バイク試乗/レンタルおよびツーリング日記

お勧めのツーリングコースや試乗、レンタルしたバイクについてレポートします。

スーパーカブ110 その1

2016-02-12 19:37:37 | 愛車たち
スポーツシティキューブ250IEからの乗換から

前置きが長くなったが、今回乗り換えたスーパーカブ110についてインプレしたいと思う。



乗り換えの経緯

 色々と乗り換えの機種を選定してきたが、保険はスポーツシティ分を継続するので気にしない、

いざという時のために自動車専用道、高速などは走行できたほうがよいことなどから、

原付2種は考えていなかったが、一番の使用用途となる、通勤時の機動性を考えると

やはり軽量コンパクトな機種が好ましい。


 スポーツシティを購入したときも、ロングツーリングに使用するつもりだったが、

結局は通勤専用になったことを考えると、割り切って原付2種でも良いのではと

考えを改めることにした。


 原付2種といえば、過去にはKSR110KCR125を愛車にしていたし、

Dトラッカー125、PCX125、トリシティ、グロムなどはレンタルし

ツーリングしたことがあるので、それなりに馴染みがあるジャンルではある。

 この中でもグロムは特に気に入っているので、有力候補ではあったが、

新車価格は33万円強と高価格、さらにスクーターではないので今回は対象外となった。

 PCXやトリシティも30万を超える価格であり、予算を大幅に超えている。


20万前半で購入できる原付2種を検討すると、カブ110以外にも


アドレス110ディオ110が浮かび上がる。

この3機種のスペックを比較すると

      カブ110   ディオ110   アドレス110

全長    1915      1870      1845
(mm)
重量      98     100       97 
(KG)
シート高  735      750       755
(mm)
パワー    8.0       9.0       9.1
(ps)
トルク    8.5       9.3       8.6
(N)
燃費    65.6      55.6       51.2
(WMTC)
タンク   4.3     5.2       5.2
(L)
タイヤ    17        14       14
(インチ)
軸間距離 1210    1255    1260
(mm)
価格    23.5     22.8     20.5
(万円) 



 こうしてスペックを比較してみるとアドレス110のコストパフォーマンスは

際立っているが、ただのスクーターではスポーツシティから乗り換える意味が

あまり感じられないので、ある意味日本のバイクの原点とも言えるスーパーカブ

を一度は保有してみようと考え、スーパーカブ110を次の愛車と決めたのであった。


購入価格・オプションなど

本体 
22.3万円

アクセサリー(取り付け込み)
簡易ロックビジネスボック
ウィンドシールド
フロントキャリア
2.6万円

諸費用
2.5万

合計
27.4万円

ここからスポーツシティの下取り額7.4万円を引き
20万ジャストの支払いとなった。

本体は1.2万ほど値引きがあったし、用品も交渉により、
ネットで購入するのと同様の2割引だったので、
それなりに頑張ってくれたと思う。

そこからさらに、
アマゾンにてタナックスの電波時計を2800円で購入、
ENDURANCEのネットキャリアを送料込で2500円で購入し
自分で装着した。


性能

型式名 EBJ-JA10
全長(L)【mm】 1915
全幅(W)【mm】 700
全高(H)【mm】 1050
ホイールベース(軸間距離)【mm】 1210
最低地上高【mm】 135
シート高【mm】 735
  重量【kg】 98
原動機の形式(エンジン型式) JA10E
冷却方式 空冷
排気量【cm3】 109
馬力【kw】 5.9
馬力【PS】 8
最大馬力回転数【rpm】 7500
トルク【Nm】 8.5
トルク【kg・m】 0.87
最大トルク回転数【rpm】 5500
燃料装置 インジェクション
始動方式 セル/キック
燃料タンク【L】 4.3
変速方式 4速
Fタイヤ 70/90-17M/C 38P
Rタイヤ 80/90-17M/C 44P


エンジンフィーリング・動力性能

 原付2種なので当然非力  ではあるが、CVTのスクーターなら
何も考えずただアクセルをひねれば良いが、カブでは常に
今が何速か考えなければスムーズに走ることができない。
(特にストップ アンド ゴー が多い場合)

 通常は2速発進で十分だが、少し坂になっていると1速で発進しなければ
十分な加速が得られないし、すり抜けを行う場合にも信号を見ながら、
何速で走るか常に注意しなければならない。

 動力性能も常用できる速度は70キロ前後、最高速は80キロ程度と
フルサイズの125CCより10キロ程度低くなる。

 ブレーキについては、フロントの効きはかなり弱く、急制動しようと思ったら
リヤブレーキとの併用が必要となる。

 もしフロントブレーキの性能が良かったら、プアなタイヤとの相乗効果で
握りコケの危険性が強くなるので、この程度の効き方であるほうがむしろ
安全かもしれない。



ハンドリング

 インチが大きく細いタイヤを装着、短い軸間距離、
軽い車体とあいまって、不安定一歩手前と言ってもよいほど
軽快なハンドリングである。


乗り心地

 特にリアのサスペンションが硬いせいか、舗装が悪い道を
スピードを出して走るとかなりの衝撃を受けるため、フロントスクリーンに
何度かヘルメットを打ち付けてしまった。

 純正アクセサリーのフロントスクリーンはかなり大きめで、見栄えはよくないが、
ウインドウプロテクションは大幅に向上するので、特に寒い時期は恩恵が大きく、
是非とも装着すべき装備だと感じた。


取り回し

 コンパクトな車体、よく切れるハンドル、足つきの良さにより
1車線しかない道でも楽々Uターンができてしまうほどであり、
カブの大きな長所となっいる。


燃費

 カブの最大の売りだが、エンジンが非力なためどうしてもエンジンを回し気味に
なってしまうし、冬場かつ片道3キロ程度の通勤がメインなこともあり、
正確に計測したわけではないが、50キロ前後の燃費だと感じている。
 しかしMT-07時もそうだったのだが、暖かくなり、エンジンが慣らし終わると
燃費はよくなると思うので、カタログ値の65キロまで伸びることを期待したい。



デザイン

 今回カブを選択した大きなポイントはデザインである。  
 
 現行の角目のカブは、モデルチェンジ前の丸目に比べると
かなり評判はよくないが、個人的にはあまりにレトロ感を
強調した丸目よりも、一目でカブとわかるデザインながら
細部が近代化された現行型のほうが、ネオクラッシック感が
強化されていて、カッコ良いと思うのだが。


  

メーター
 
 メーターについては色々と不満がある。

 一番の不満は海外仕様には存在するシフトインジケーターを国内仕様では
なぜか取り払っていることである。
 はっきり言ってカブは現在が何速かわかりにくく、
そのくせスクーターと違い今が何速かはかなり重要な情報なので、
多少コストがかかるにしても絶対に削ってはならない機能である。

 また表示もスピードメーターばかり大きく燃料計が小さいため
残燃料がわかりにくく、時計やトリップメーターもついていない。
 ここは割り切ってデジタル表示にすれば、少ないコストで
機能を大幅に強化できると思うのだが。


収納

 他のスクーターなら当然装備されているメットインがついていないので、
荷台に何らかの箱 を装着することは必須である。


総評

 もし実用性を考えて原付2種を購入するなら、予算が少なけれデュオ110かアドレス110、
予算があるなら、PCXやリードなどを購入すれば間違えない。
 
 それらのバイクと比較するとカブは変速は面倒だし、収納もなし、ダンデムも難しいと
まったくアドバンテージがない。

 このように、いろいろな不満を述べているが、カブを購入したことを後悔しているかといえば
今のところそんなことはない。
 
 今あえてカブを購入するのは、SR400の様なクラッシクバイクを購入するのとおなじ、
趣味の要素が強い行為だと思うのだ。 

 私の場合、スポーティな250CCスクーターであるスポーツシティからの乗り換えなので、
普通の原付2種スクーターを購入しても、ほとんどの部分でスペックダウンとなり、
気分転換にならないので、全くベクトルの異なるカブ110を選択したが、
もし1台実用的なバイクが欲しいなら、あまりおすすめはできないバイクである。

 しかし、他に車や大型バイクを持っていて、とにかく面白い原付2種が欲しいというなら、
スーパーカブ110は有力な候補となる。

 実用的ではないかも知れないが、常に何速か意識しながら、不安定一歩手前なカブを
運転することに表現しにくい面白さを感じるのである。


その2へ 続く



 
 
 

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« スポーツシティキューブ250IE... | トップ | 16年2月13日 新東名 ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

愛車たち」カテゴリの最新記事