ゆ~たん音楽堂

ドキドキ&ハートフルな音楽と仲間を探して
東奔西走!
音楽ディレクター ゆ~たんの日常。

【寄稿】道場日誌20(by J.Mさん)

2006年03月02日 00時30分13秒 | Daily Life
今回のお題は幾つかの物や事柄に関して「ないもの」をさがすというものでした。
例を挙げると、「インターネットの世界にないもの」「現在の日本にないもの」「親子の間にないもの」など。

私がネットの世界には温かさ、感触、味わいなどがないと漠然としたものを出したのに対してM.Aさんは
国境、開店、閉店時間、休業日などといったものを出してきて、面白いなぁ、と思いました。
また、彼女の「親子の間には選択がない」(お互いを選べない)というのもなるほど、と思いました。
こうして今回の道場は可もなく不可もなく終わったのですが…私には一つ心残りが。
それは坂元さんの、「じゃあどうしたらこの“ないもの”を補える?」という質問に答えられなかったことです。

私はいつも、お題が出されるとまず、「このお題で坂元さんが何を学ばせようとしているのだろう」ということを考えます。
考えた挙句、結局、道場に行くまでその答えがわからないことも少なくありません。
しかし、今回私は、お題を見てすぐに「ああ、ないものを捜して、どう補ったら良いかを考えるのだな」と気付くことができました。
…なのにも関らずお題をやっているうちにそこは忘れてしまった私…。
補う部分までは考えずに、お題を終えてしまいました。

発想するとき、「こういうものが作りたい」とゼロから考えることも大切だけれど、
「今あるものを見て「何が足りないか」を考え、ないものを補っていく。
そしてそれが補われたときそのものがどうなっていくのかを考えることが大切だ、と坂元さん。

なるほど。
確かに発明なんかにしても日常生活で不便だと感じるものをどうにか快適にしようとして生まれるものは多いですよね。
これからは毎日、世の中の足りないものを捜して歩こうっと!何か新しい発見があるかも!?

【寄稿】道場日誌19(by M.Aさん)

2006年03月02日 00時22分58秒 | Daily Life
今回のお題は、「あなたがレコードプロデューサーだとして、“今”の時代を表現するアルバムを作るとしたらどんな企画を考えるか」でした。

“今”を表現するCDって何だろう?

私は最近買った雑誌の中の“気になるページ”を広げ、これらの中から何か考えられないか、
とにらめっこをしてみました。
そして、5つのキーワードをピックアップしました。

“コンクール時代”“丸の内OL”“セルフサービス”“少子化”“満員電車”です。

この5つの言葉が「“今”を表現する」とリンクするまでの過程はちゃんとあったのですが、私の欠点またもや大暴走…。

過程を見事省いて道場に持っていってしまい、
私の企画のどこが「“今”を表現」しているのか他の人には分からないものに。

あと2歩くらいキーワードの中の“今”に踏み込んで持っていけていたら、
少しは面白い話になっていたのかなぁ…とショックでした。

なんだか悔しさの残る道場の帰り、最寄のCDショップに寄って“今”のCDショップは何を売り(目玉的)にしているのだろうと見漁ることにしました。
そして、クラッシック陳列棚に立ち入って、再度ショックを受けることになるとは。

ついさっき道場で自分が考えたものと同じような企画(“コンクール”キーワード企画)のCDが、
クラッシックコーナーで大きく取り上げられていたんです。
それらのCDを見ながら、同じような企画でもこういう風にすれば、このお店のクラッシックコーナーの注目CDとして、“今”大きく取り上げられるんだなぁ…と。

今回は、道場ばかりかCDショップからもたくさんのことを学びました。

【寄稿】道場日誌18(by J.Mさん)

2006年03月02日 00時04分36秒 | Daily Life
新年最初のお題。またまた、難しいものがきてしまった。

『自分の生まれた年を5年で区切り、
それぞれの年に起こった音楽的トピックを書き記しなさい。
そして、それが自分にどんな影響を与えたか(あるいは何も与えなかったか)を記しなさい。
事項はできるだけ多く、しかもそれぞれのこれまでの歩みを
垣間見ることができるように書いてください。
尚、音楽は「クラシック」だけでなく、ポップス、歌謡曲なんでもOKです。』

正直に言って、世間で起きた音楽的トピックと自分の人生とをどう結びつけたら良いのか、非常に困った。
私は、誰かのファンで音楽を始めたわけでもないし、何かの曲をきっかけに今の道に進んだわけでもない。
ドラマチックな話などひとつもないのだ。
嘘を書くわけにもいかないだろうし…仕方ない。
とりあえず年代別に音楽界で起こったことを書き出してみよう、と、このお題をはじめた。

1978年~83年
<ピンクレディや松田聖子が流行した。ジョン・レノンが銃殺され世間に衝撃を与えた。
カール・ベーム、カール・オルフが亡くなった>
83年~88年
<チェッカーズや光ゲンジが流行。レンタルCDが開始され、CDの生産がLPを上回った。
ブーニンの初来日で盛り上がったのもこの頃>
88年~93年
<カラオケが流行。バーン・スタイン、ピアソラ、武満などが死去>
などなど…。

それぞれの年代で起こったことを書きながら自分の人生を振りかえってみる。
やはり記憶にはあるものの、直接影響を受けた事柄はあまりない。

しかし、不思議な事に、こういった時代の背景を元に記憶を辿ると、当時の自分がより鮮明に思い出される。
いろいろと書いているうちに私は時代の流れというものに気付いた。

ひとつひとつの事柄から何か影響を受けているわけではなくても
大きな流れからは影響を受けているのではないか。
時代が大きく変わっていき、そこに生きる人も変わっていく。それに合わせて音楽も変わっていく。
華やかなアイドルがいて、巨匠と呼ばれるような人がいた7~80年代。
ジョン・レノンの事件はリアルタイムで覚えているわけではないが、今でもTVなどで当時の話を耳にしたりする。
この頃は、きっと激動の時代だったのだろう。この頃のような熱さは、今の世の中にはない。
CDの売上げの低下は、不正ダウンロードなどの影響もあるだろうが、
世間のことに関心を持たない若者が増えている、
今の時代を現しているようにも見える。

そんな時代に生きてきた私。けれど自分の未来を時代のせいにするわけにはいかない。
これまでの私は気付いたら音楽をやっていて、流れに乗ってごく自然に音大まで進んだ。
音楽を続けることに疑問も感じなかったし、多少嫌になることはあっても本気でやめようと思ったことはない。
周りに反対される、なんてこともなかった。
けれど、ここから先は自分で強い意志を持って動いて行かなければ前には進めない。
そうわかっていても、のんびりしてしまう私。

今回のお題にはそんな私に喝を入れようという坂元さんのねらいがあったのかもしれない。