2016年12月4日にレンタルバイク名古屋南にて
ドガティのディアベル クロモ 2013年式をレンタルし
鈴鹿スカイラインなどを中心に300キロほど走行したので、インプレしたい。
実は昨年 2015年12月19日から20日にかけても
泊りがけの伊豆半島ツーリングにて700キロほど走行していて
本当ならその時にインプレすればよかったのだが、
そのときはディアベルの大きな特徴であるカラーモニターが故障していて
モードチェンジなどの機能が使用できなかったこともありインプレを控えたが、
今回カラーモニターが修理され万全の状態となったので、改めてインプレしたいと思う。
性能
エンジン
種類
テスタストレッタ11° L型2気筒 4バルブ デスモドロミック 水冷
排気量
1,198.4cc
ボア x ストローク
106 x 67.9mm
圧縮比
12.5:1
最高出力
112hp - 82.0kW @ 6,500rpm(日本仕様)
最大トルク
117Nm - 11.9 kgm @ 6,250rpm(日本仕様)
最高出力値ならびに最大トルク値はドゥカティ社のエンジンテスターで計測した数値です
燃料噴射
三菱電機製電子制御燃料噴射 ミクニ製電子制御楕円形スロットルボディ ライドバイワイヤシステム
エグゾースト
スチール製サイレンサーと艶消しのカバー。触媒コンバーターと2つのO2センサー、ブラックセラミック、Zircotecでコーティングされたマニホールド。
トランスミッション
ギアボックス
6速
1次減速比
ストレートカットギア、減速比 1.84:1
ギアレシオ
1速 2.466、2速 1.764、3速 1.350、4速 1.090、5速 0.958、6速 0.880
最終減速比
チェーン:フロントスプロケット 15T、リアスプロケット 43T
クラッチ
湿式多板、油圧式 クラッチ作動力低減アシスト機構・スリッパークラッチ機構付
シャーシ
フレーム
ダーククローム塗装の鋼管トレリスフレーム
フロントサスベンション
マルゾッキ製50mmDLCコートフルアジャスタブル倒立フォーク
フロントホイール
マルケジーニ製鍛造軽合金10 本スポーク 3.50×17
フロントタイヤ
120/ 70 ZR17 ピレリ製ディアブロ・ロッソ II
リアサスペンション
プログレッシブリンク ザックス製フルアジャスタブルモノショック アルミニウム製片持ち式スイングアーム
リアホイール
マルケジーニ製鍛造軽合金10 本スポーク 8.00×17
リアタイヤ
240/45 ZR17 ピレリ製ディアブロ・ロッソ II
フロントホイールトラベル
120mm
リアホイールトラベル
120mm
フロントブレーキ
320mm セミフローティングダブルディスク、ブレンボ製4ピストン ラジアルマウントモノブロックキャリパー
リアブレーキ
265mmディスク、ブレンボ製2ピストンフローティングキャリパー ABS
インストルメント
液晶ディスプレイ(ハンドルマウント)
速度計、回転計、冷却水温 警告・表示灯:ニュートラル、方向指示器、
ハイビーム、レブリミット、DTC、ABS、油圧、燃料リザーブ。
TFT液晶カラーディスプレイ(タンク上)
ギアポジション、外気温、バッテリー電圧、A/Bトリップメーター、トリップフューエル、平均・瞬間燃費、平均車速、
トリップタイム、メンテナンススケジュール、モード表示(ライディングモード、DTC、ABS、ライドバイワイヤシステム)。
車重、その他
乾燥重量
205kg
重量値はバッテリー、潤滑油、冷却水(水冷モデルの場合)を含まない車両乾燥重量です
車両重量(燃料と油脂類全てを含む重量)
234 kg
シート高
750mm(日本仕様)
ホイールベース
1,580mm
キャスター角
28°
トレール
130mm
燃料タンク容量
17リットル(リザーブ容量含)
価格
税込み208万6000円
上のスペックは今現在のもので、ディアベルは2015年に
フル LED ヘッドライトやエンジンのデュアルスパーク化というマイナーチェンジを受けており
私がレンタルした2013年式はその前のモデルなので、その違いはあるが大枠の部分では大きな変更はされていない。
いつもはインプレするときは今までレンタルしてきた競合モデルと比較しながらインプレしているが、
ディアベルはその存在が特殊すぎて比較できるモデルがなかったので単体でのインプレとなる。
エンジンフィーリング・高速性能
エンジンフィーリングは1200CCで112馬力と控えめな分、トルクが厚く特に1速から4速までは
アクセルを吹かせば押し出されるように力強く加速する。
モード選択で、アーバン・ツーリング・スポーツと選択できるようになっていて
市街地ではパワーが抑えられるアーバンが使いやすく、ワインディングや高速ではレスポンスの良い
スポーツが使いやすいが、中途半端なツーリングモードは少し存在価値が薄く感じる。
エンジンは鼓動感が強く、40キロから50キロくらいの速度で追い越しができない国道を流しても
あまりストレスを感じず、楽しめるのはこのバイクの大きな長所である。
高速道路ではエンジンパワー的には140キロ巡行も余裕だが、フロントのスクリーンがないノーマルの
のディアベルでは空気抵抗をもろに受けてしまうので快適度は低い、
かといってフロントウィンドウは個人的にはデザイン性を大きく損なうと感じるので、
100キロから120キロの間で余裕をもって走行するのがベストな走り方だろう。
ハンドリング・乗り心地
1,580mmのホイールベース、240/45 ZR17という極太のリアタイヤを装着することもあり
軽快なハンドリングとは言えないが、クルーザータイプのバイクと違いそこそこバンク角は
確保されているので、峠などでも無理をしなければステップをすることもなくワインディングを楽しめる。
シート高は低く足つきはよく、長いホイールベースのおかげで安定性も高く、シートもゆったりしていて
完成度が高く疲れにくいので、空気抵抗が気になってくる80キロ近辺までの快適性はかなり高いと感じる。
取り回し
先ほども述べたがシート高は750mm(日本仕様)と大型バイクとしてはかなり低いので
女性等身長が低い人でも安心できるし、車重も234キロと重いことは重いが、何とか許容できる
レベルに収まっているので1200CCの大型バイクとしては良好といえる。
燃費
今回のツーリングではリッター16キロから17キロの燃費でこの排気量のバイクとしては
標準的な燃費となっている。
デザイン、メーター
デザインはかなり特徴的で好き嫌いが分かれるところではあるが、とにかく目立つデザインであることは疑いない。
個人的にはこのデザインはかなり好みで、このバイクの価値のかなりの部分はデザインから発しいている感じている。
メータについてはV-MAXなどの影響があるかもしれないが2分割メーターは特徴的で、特にカラーLCDモニターは美しい。
短所として燃料タンクの残量計がないことを指摘しようと思ったが、マイナーチェンジ後の現行モデルでは装着されているので
やはり不満に思ったライダーが多かったのだろう。
装備
大きな特徴としてスマートキーが装備されていて、キーをポケットに入れたままでエンジンを始動できるので便利だが
現行型で改良されているかもしれないが、ガソリンを入れるときは物理的にキーでタンクを開ける必要があることは不便に感じる。
総評
個人的にはディアベルはデザイン、快適性、あまり飛ばさなくても楽しいエンジン特性、それなりにワインディングも走れるスポーツ性
などもあってかなり高評価で、一時期は日本で一番売れているドガティ車であったことも納得できるバイクだと思っている。
それだけに惜しまれるのはその価格設定で、税込み208万6000円という価格はあまりにも高いと感じる。
国産ならあと40万ほど追加すればV-MAXが買えてしまうし、販売が中止されたゴールドウィングのクルーザーバージョンであるF6Cが
200万だったことを考えると、国産なら160万前後で販売されるのが適正なところだろう。
国外のバイクメーカーはみなハーレーを目指し、ブランド力を強化し、性能に対し高い値付けをしようと考えているが、
ハーレーに乗るライダーはバイクが好きというよりハーレーが好きな人が多いので成立するのであって、
国産バイクと比較される可能性が高いドガティはもう少し安い価格で販売してほしいと思うが、
価格を下げ国産のバイクと正面からぶつかったところで今より売れると言い切れないのが商売の難しいところである。
価格という要素を除けはディアベルに対する評価は高いものになるので、価格なんて高い方が貧乏人が乗らなくてよいと思える
高額所得者には十分おすすめのバイクといえる。
ドガティのディアベル クロモ 2013年式をレンタルし
鈴鹿スカイラインなどを中心に300キロほど走行したので、インプレしたい。
実は昨年 2015年12月19日から20日にかけても
泊りがけの伊豆半島ツーリングにて700キロほど走行していて
本当ならその時にインプレすればよかったのだが、
そのときはディアベルの大きな特徴であるカラーモニターが故障していて
モードチェンジなどの機能が使用できなかったこともありインプレを控えたが、
今回カラーモニターが修理され万全の状態となったので、改めてインプレしたいと思う。
性能
エンジン
種類
テスタストレッタ11° L型2気筒 4バルブ デスモドロミック 水冷
排気量
1,198.4cc
ボア x ストローク
106 x 67.9mm
圧縮比
12.5:1
最高出力
112hp - 82.0kW @ 6,500rpm(日本仕様)
最大トルク
117Nm - 11.9 kgm @ 6,250rpm(日本仕様)
最高出力値ならびに最大トルク値はドゥカティ社のエンジンテスターで計測した数値です
燃料噴射
三菱電機製電子制御燃料噴射 ミクニ製電子制御楕円形スロットルボディ ライドバイワイヤシステム
エグゾースト
スチール製サイレンサーと艶消しのカバー。触媒コンバーターと2つのO2センサー、ブラックセラミック、Zircotecでコーティングされたマニホールド。
トランスミッション
ギアボックス
6速
1次減速比
ストレートカットギア、減速比 1.84:1
ギアレシオ
1速 2.466、2速 1.764、3速 1.350、4速 1.090、5速 0.958、6速 0.880
最終減速比
チェーン:フロントスプロケット 15T、リアスプロケット 43T
クラッチ
湿式多板、油圧式 クラッチ作動力低減アシスト機構・スリッパークラッチ機構付
シャーシ
フレーム
ダーククローム塗装の鋼管トレリスフレーム
フロントサスベンション
マルゾッキ製50mmDLCコートフルアジャスタブル倒立フォーク
フロントホイール
マルケジーニ製鍛造軽合金10 本スポーク 3.50×17
フロントタイヤ
120/ 70 ZR17 ピレリ製ディアブロ・ロッソ II
リアサスペンション
プログレッシブリンク ザックス製フルアジャスタブルモノショック アルミニウム製片持ち式スイングアーム
リアホイール
マルケジーニ製鍛造軽合金10 本スポーク 8.00×17
リアタイヤ
240/45 ZR17 ピレリ製ディアブロ・ロッソ II
フロントホイールトラベル
120mm
リアホイールトラベル
120mm
フロントブレーキ
320mm セミフローティングダブルディスク、ブレンボ製4ピストン ラジアルマウントモノブロックキャリパー
リアブレーキ
265mmディスク、ブレンボ製2ピストンフローティングキャリパー ABS
インストルメント
液晶ディスプレイ(ハンドルマウント)
速度計、回転計、冷却水温 警告・表示灯:ニュートラル、方向指示器、
ハイビーム、レブリミット、DTC、ABS、油圧、燃料リザーブ。
TFT液晶カラーディスプレイ(タンク上)
ギアポジション、外気温、バッテリー電圧、A/Bトリップメーター、トリップフューエル、平均・瞬間燃費、平均車速、
トリップタイム、メンテナンススケジュール、モード表示(ライディングモード、DTC、ABS、ライドバイワイヤシステム)。
車重、その他
乾燥重量
205kg
重量値はバッテリー、潤滑油、冷却水(水冷モデルの場合)を含まない車両乾燥重量です
車両重量(燃料と油脂類全てを含む重量)
234 kg
シート高
750mm(日本仕様)
ホイールベース
1,580mm
キャスター角
28°
トレール
130mm
燃料タンク容量
17リットル(リザーブ容量含)
価格
税込み208万6000円
上のスペックは今現在のもので、ディアベルは2015年に
フル LED ヘッドライトやエンジンのデュアルスパーク化というマイナーチェンジを受けており
私がレンタルした2013年式はその前のモデルなので、その違いはあるが大枠の部分では大きな変更はされていない。
いつもはインプレするときは今までレンタルしてきた競合モデルと比較しながらインプレしているが、
ディアベルはその存在が特殊すぎて比較できるモデルがなかったので単体でのインプレとなる。
エンジンフィーリング・高速性能
エンジンフィーリングは1200CCで112馬力と控えめな分、トルクが厚く特に1速から4速までは
アクセルを吹かせば押し出されるように力強く加速する。
モード選択で、アーバン・ツーリング・スポーツと選択できるようになっていて
市街地ではパワーが抑えられるアーバンが使いやすく、ワインディングや高速ではレスポンスの良い
スポーツが使いやすいが、中途半端なツーリングモードは少し存在価値が薄く感じる。
エンジンは鼓動感が強く、40キロから50キロくらいの速度で追い越しができない国道を流しても
あまりストレスを感じず、楽しめるのはこのバイクの大きな長所である。
高速道路ではエンジンパワー的には140キロ巡行も余裕だが、フロントのスクリーンがないノーマルの
のディアベルでは空気抵抗をもろに受けてしまうので快適度は低い、
かといってフロントウィンドウは個人的にはデザイン性を大きく損なうと感じるので、
100キロから120キロの間で余裕をもって走行するのがベストな走り方だろう。
ハンドリング・乗り心地
1,580mmのホイールベース、240/45 ZR17という極太のリアタイヤを装着することもあり
軽快なハンドリングとは言えないが、クルーザータイプのバイクと違いそこそこバンク角は
確保されているので、峠などでも無理をしなければステップをすることもなくワインディングを楽しめる。
シート高は低く足つきはよく、長いホイールベースのおかげで安定性も高く、シートもゆったりしていて
完成度が高く疲れにくいので、空気抵抗が気になってくる80キロ近辺までの快適性はかなり高いと感じる。
取り回し
先ほども述べたがシート高は750mm(日本仕様)と大型バイクとしてはかなり低いので
女性等身長が低い人でも安心できるし、車重も234キロと重いことは重いが、何とか許容できる
レベルに収まっているので1200CCの大型バイクとしては良好といえる。
燃費
今回のツーリングではリッター16キロから17キロの燃費でこの排気量のバイクとしては
標準的な燃費となっている。
デザイン、メーター
デザインはかなり特徴的で好き嫌いが分かれるところではあるが、とにかく目立つデザインであることは疑いない。
個人的にはこのデザインはかなり好みで、このバイクの価値のかなりの部分はデザインから発しいている感じている。
メータについてはV-MAXなどの影響があるかもしれないが2分割メーターは特徴的で、特にカラーLCDモニターは美しい。
短所として燃料タンクの残量計がないことを指摘しようと思ったが、マイナーチェンジ後の現行モデルでは装着されているので
やはり不満に思ったライダーが多かったのだろう。
装備
大きな特徴としてスマートキーが装備されていて、キーをポケットに入れたままでエンジンを始動できるので便利だが
現行型で改良されているかもしれないが、ガソリンを入れるときは物理的にキーでタンクを開ける必要があることは不便に感じる。
総評
個人的にはディアベルはデザイン、快適性、あまり飛ばさなくても楽しいエンジン特性、それなりにワインディングも走れるスポーツ性
などもあってかなり高評価で、一時期は日本で一番売れているドガティ車であったことも納得できるバイクだと思っている。
それだけに惜しまれるのはその価格設定で、税込み208万6000円という価格はあまりにも高いと感じる。
国産ならあと40万ほど追加すればV-MAXが買えてしまうし、販売が中止されたゴールドウィングのクルーザーバージョンであるF6Cが
200万だったことを考えると、国産なら160万前後で販売されるのが適正なところだろう。
国外のバイクメーカーはみなハーレーを目指し、ブランド力を強化し、性能に対し高い値付けをしようと考えているが、
ハーレーに乗るライダーはバイクが好きというよりハーレーが好きな人が多いので成立するのであって、
国産バイクと比較される可能性が高いドガティはもう少し安い価格で販売してほしいと思うが、
価格を下げ国産のバイクと正面からぶつかったところで今より売れると言い切れないのが商売の難しいところである。
価格という要素を除けはディアベルに対する評価は高いものになるので、価格なんて高い方が貧乏人が乗らなくてよいと思える
高額所得者には十分おすすめのバイクといえる。