに過ぎず、死刑廃止にむけてなかなか実質的成果があげられないまま時が過ぎ、少し前までは「死刑橋議員連盟はいまどうしているのだ」という問いに「いまや会長がいるだけ・・・」と答えざるを得ないような苦しい状況にあっようです

しかし、昨年10月に日本弁護連合会が人権擁護大会で「2020年までに死刑廃止を」という決議を行ったこともあって少しばかりですが、死刑廃止に向けての動きが出始めています。この日弁連の決議は2020年に日本で司法関係の重要な国際会議が開催されることが予定されていることを視野に入れたものであり、その際、法務省はこの会議において日本の死刑制度について何らかの態度表明を迫られる可能性があることことを意識してたものではないかと思われます

このような状況のなかで、昨年、亀井氏は日弁連が10月7日に死刑廃止の方針を示す予定であることを受けて、前日の10月6日に外国特派員協会で記者会見を行っていました。

その様子を「弁護士ドットコム」というサイトが伝えていますので以下に紹介したします

(弁護士ドットコム:https://www.bengo4.com/c_1009/n_5190/

亀井静香氏、死刑廃止主張「冤罪は必ず起きる」「国家による殺人はあってはならない」

日本弁護士連合会(日弁連)が10月7日に「死刑廃止」を打ち出す方針であることを受けて、死刑廃止を推進する議員連盟の会長をつとめる亀井静香衆議院議員は10月6日、東京・有楽町の外国特派員協会で記者会見を開き、日弁連の方針について、「死刑廃止に向けた一つの大きな流れをつくると確信している」と高く評価した。

亀井氏は「日本では、残念なことに目を覆うような凶悪犯罪が発生している。国民のなかに報復感情があるのは事実だ」と指摘。一方で、「日本人は相手を許して、ともに幸せになっていこうという感情の強い」「人間同士が死を与えなくても、あの世にいけばエンマ大王がさばく」と持論を展開した。

かつて亀井氏は、警察官僚として捜査を指揮する立場だった。亀井氏によると、容疑者だけでなく、事件の目撃者などが簡単に誘導されて、取調官に同調する供述をすることがあったそうだ。そうした経験を踏まえて、亀井氏は「冤罪はかならず起きる」「罪を犯していない人が、理不尽に無抵抗な状態で命を奪われる。国家による殺人はあってはならない」と訴えた。

さらに、「多数のために、少数者が犠牲になることは絶対にあってはならない。そういう犠牲者をうまない努力をしていかないと、荒んだ社会になっていく」と付け加えた。厳罰をのぞむ遺族感情に理解を示しながらも、別のかたちで罪をつぐなう方法を考えていくべきだと述べた。

GGIは亀井氏の死刑廃止についての主張に多少違和感がないわけではありませんが、同氏の死刑問題に関する国会議員としての長きにわたる活動を多として、敬意を込めて「亀井君、御苦労であった」と申し上げるしだいです。

このたびの選挙で死刑廃止を主張した候補者はおそらく皆無であったことでありませう。死刑廃止を公約に掲げることはまっとうな行為であると思うのですが、まだまだ日本ではトンデモナイことであるのでありませうか、亀井氏の跡をつぐ、死刑廃止に熱意をもって取り組む議員が現れるよう、強く願うしだいです、党派を問いませぬ、与党の方でも野党の方でもGGIは歓迎であります・・・・

なもあみだぶ、なもあみだぶ、なもあみだぶ

今日の写真を亀井氏のインタビュー記事を撮ったものです。すこし見にくいのですが、よろしければクリックしてご覧くださいませ

グッドナイト・グッドラック!

 

コメント
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