NPO法人土と風の舎

埼玉県川越市を拠点に『人と自然と地域をつなぐ』を合言葉に、園芸福祉活動をしています。

づっか農園 その4

2017-08-28 21:24:23 | 畑をみんなで楽しもう
づっか農園は今回ご紹介した以外にもありますが、どの畑にも共通しているのが作物が生き生きと育っていること。これまで長い月日をかけて不耕起で土作りをしてきた賜だと思います。

金塚さんが面白いことを言っていました。「畑を始めたころはモグラの被害によく遭ったんだけど、最近はほとんどなくなったんだよね。」 モグラは、やせ地には少なく有機質に富んだミミズの多い土には多いと聞くので、どうしてかと不思議に思ったら金塚さんの説は次のようだ。
『畑を始めた当初は有機物が地表付近に留まっていたため、モグラのエサとなるミミズや昆虫の幼虫なども地表付近に多く生息していたと考えられる。モグラが地表付近のエサを求めてやって来るので作物にも被害が出た。畑を始めて15年経った今は有機物が地下深くまで到達し土中生物の生息圏が深まり、モグラが地下深いところでエサを獲れるようになったので作物への被害が出なくなったのではないか。』という説である。なるほど!!
調べてみると、モグラが掘ったトンネルはミミズを捕まえるための罠だそうだ。ミミズがモグラのトンネルに入ってしまうと、モグラの発達した臭覚で感知され捕まえられて食べらてしまうのだとか。ミミズが移動するとそれに合わせるかのようにモグラも移動してトンネルを掘るんだそうだ。つまり地下深くまで有機物の多い本当に土質の良い畑=ミミズが地下深くまで生息している畑ではモグラは地表に現れず、作物にも被害が出ないということになる。
帰り道、地表にモグラのトンネル跡がある畑があった。この説は正しいと確信した。

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